学生の方や社会人の方などで、就職や転職・今後のキャリアアップのために何か資格を取得しようか考えている方も多いのではないでしょうか。
資格といっても、種類によって特徴も難易度も異なり、何を取得すればよいのか分からなくなりますね。
今回は、就職に役立つ資格や一生使える資格などを詳しく紹介します。
専門性があり、将来性のある資格や独占業務をもち、今後独立やキャリアアップに貸せる資格についても紹介していくので、転職や人生の強みになる資格をばっちり抑えられます。
また、資格ごとの業種内容や試験概要も詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
使える資格と使えない資格とは?
資格は色んな種類がありますが、その中でも「使える資格」と「使えない資格」が存在しています。
例えば、使える資格は「業界の需要が高い・給料のアップが見込める・独立や開業ができる」などの仕事に役立つ、将来性のあるものです。
一方、使えない資格は「需要や認知度が低い・専門性が低い・業界の将来性がない」などの将来的に考えて活用しにくい特徴があります。
しかし、個々のライフスタイルによって資格の重要度も異なるでしょう。
「使える資格」と「使えない資格」の細かい特徴を紹介するので、自分の取得したい資格がどんなものか照らし合わせてみてくださいね。
使える資格とは?
「使える資格」とは、自分が取得したことで就職や転職・キャリアアップが見込めるものです。
また、資格を保有していることで給料のアップが見込める特徴もあります。
例えば、介護士の資格を取得した場合は専門的な知識があるため、就職・転職の際にも役立ち、業界未経験者よりも給料のアップが見込めるでしょう。
そして、今後働きたい仕事に対して需要があり、将来性があるのかどうかも大切になってきます。
独占業務を持っている税理士や行政書士などは、実務経験を積めば独立が見込める資格なため、開業や独立の将来性があるといえるでしょう。
取得した後一生有効的な資格は、健康上の理由や出産などで一時的に働けない時期があったとしても、復職するときに自分の知識を客観的に示してくれる材料になるのでおすすめできます。
使えない資格とは?
「使えない資格」とは、自分が働きたい職種に合っていない・専門性が低い・需要が低いものです。
例えば、福祉関係で働きたいと考えているのに、皆がよく取得しているから、取得しておけば何か使えるかもといった理由で医療事務の資格を勉強しても意味がないですよね。
福祉関係で働きたい考えがあるのならば、初任者研修や実務経験を経て介護福祉士の資格を取得していく方が、将来的な給料のアップも見込めるでしょう。
また、資格の需要・認知度が低い資格も使えない可能性があります。
医療や介護・不動産や法律関係など専門性の高い資格は需要がありますが、認知度の低い資格は取得したとしても重視されないこともあるでしょう。
取得している人が多い簿記の資格でキャリアアップを目指したい方は、専門性のある簿記2級・1級を取得しておくと、企業からの評価も良く、業務にも十分生かせます。
資格選びの際に注意する点は?
資格は種類が多く、何がよいのか迷いますね。
資格選びの際に注意したい点が5つあります。
資格選びの際に注意する点 |
・資格取得をゴールにしないこと ・世間の人気や批判に左右されない ・需要のある資格であるか確認する ・自分に向いているのか ・少し上のレベルの資格を目指す |
資格の取得は就職時の強み・就職した後に役立つものになるため、資格取得はスタートラインであり、ゴールにしないことです。
資格取得をゴールにしてしまうと、取得するまでには学習を頑張れますが、取得できた達成感で満足して終わりになってしまうでしょう。
そして、取得する資格は世の中の人気に左右されずに選ぶとよいですよ。
多くの人が取得している、メディアでよく取り上げられているからなどの理由で取得を目指すのではなく、本当に実用性はあるのか、将来性があるのか自分の目できちんと確かめることをおすすめします。
自分の目で確かめることで、需要のある資格なのか確認もできます。
一定の需要に対して、資格保有者の少ない資格は資格価値が上がりますが、その分難易度も上がるでしょう。
しかし、難易度は高いけれど資格価値の高い資格、将来性のある資格だとしても、自分が興味のない職種の資格を取得しても学習が酷になるだけです。
自分に向いている資格内容か、学習の持続は可能なのかなども見極めることも必要です。
また、現在の自分のレベルよりも少し上の資格取得を目指すと、学習を進めていくうちにやりがいやモチベーション維持がしやすいのでおすすめですよ。
では、資格選びの際に注意する5つを細かく見ていきましょう。
資格取得をゴールにしないこと
まず1つ目は「資格取得をゴールにしないこと」です。
資格の取得は、就職や転職時の強みにもなりますが、就職した後に役立つものになります。
そのため、資格の取得をゴールにしてしまうと、取得して満足してしまい先に生かすことは難しいでしょう。
資格の取得は手段であり、目的ではないため、取得した先に目標を持ち自分が何のために学習するのかを明確にしておくとよいでしょう。
また、いつか役立つかもしれないと思い資格を取得しても、そこで満足することが多いため、学習する前にきちんと目標を定めてることをおすすめします。
世間の人気や批判に左右されない
2つ目は「世間の人気や批判に左右されない」ことです。
多くの人が取得している、メディアで取り上げられていたなどの理由での資格の取得はおすすめできません。
人気の有名人がおすすめし、有名になった資格も実際に自分が取得して本当に役立つのかはわかりませんね。
人気の資格=役立つ資格ではないので、本当に実用性があるのか、将来性、需要と供給のバランスは?などをきちんと見極めるとよいでしょう。
また、自分が興味のある資格、必要な資格は何なのかも考え、取得する資格を選ぶことで勉強時間を無駄にすることなく、効率的に学べます。
需要のある資格であるか確認する
3つ目は「需要のある資格であるか確認する」ことです。
先ほど紹介した世間の人気に左右されないこととも繋がりますが、取得したい資格が需要のあるものなのか確認することをおすすめします。
一定の需要に対して、資格保有者が少ないものは資格の価値が上がります。
しかし、その分取得するための難易度も上がるでしょう。
「需要が高いのに資格取得者が少ない」「需要と資格取得者がほとんど同じ」「需要は低いのに、資格取得者が多い」の3つのポイントで見ると、需要と資格取得者の数が少ない・または同じくらいの資格が使えることが多いですよ。
資格は需要があってこそ成り立つものであるため、一番理想なのは資格取得者が少ない資格ですが、実際は難易度がとても高かったり、人気がない業種だったりもします。
需要と資格取得者の数が同じくらいのものであると、ライバルは多いですが比較的取得しやすいケースもあります。
そのため、取得したい資格の需要と共有のバランスを把握しておくとよいでしょう。
自分に向いているのか?
4つ目は「自分に向いているのか」です。
取得する資格を決めるときには、自分に向いているのかも考えることをおすすめします。
資格価値が高く、将来性がある資格だとしても、学習するのは自分自身であり、興味のない職種の学習をしてもただ辛いだけですね。
例えば、自分は建築関係に興味があるのに、資格価値が高いからといった理由のみで法律関係の学習をしても、学習内容の難しさや学習の持続が酷になり、モチベーションは下がる一方です。
自分の興味のあるもの、得意なもの、学習するなら持続はできるのかなど、色んな視点から考え、見極めるとよいでしょう。
少し上のレベルの資格を目指す
5つ目は「少し上のレベルの資格を目指す」ことです。
現在の自分のレベルよりも少し上のレベルを目指すと、学習のやりがい・効果・理解できた後のモチベーション向上により、持続がしやすいです。
例えば、テストで解けなかった問題も何度も学習し、初めて解答できた時、嬉しさややりがい、まだまだ頑張ろうという気持ちになるでしょう。
資格の学習も同じで、誰でも取得できる資格を取るよりも、今の学力より少し努力をして、取得できる可能性のある資格の方が先々に役立つ可能性・達成感も強いですよ。
資格を取るメリットは?
資格を取得すると、就職や転職などに役立つイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
もちろん、就職や転職にも役立つ資格ですが、他にもメリットがあるので、一覧にまとめました。
資格を取るメリット一覧 |
・就職・転職に役立つ ・専門家である証明になる ・新しいコミュニティができる ・独立・開業の可能性がある |
資格を保有していると面接時のアピールになったり、待遇を受けられる可能性があります。
資格はその分野の専門家である証明にもなるので、企業に自分が特定の分野での知識・技術力があるということの証明材料になるでしょう。
また、資格の学習過程で、新しいコミュニティができるのもメリットの1つです。
取得するために通うスクールや通信講座で新しく出会う人もいるため、人脈ができます。
資格によっては、スクールや通信講座で築いた人脈が、取得後のライフスタイルに生かせる可能性もあるでしょう。
では、メリットを1つずつ紹介します。
就職・転職に役立つ
資格を取得すると「就職や転職に役立つ」メリットがあります。
資格を保有しておくことで、面接時の強いアピール材料になり、給料の待遇を受けられる可能性が出てきます。
特に、弁護士や弁理士などの業務独占資格は、資格がないと特定の業務に携われないため、より強みとして役立つでしょう。
また、保育士や管理栄養士なども名称独占資格であり、資格保有者でないと特定の名称や呼称を使えないようになっています。
資格保有者の少ない需要のある資格や業務独占資格を保有しておくと、就職・転職のときに次用アピール材料にになるので、おすすめです。
加えて、特定の資格保有者を採用条件にしている企業もあるため、希望の企業の採用情報も見ておくとよいでしょう。
専門家である証明になる
取得した資格は「専門家である証明」です。
資格は、特定の分野で専門的な知識・技術があるという証明になるので、実務経験が浅い場合もカバーできる可能性があります。
また、自分という存在を客観的にアピールしてくれるものなので、未経験の業界への転職などに役立てることも可能でしょう。
例えば、販売員をしていたが不動産業界に転職したいと考えたとき、宅建士の資格を保有していれば実務経験はなくても、知識はあるとして自身の強みにできます。
新しいコミュニティができる
「新しいコミュニティができる」メリットの1つです。
資格を取得する際に、スクールや通信講座を利用する方も多いですね。
スクールや通信講座では、同じ資格取得のために学ぶ仲間がいるため、モチベーション向上にも繋がりますが、同時に人脈作りにもなります。
通信講座によっては、学習仲間と繋がれるサポート機能もあるため、利用すれば自分のコミュニティをどんどん広げられるでしょう。
また、資格によっては合格した後に研修があり、そこでも人脈を広げればさまざまな情報を得ることが可能です。
独立・開業の可能性がある
資格を取得すると「独立・開業の可能性」を高められます。
現代は働き方改革が進んできているため、資格を保有し実務経験を積んでいくことで、人生の選択肢が増えます。
資格知識と自分のスキルを組み合わせて、さまざまな働き方を検討できるでしょう。
例えば、税理士資格を取得した場合、経験とスキルを身につければ開業できる可能性も高まります。
健康上の理由や出産などで求職期間があった方も、専門的な知識を要する資格を取得すると、短時間勤務が可能な企業もあるので、自分に合った勤務時間帯が検討できるでしょう。
社会人や男性の学生におすすめの使える資格
社会人や男性におすすめの使える資格をいくつか紹介していきます。
近年は、務めている会社でのキャリアアップやより良い条件・ライフスタイルに合わせた働き方ができる環境づくりをしたい男性が増えてきています。
また、人脈を作り将来的に独立などの目標を立てている方も多いです。
しかし、柔軟な働き方や独立の実現には「資格」が必要になるでしょう。
資格を取得することで、客観的な自分のアピール材料、強みになるからです。
そのため、強みになる資格を取得すると、キャリアアップや独立・転職するときの武器になります。
強みになる資格もいくつかありますが、例えば税理士は「税務代行」「税務書類の作成」「税務相談」3つの独占業務ができる職種ですよ。
また、企業の運営方針に対する助言などのコンサルティング業務も行うので、スキルや人脈を築いていけば、個人開業も可能になるでしょう。
そのため、税理士資格を持っている8割の方は、税理士事務所ではなく、個人開業や一般企業内で勤務していることが多いです。
では、税理士の他にも強みになる男性におすすめの資格を紹介していきます。
税理士
税理士は「税金に関する専門家」です。
税理士は主に3つの仕事(税務代行・税務書類の作成・税務相談)を中心に業務を行っています。
「税務代行」は、クライアントから税務代理についての書類をもらい、税務署に対する税金の申告申告を行う業務ですよ。
法人税や所得税、相続税、贈与税をおもに扱っています。
「税務書類の作成」は、税金の申告に必要な書類の作成を税理士が行う業務になります。
そして「税務相談」は、節税対策や税金の計算方法についての相談を受ける内容ですよ。
「税務代行・税務書類の作成・税務相談」は、税理士のみ行える独占業務になっています。
他にも、記帳作業や計算表、決算書類の作成や経営のアドバイスなどの「コンサルティング業務」も税理士の業務です。
では、税理士の試験概要も見ていきましょう。
税理士の基本情報
税理士の試験概要は以下になります。
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 大卒かつ指定科目の履修・日商簿記1級合格・実務経験 |
試験形式 | 科目合格制(5科目の合格が必要) |
合格率 | 10%~20% |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 10,000円(5科目) |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:国税庁公式HP)
税理士試験を受験するためには、大卒かつ指定科目の履修・日商簿記1級の合格・実務経験が必要になります。
学歴・保有資格・職歴それぞれで受験資格が異なり、学歴による受験資格の場合「大学や短大、高等学校を卒業し、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者」や「司法試験・公認会計士短答式試験に合格した者」などが対象ですよ。
試験は、科目合格制(5科目の合格が必要)になっており、各科目ごとに満点の60%が合格基準点になっています。
なお、試験科目は会計学に属する科目「簿記論および財務諸表論」の2科目と、税法に属する科目「所得税法・法人税法・相続税法」など合計8種類のうち3科目選択した合計5科目について問われます。
合格率は10%~20%と低めになっており、簡単に合格できる試験ではないといえるでしょう。
税理士試験を合格したのちは、税理士事務所で勤務している方は少数になっており、8割の方は個人開業か一般企業内の税理士として勤務していることが多いですよ。
また、税理士事務所は基本的に人不足になっているため、資格保有者は税理士事務所や会計事務所での雇用は比較的しやすくなっているでしょう。
税理士についてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→税理士試験の勉強時間はどのくらい?科目ごと、一日あたりのスケジュールも調査!
公認会計士
公認会計士は「国家資格を有する会計士」です。
医師や弁護士とともに、三大国家資格に数えられ、経済系の資格の中では最高峰の位置にある資格ですよ。
また、経理や会計を行う業務資格の中で、最も高いレベルの国家資格でもあります。
公認会計士の業務は、おもに企業が作成する財務諸表のチェックです。
「財務諸表」とは、企業が毎年公表する会社の成績表のようなもので、開示することで自社には将来性があるという意味を示し、資金の調達が可能になります。
作成された財務諸表を公認会計士がチェックすることで、企業が公表した財務諸表は信頼できるという保証になり、経済をスムーズに回すことが可能です。
そのため、公認会計士は経済を循環に回す「サポーター」になるでしょう。
また、不備や不正をチェックする「監査業務」は公認会計士の独占業務になっています。
公認会計士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 短答式試験と論文式試験 |
合格率 | 10%前後 |
難易度 | かなり難しい |
受験料 | 19,500円 |
独学は可能? | かなり難しい |
(参考:公認会計士・監査審査会公式HP)
公認会計士の試験に受験資格はありません。
そのため、誰でも挑戦が可能になり、国家試験の中では受験しやすい資格だといえるでしょう。
試験は短答式試験と論文式試験の二段階試験になっており、短答式試験に合格すると、論文式試験を受験できます。
なお、短答式試験は12月上旬または5月下旬で、マークシート方式による択一式試験になっています。
論文式試験は8月下旬に実地され、論述式による筆記試験になります。
また、合格率は10%前後になっており、二段階の試験と考えるとかなり難しい試験といえるでしょう。
さらに、公認会計士の学習は平均でも1.5~2年間の学習期間を設けるのが一般的になっており、複数の科目の学習が必要になるため独学での学習はかなり厳しいです。
公認会計士についてもっと知りたい方は、こちらの記事も見てみてください。
→公認会計士試験の難易度と合格率は?他の試験との偏差値も比較
宅地建物取引士
宅地建物取引士は「不動産取引の専門家」です。
不動産売買において顧客が不利な契約を結ばれないように、専門的な助言をします。
そのため、宅建士の資格は土地や建物、不動産の知識はもちろん、相続・融資・税制・物件査定など幅広い知識を学ぶ必要があります。
専門知識が多いため、宅建士の資格を保有していると建設業界や金融業界、不動産部門を持っている企業などでも歓迎されるでしょう。
今後、建設業界や金融業界などに就職・転職したい方は、事前に資格を取得しておくと、自身の強みになります。
また、将来的に独立を考えている方にも、宅建を登竜門として行政書士や独立できる資格の取得を目指す方も多いですよ。
宅地建物取引士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | マークシート方式 |
合格率 | 15%~17%程度 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 8,200円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:一般財団法人不動産適切取引推進機構公式HP)
宅地建物取引士の試験は、年に1度実地され、受験資格はありません。
また、合格すれば、更新などはなく一生有効な資格ですよ。
宅建士の合格率は15%~17%になっており、楽に合格できる資格ではありませんが「権利関係」や「不動産関係」など自分の人生にも置き換えて考えやすい分野でもあるため、学習がしやすい科目もあります。
合格すれば宅建士を名乗れるわけではなく「登録実務講習」を受講し、登録すると「宅地建物取引証」を交付してもらえます。
宅建については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→宅建の難易度を調査!難しい?簡単?合格率や勉強時間、勉強方法も解説!
弁理士
弁理士は「知的財産の専門家」です。
独占業務として「特許庁への知的財産権の申請作業の代行」ができ、知的財産の専門家として、不正を防止する役割も担っています。
知的財産権とは、著作権や実用新案権・意匠権・商標権などが含まれています。
弁理士は、おもに特許庁への特許や意匠、商標の出願業務を行っています。
出願業務とは、発案者からのヒアリングをもとに知的財産の内容について正確に文章化し、製品のスペックを知ったうえでどのような権利を取得していくか決定する内容ですよ。
さらに、商標を使用することで他社との紛争が起こる可能性はないのかの事前調査を済ませ、出願書類作成、提出をします。
また、知的財産に関するコンサルティング業務も弁理士の業務ですよ。
知的財産権の取得に関する相談や自社製品を模倣された時の対処法・他社の権利を侵害していないかのチェックを行います。
弁理士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 短答式試験・論文式試験・口述式試験 |
合格率 | 7%程度 |
難易度 | 難しい |
受験料 | 12,000円 |
独学は可能? | かなり難しいが可能 |
(参考:日本弁理士会公式HP)
弁理士試験に受験資格はなく、誰でも受験が可能です。
しかし、受験者は理工学部出身の人が多い傾向にあります。
文系の方は司法試験や公務員試験などの他の試験を目指すことが多いですが、製品開発は理系と関わりが深いこともあり、受験者の割合も多くなっているといえるでしょう。
弁理士試験の合格率は6%~8%となっており、難易度は高いですね。
受験資格がない分挑戦はしやすいですが、試験が短答式・論文式・口述式の3段階になっており、短答式を突破した方たちでも合格率は10%以下と考えると難易度の高さを感じるでしょう。
また、一般的に弁理士に必要な勉強時間は3,000時間とされており、中には短答式と論文式の学習を2年以上かけて学んでいく方もいるほどです。
そして、弁理士試験を合格すれば無事に弁理士というわけではなく、合格後に日本弁理士会が実地する「実務修習」に参加し、登録を済ませてやっと弁理士と名乗れます。
弁理士の通信講座については、こちらの記事で紹介しています。
土地家屋調査士
土地家屋調査士は「不動産の表示に関する登記の専門家」です。
業務内容は不動産の表記に関する登記に必要な土地や家屋の調査・測量をおもに行っています。
また、不動産の表示に関する登記の申請手続きや審査請求手続き・筆界特定の手続き代理なども業務の1つですよ。
「表示における表記」においては、土地家屋調査士の独占業務になっています。
不動産がこの世からなくならない限り、土地家屋調査士の仕事は無くなることはないため、需要が非常に安定している特徴がある資格です。
正確な不動産状況を登記記録に反映しておくことで、不動産取引の安全性が確保されるので土地家屋調査士の仕事は需要と将来性が高いといえるでしょう。
土地家屋調査士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 筆記試験と口述式試験 |
合格率 | 9.5%程度 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 8,300円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:日本土地家屋調査士連合会公式HP)
土地家屋調査士の試験は、受験資格はなく、毎年10月に筆記試験、翌年の1月に口頭試験が実地されます。
筆記試験は午前と午後に分かれており、午前の部は平面測量10問・作図1問、午後の部は択一式で不動産登記法・民法から20問出題される内容です。
二次試験の口頭試験は、1人15分の面接形式で土地家屋調査士の業務に関する基礎知識が問われます。
なお、合格率は8%~10%となっており、同じ不動産資格の宅地建物取引士と比べると難易度は高いですね。
土地家屋調査士の試験は、計算や作図などのスキルが必要であったり、試験時間が2時間30分と短めであったりするため難しいとされています。
また、初学者の場合、勉強量の多い民法の落とし込みに時間がかかり、作図や計算などの十分な対策がしづらい点もあるでしょう。
そのため、土地家屋調査士の独学は可能ではありますが、非常に難しいです。
一般的な必要勉強時間は、1,000~1,500時間とされているので、独学で行いたい方はそれ以上の学習時間を設けた方がよいでしょう。
土地家屋調査士の独学については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→土地家屋調査士の独学で合格できる?無理?おすすめの勉強方法やサイトも紹介!
中小企業診断士
中小企業診断士は「企業経営に関するコンサルティングの専門家」です。
独占業務はないですが、あらゆる業界から信頼を得ている職種であり、日本版のMBAとも呼ばれています。
MBAとは、日本では経営学修士号を指しており、経営に関する知識やスキルの証明になるものですよ。
中小企業診断士の主な仕事は、中小企業の経営課題に対して助言や診断をすることです。
また、日本は99%が中小企業であるため、中小企業診断士は幅広い活躍が期待されています。
中小企業診断士の資格を保有していると、管理職や経営幹部になる際に必要な「マネジメント能力」を持っている証明になります。
最近では、管理職・昇給や昇進のときに中小企業診断士の資格を持っている方はプラスに評価される企業もあるため、需要が高く将来性もある職種だといえるでしょう。
中小企業診断士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 筆記試験(1次)・口述試験(2次) |
合格率 | 1次・2次ともに20%前後 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 1次:14,500円 2次:17,800円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:中小企業診断協会公式HP)
中小企業診断士の試験は、受験資格はありません。
試験は一次試験に筆記試験・二次試験が口述式試験の2段階形式になっています。
資格保有者であると、企業では大きく評価されてきましたが、社会的な認知度はあまり高くはないです。
弁護士などの職種に比べると、何をする業種なのかいまいちイメージしにくいこともあり、認知度があまり上がらない要因になっているでしょう。
一次試験・二次試験それぞれの合格率は、20%前後になっていますが、ストレート合格できる確率は4%前後とかなり狭き門になっています。
偏差値で例えると、およそ60~64程度とされています。
司法試験ほど難易度は高くないものの、宅建士やFP技能士よりは難しい試験といえるでしょう。
中小企業診断士の独学については、こちらの記事を見てみてください。
→中小企業診断士の試験は独学で合格可能?合格率やオススメのテキスト、勉強法や勉強時間などを徹底解説
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は「個人の資金計画に関する専門家」です。
住宅ローンや年金制度など、暮らしにかかわるお金に詳しい専門家として業務を行います。
主に、家計管理・教育資金・住宅資金・老後の生活・年金・社会保険・資産運用・税制・相続・贈与などのお金を対象に相談者の資金計画を立て、実現するためにサポートする「ファイナンシャルプランニング」をします。
FPの知識があれば、保険・金融・銀行などの企業では昇進や昇給の条件になっていることもあり、キャリアを積んで独立することも可能ですよ。
また、FPの資格を取得すると、お金に関する専門的な知識がつくため、自分の人生にも役立てられるでしょう。
ファイナンシャルプランナーの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 3級はなし |
試験形式 | 学科試験と実技試験 |
合格率 | 1級:10%程度(学科)80%程度(実技) 2級:40%程度(学科)60%程度(実技) 3級:80%程度(学科)85%程度(実技) |
難易度 | 2級までは比較的やさしい |
受験料 | 1級:8,900円(きんざい学科)20,000円(FP協会実技) 2級:5,700円(学科)6,000円(実技) 3級:4,000円(学科)4,000円(実技) |
独学は可能? | 2級までは可能 |
(参考:日本FP協会・きんざい公式HP)
FP試験は3級の場合、受験資格はないため誰でも挑戦することが可能ですよ。
FP3級・2級の試験は年3回(1月・5月・9月)、学科試験と実技試験2つに分けて実地しています。
学科試験では、FPとしての常識や金融知識を筆記試験の全選択問題で問われ、実技試験は実際の相談内容を想定した筆記試験で選択問題と計算問題になっています。
FP3級の受験は日本FP協会でのみ実地されますが、2級の受験は日本FP協会か金融財政事情研究会(きんざい)のどちらかを選ぶことが可能ですよ。
学科試験の内容は、日本FP協会・きんざいともに共通ですが、実技試験の内容は異なっています。
日本FP協会の実技試験は「資産設計提案業務」のみですが、きんざいは「個人資産相談業務」「中小事業資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4つの中から選べます。
また、2級は出題範囲が3級と同じであったり、過去問からの出題量が多かったりなどの理由で、他の国家資格に比べると難易度は低いでしょう。
FPの仕事について、もっと知りたい方はこちらも確認してみてください。
→FP(ファイナンシャルプランナー)とは?資格の種類や難易度、勉強時間についても徹底解説
MOS資格
MOSは「エクセルやワード・マイクロオフィス製品の取り扱いに関する国際資格」です。
試験は、スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)の2つに分かれており、取得すれば実用的な資格として、世界的に証明できるスキルになるます。
MOS資格を取得することで、就職に劇的な変化が起こるわけではありません。
しかし、現代はどの企業でもパソコンを使用することが多いため、仕事に活用できる資格であることに変わりはないでしょう。
MOS資格の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | マルチプロジェクト |
合格率 | スペシャリスト:80%程度 エキスパート:60%程度 |
難易度 | 比較的やさしい |
受験料 | スペシャリスト:10,780円 エキスパート:12,980円 |
独学は可能? | 可能 |
(参考:MOS公式HP)
MOSは受験資格は設けておらず、誰でも挑戦が可能ですよ。
試験形式はマルチプロジェクト方式になっており、複数のプロジェクトによって構成されている試験になります。
また、1つのプロジェクトにいくつかのタスクが含まれているため、1つの試験でさまざまなスキルが試される特徴を持つ試験ですよ。
試験形式・試験時間(50分)はスペシャリストとエキスパートともに共通しています。
スペシャリストの合格率は80%、エキスパートは60%と今まで紹介してきた資格の中では高いものになっています。
十分高めの合格率ですが、パソコン教室などに通うともっと合格率を上げられるでしょう。
事務や営業職で活用したい場合は、マイクロオフィスの基本操作を求められるスペシャリストの受験をおすすめします。
また、パワーポイントやアウトルックのなどの試験もあるため、プレゼンやビジネスマールのスキルを磨くことも可能ですよ。
エキスパートは、スペシャリストよりも上級者向けになっており、組織における文書管理やデータ集計など、グループ全体に関わる業務に携わる方におすすめできます。
ある程度のパソコン知識がある方は、参考書とともに独学も可能でしょう。
しかし、MOSは過去問の公開はしていないため、試験とかけ離れた学習にならないように、情報収集も怠らず行うとよいです。
MOSの独学や通信講座については、こちらの記事でも紹介しています。
→MOS資格の合格までの勉強時間は?エキスパートや独学についても調査!
不動産鑑定士
不動産鑑定士は「不動産の価値および有効利用の専門家」です。
おもに、地価の公示や調査など不動産鑑定業務とコンサルティング業務を行います。
依頼人から土地を売りたい・貸したい・贈与などの要求に応じて、土地の有効的な使い方をコンサルティングします。
また、不動産鑑定士は、取得難易度がそこまで高くないことに加えて、高収入が見込める資格ですよ。
なぜなら、全国に9,000人程度の不動産鑑定士がいますが、鑑定事務所は3,000箇所しかありません。
つまり、3人に1人は自分の鑑定事務所をもっていることになり、独立が当たり前の資格、高収入を見込める資格といえるでしょう。
不動産鑑定士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし(短答式試験) |
試験形式 | 短答式試験と論文式試験 |
合格率 | 短答式試験:30%程度 論文式試験:15%程度 |
難易度 | 比較的難しくはない |
受験料 | 電子申請:12,800円 書面申請:13,000円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:国土交通省公式HP)
不動産鑑定士の試験に受験資格はありません。
試験は2段階の選抜式になっており、短答式試験に合格した方のみ論文式試験の受験が可能ですよ。
また、短答式の合格率は30%、論文式は15%なため、短答式を合格しても比較的難易度は高いといえるでしょう。
試験合格後にすぐに業務を行えるわけではなく、実務家になるには「実務修習」の受講が必要です。
資格保有者は、不動産鑑定事務所などに所属し、働きながら実務の講義を受けスキルを磨いていきます。
そして、現役の不動産鑑定士から指導を受けながら、基本遠州屋実地演習を受け鑑定評価報告書の作成手順を学び、すべてのカリキュラムを受講してやっと「修了考査」の受験が可能ですよ。
修了考査を合格すると、不動産鑑定士としての登録ができます。
不動産鑑定士の通信講座については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→不動産鑑定士の通信講座をLECとTACどちらがおすすめか徹底比較
電気主任技術者
電気主任技術者(電験)は「電気設備の保安監督を行うのに必要な国家資格」です。
取得すると、発電所・変電所・工場で勤務が可能になります。
電気主任技術者は第一種から第三種まであり、それぞれで扱える電圧が決まっています。
第一種はすべての事業用電気工作物を取り扱うことが可能で、電気がなくなることはないことから、需要および将来性のある資格だといえるでしょう。
また、電気設備の保守点検に関しては独占業務になっているため、働き口に困ることはまずないでしょう。
電気主任技術者の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 1次試験と2次試験(第三種は1次のみ) |
合格率 | 第一種:25%程度(1次)15%程度(2次) 第二種:25%程度(1次)15%程度(2次) 第三種:9%程度 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 第一種:郵便:12,800円 インターネット:12,400円 第二種:郵便:12,800円 インターネット:12,400円 第三種:郵便:8,100円 インターネット:7,700円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:一般財団法人電気技術者試験センター公式HP)
電気主任技術者の試験は、受験資格はなく誰でも挑戦できますよ。
試験は、一次試験と二次試験ありますが、第三種のみ一次試験だけになっています。
第三種は受験者数が多い傾向にありますが、難易度は非常に高く合格率はわずか9%です。
また、数学や物理に関する専門的な知識が求められることから、機械関係の資格の中で最も難易度が高い資格試験ともいえるでしょう。
三種の試験は「理論・電力・機械・法規」の4つの試験科目で構成されており、理論・電力・機械科目は90分、法規は65分の試験時間になっています。
中でも理論は、電気の仕組みを理解するための基礎知識として、さまざまな法則や複雑な計算式、定理や時期回路など幅広い範囲から出題されるため、学習の配分が難しい内容でもあります。
電験三種の通信講座については、こちらの記事を参考にしてみてください。
女性におすすめの国家資格
現代は、女性も社会進出し、大きくキャリアアップが可能になってきています。
キャリアやスキルをどんどん積み重ね、将来は独立したい方や育児と両立しながらキャリアを諦めたくないと考えている方もいるのではないでしょうか。
また、短時間勤務でも安定した仕事を探している方にもおすすめの国家資格を3つ紹介します。
例えば、労働や社会保険に関する事務作業や手続き代行の独占業務を持っている「社会保険労務士」がおすすめです。
社労士は、人事系資格の最高峰とされており、実務経験があれば社労士会の手伝いやハローワークなど、雇用先がさまざま選べます。
「看護師」も国家資格のため信頼性が高く、就職や転職には困らない資格ですよ。
指定の学校を卒業する必要はありますが、合格率は高めになっており、一生食べていける職種にもなっています。
アスリートや病気を患っている方の栄養管理を行う「管理栄養士」もおすすめできます。
管理栄養士は、さまざまな立場の方の食事指導を行う職種のため、取得すれば学校や保育園、老人施設などの就職も可能ですよ。
では、社会保険労務士・看護師・管理栄養士の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は「人材の専門家・人事系資格の最高峰」です。
社労士の業務は、社会保険の手続き業務や労務管理・年金などの相談業務を行っています。
また、コンサルティング業務も行っており、企業の就業規則や賃金制度の改定などの相談を受け、企業ごとの状況に合ったアドバイスをしています。
細かい事務が多いことから、女性向きともいわれていますが、毎年4万~5万人前後の人が受験に申し込むほど人気の高い国家資格ですよ。
そして、給与計算や人事に関する資格の中で、社労士の右に出るものはないといわれるほど、企業や個人からの信頼も高い職種です。
そのため、社労士の資格保有者は、会社からの信頼も高く重宝され、実務経験を積めば独立や年金事務所・ハローワークなどさまざまな場所で活躍できます。
社会保険労務士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 学歴・実務経験・試験合格の3要件のうちいずれかを満たす |
試験形式 | 選択式と択一式 |
合格率 | 6%前後 |
難易度 | 難しい |
受験料 | 15,000円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:全国社会保険労務士会連合会公式HP)
社労士の試験を受験するには、学歴または実務経験・試験合格の3要件のうちどれかを満たしていなければ受験できません。
学歴は「四年制大学や短大、専門学校などの卒業」実務経験の場合は「健康保険組合や地方の公務員などの実務経験3年以上」試験合格では「司法試験予備試験・行政書士試験の合格」が受験資格になります。
合格率は6%前後とかなり低く、難易度の高さが分かります。
社労士の試験は、試験科目ごとに合格基準点が細かく設定されており、合格基準点に満たさないものが1科目でもあれば、合格ができないため難易度が高くなっているといえるでしょう。
そして、社労士は合格した後すぐに社労士になれるわけではありません。
社労士試験合格後、2年以上の実務経験を経て社労士登録が可能ですよ。
しかし「事務指定講習」を受けると実務経験がなくても、社労士登録ができます。
難易度の高い社労士ですが、独学は不可能ではありません。
詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
→社労士は独学で合格できる?おすすめの勉強法やテキストを紹介!
看護師
看護師は「医療分野で患者さんや医者のサポートを行う国家資格」ですよ。
医師の診断に基づいて、診療や治療の補助・入院している患者さんには看護の提供を主な業務としています。
現代は、高齢化社会になってきているため医療分野の需要はどんどん高まっていくとされており、一生食べていける職種でもあります。
しかし、安定さのある職種である一方で、患者さんの体制を変えたり介助を行ったり、肉体労働を繰り返す業務も多いです。
施設によっては、二交代制や三交代制になっており、多くの時間が夜勤になることもあるでしょう。
患者さんがどんな状態であれ毎日寄り添い、いつもと違う様子はすぐに医師に報告するなど迅速な判断力も必要とされる職種です。
看護師の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 指定の学校を卒業する必要あり |
試験形式 | 必修問題・一般問題・状況設定問題がある筆記試験 |
合格率 | 約9割と高め |
難易度 | 試験自体は容易だが受験までの過程が大変 |
受験料 | 5,400円 |
独学は可能? | 参考書などがあるので対策を行えば可能 |
(参考:厚生労働省公式HPより独自作成)
看護師になるための受験資格を得るには、指定の学校を卒業する必要があります。
合格率は約9割と高めになっていますが、看護師の国家試験は合格者を限定するものではなく、現場で職務を遂行するための専門知識を備えているかを求められます。
そのため、看護大学や専門学校などで基礎の知識を年単位の学習でしっかりと身に着け、試験で専門知識が備わっていると判断された方が多いということになるでしょう。
試験は毎年2月中旬に行われており、試験問題は必修問題50問・一般問題130問・状況設定問題30問の合計5時間30分で実地されます。
そして、試験合格後は医療従事者免許申請窓口で看護師免許の申請を行うと、無事に看護師として実務に携われます。
管理栄養士
管理栄養士は「病気を患っている方から健康な方まで一人一人に合わせた栄養指導を行う」業種ですよ。
管理栄養士の業務は食事管理・指導を専門的に行っていますが、アスリートや子ども、病気を患っている方など多くの人の食事管理をサポートします。
また、同じ業種の栄養士は健康な人への食事指導ですが、管理栄養士は幅広い人への食事指導と違いがあります。
幅広い方々をサポートできるからこそ、就職先も幅広くなり将来性もあるでしょう。
例えば、学校・老人ホームなどの食事の献立作成や食品メーカーでの勤務など、多くの環境での勤務が期待できます。
管理栄養士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 養成課程修了・実務経験 |
試験形式 | 五肢一択マークシート方式 |
合格率 | 85% |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 6,800円 |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:厚生労働省公式HP)
管理栄養士試験を受験するには、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短大で専門課程を取得する必要があります。
管理栄養士養成施設の場合、課程修了後の管理栄養士国家資格を合格すると無事に管理栄養士としての実務が可能ですよ。
しかし、栄養士養成施設からの管理士試験を受験するには、実務経験2~3年以上が必要になるため、挑戦できる年度は少し長引くでしょう。
管理栄養士の試験問題は、厚生労働省が定める出団基準に基づいて出題されており、4年に1度改定されています。
出題科目は「社会/環境と健康・基礎栄養学・応用栄養学・栄養教育論」などの全9科目です。
栄養士養成施設の既修者が、独学で管理栄養士の学習をしていくのは可能ですが、試験情報が入手しづらかったり、大学よりも学習環境が整っていないため維持が難しいなどの理由で難しくはなるでしょう。
管理栄養士については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→管理栄養士国家試験の難易度はどのくらい?勉強のコツや合格率をご紹介
高卒でも取得できる女性におすすめの国家資格
難易度の高そうな国家資格ですが、高卒でも受験可能な資格はあります。
学歴問わず挑戦でき、将来性のある国家資格を取得すれば、今後のライフスタイルの選択肢が広がるでしょう。
学歴を問わずに受験できる国家資格は「保育士・介護福祉士・行政書士・キャリアコンサルタント・WEBデザイン検定・応用情報技術者試験」などがおすすめですよ。
例えば、保育士は小児の保育を中心とする業務ですが、共働きやシングルマザー(ファザー)の増加によって需要が高まっている資格です。
決して簡単な試験ではありませんが、国家資格なので取得できれば一生使える資格になります。
では、保育士や他の国家資格について、細かく紹介していきます。
保育士
保育士は「名称独占の国家資格」です。
主な業務は、小児の保育・保護者への保育指導を行います。
近年は共働き家庭やシングルマザー(ファザー)の増加により、保育所の利用者が増え、保育士の需要は高まっています。
また、法律で定められた保育士配置基準によって、利用者が増えるほど保育士も必要です。
保育士の業務は、小児の保育だけでなく、保護者への保育指導も行うため、親子との円滑なコミュニケーション能力も大切になるでしょう。
保育士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 大卒もしくは短大卒・高卒かつ実務経験・中卒かつ実務経験 |
試験形式 | 筆記試験と実務試験 |
合格率 | 10%~20% |
難易度 | やや難しい |
受験料 | 12,950円 |
独学は可能? | 可能 |
(参考:全国保育士養成協議会公式HP)
保育士試験は、大卒もしくは短大・高卒かつ実務経験・中卒かつ実務経験が受験資格になっています。
実務経験とは、保育所やこども園、児童発達支援センターなどで「2年以上かつ2880時間以上」の勤務経験が条件ですよ。
保育士試験は年に2回行われ、筆記試験と実務試験に分かれています。
筆記試験では「保育原理・教育原理・社会的養護・子ども家庭福祉・保育の心理学・子どもの保険・子どもの職と栄養・保育実習理論」の9科目から出題されます。
そして、9科目のそれぞれで6割以上の得点を獲得した方のみ、二次試験の実技試験を受けられます。
合格率は10%~20%と低めですね。
一次試験である筆記試験で、9科目中1科目でも6割以上の得点だった場合実技試験を受けられないため、難易度が上がっている要因といえるでしょう。
また、保育士試験は独学での学習も可能ですが、筆記試験を突破できなければ合格はできないので、9科目をまんべんなく学習できる環境作りや学習配分の計画をおすすめします。
保育士の独学については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→保育士試験に独学で合格できる?勉強方法やテキスト合格率を紹介!
介護福祉士
介護福祉士は「高齢者や障害のある人の介助を行う国家資格」です。
介助を必要とする方への生活全般のサポートを行い「ベットから体を起こす移乗介護・入浴介助・排泄介助」などが含まれます。
しかし、一人一人求める介助は異なるため、利用者の生活ニーズに向き合い理解しながら、生活全体の支援をします。
介護福祉士の資格を取得すると、介護人材としての専門的知識があることの証明になるため、企業からの信頼が厚く、昇給やキャリアアップも望める職種ですよ。
介護福祉士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 実務経験・福祉系高校卒業のいずれか |
試験形式 | 筆記試験と実技試験(基本なし) |
合格率 | 70%程度 |
難易度 | 比較的やさしい |
受験料 | 18,380円(税込) |
独学は可能? | 十分可能 |
(参考:日本介護福祉会公式HP)
介護福祉士試験を受験するためには、福祉系高等学校の卒業もしくは実務経験が必要です。
福祉系高等学校の場合、福祉に特化した学校を卒業することで受験資格を得られます。
そして、実務経験は介護の実務経験を3年以上、実際の従事日時が540日以上あることが条件になっています。
加えて、実務経験を積んでいくと同時に「介護職員実務者研修」の受講が必須になるので、実務経験ルートで受験したい方は、初任者研修の受講も済ませておくとよいですよ。
試験は筆記試験と実技試験で構成されており、筆記試験は「人間と社会・介護・こころとからだのしくみ・医療的ケア・総合問題」の科目から6割程度得点を獲得できれば、合格基準に達すると言われています。
介護福祉士は、勤務しながら習得を目指せる資格なので、独学での学習は可能ですよ。
試験対策については、こちらの記事も見てみてください。
行政書士
行政書士は「行政手続きに関する書類作成の専門家」です。
おもに、官公庁に提出する書類作成・権利義務・事実証明に関する書類作成などの業務を行っています。
また、他資格の独占されていない業務をすることもできるので、幅の広い業種ともいえるでしょう。
行政書士は8士業のうちの1つであり、社会的にも信頼度が高いため、資格を持っていると専門性の高さを証明できる武器になります。
そして、行政書士のほとんどは独立開業しているといわれているほど、開業しやすい資格でもあります。
行政書士としてのスキルが身に付き、独立すれば仕事の量・収入にも変化が出るので高収入を得られる可能性もあるでしょう。
行政書士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 択一式と記述式 |
合格率 | 10%前後 |
難易度 | 難しいが士業系資格の中では易しい |
受験料 | 10,400円(税込) |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:日本行政書士会連合会公式HP)
行政書士の試験は受験資格がないため、誰でも挑戦できます。
試験科目は「法令科目」と「一般知識」の2つに大きく分かれており、法令科目では「基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・会社法」が含まれています。
一般知識は「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」が出題範囲ですよ。
合格率は、10%前後と難易度が高そうですが、他の士業に比べると比較的やさしいとされています。
行政書士の試験は、絶対評価方式(試験の難易度に関わらず一定の得点を取ることが求められる)になっているため、科目問わず合格基準点を獲得すればよいです。
科目ごとに基準点が設けられている国家試験と比べると、やさしい方だといえるでしょう。
独学での学習も可能ですが、多めの勉強時間の確保が必要など生半可に挑戦はおすすめしません。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
→行政書士の難易度とは!勉強時間や年収、独学で合格できるのかも調査!
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは「個人の職業選択や能力開発の専門家」であり、国家資格です。
主に、相談者のキャリアに関する相談や設計をコンサルティングする業務を行います。
就職相談をきっかけに相談者の仕事の意欲・課題を導き出し、サポートするアドバイザーのような存在です。
ハローワークや職業訓練校などで勤務している方も多く、派遣・パートでの雇用も行っている企業があるのでライフスタイルに合わせた働き方ができる職種でもあります。
キャリアコンサルタントの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 厚労省が認定した講習を修了・実務経験・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科または実技試験に合格 |
試験形式 | 学科試験(論述)と実技試験(面接) |
合格率 | キャリアコンサルティング協議会:26.2% JCDA(日本キャリア開発協会):34.6% |
難易度 | やや難しい |
受験料 | 学科:8,900円(税込) 実技:29,900円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:厚生労働省公式HP)
キャリアコンサルトの試験には、学歴は問わないものの他に受験資格があります。
厚労省が認定した講習を修了・実務経験・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科または実技試験に合格することが受験資格になります。
ハローワークや職業紹介事業での勤務経験があると、受験資格を満たしやすいでしょう。
試験は学科と実技に分かれており、学科試験は4肢択一で50問、実技試験は論述試験と面接試験が行われます。
また、ロールプレイング型の口頭式問もあり、相談者とのコンサルティング場面を想定した内容になります。
独学での学習も可能ですが、試験内容からすべての学習範囲を独学で行うのは難しいでしょう。
独学や詳しい情報については、こちらの記事を参考にしてみてください。
→キャリアコンサルタント試験は独学で合格できる?受験資格やおすすめの勉強法などを徹底解説!
webデザイン技能検定
Webデザイン検定は、web関連資格では「唯一の国家試験」です。
webを使ったマーケティングの需要が高まり、HP制作やwebデザインの知識や技術がある方が求められる傾向が強くなっています。
webデザイン技能検定は、webサイト制作に必要な知識やスキルを求められる試験であり、合格すると「ウェブデザイン技能士」として履歴書に記載が可能ですよ。
そのため、未経験からwebデザイナーに就職や転職を検討している方は、自分の実力がどれほどあるのかを証明できるので企業からの評価にも繋がるでしょう。
また、web業界唯一の国家資格であるために、注目が高まっている資格でもあります。
webデザイン検定の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 1級:(学科試験)7年以上の実務経験・学歴かつ実務経験 2級合格かつ実務経験のいずれか (実務試験)学科試験の合格 2級:2年以上の実務経験・大卒・3級合格者など 3級:なし |
試験形式 | 学科試験と実技試験 |
合格率 | 1級:80%程度 2級:50%程度 3級:70%程度 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 1級学科:8,000円 1級実技:25,000円 2級学科:7,000円 2級実技:16,000円(35歳以上)7,000円(25歳未満) 3級学科:6,000円 3級実技:8,000円(25歳以上)3,000円(25歳未満) |
独学は可能? | 3級は独学での合格者多数 |
(参考:インターネットスキル認定普及協会公式HP)
webデザイン技能検定は、1級から3級まで3つのレベルに分かれており、3級の場合は受験資格はありません。
2級・1級の受験の際は、3級や2級の合格であったり、実務経験や学歴が条件として必要になります。
受験資格のない3級は、誰でも挑戦しやすいため独学で挑戦する方も多数います。
試験は学科試験と実技試験の2つで構成されており、ともに100点満点中70点以上の得点が合格基準ですよ。(各作業分類において配点の60%以上の得点が必要)
そして、学科試験科目は「インターネット概論・ウェブデザイン技術・ウェブサイト設計・構築技術」など合計10科目を範囲としています。
web関係が全くの初心者で、独学で取得を目指したい方は参考書はもちろんスクールもうまく活用してポイントを抑えた学習や情報取集を行っていくとよいでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験(AP)は「経験を積んだエンジニアがさらに上を目指すための国家試験」です。
おもに、基礎的な学習を終えさらなるスキルアップを目指したいITエンジニアが目指す資格試験になっています。
情報処理技術者試験の1つであり、取得すると高度なIT人材として幅広い活躍が可能になります。
また、技術的な知識を深めるだけでなく、マネジメントや経営戦力についてのスキルも身に付くため、ITエンジニアだけでなくITスキルを活かした業種に挑戦することも可能ですよ。
応用情報技術者試験の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 午前試験(四肢択一)と午後試験(記述式) |
合格率 | 20%前後 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 7,500円 |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:情報処理推進機構公式HP)
応用情報技術者試験は、毎年4月・10月の2回実地されています。
合格率は20%程度となっており、比較的難易度の高い試験ですね。
基本情報技術者試験と同じくらいの出題範囲ですが、内容は応用技術者試験の方が難しくなります。
基本情報技術試験は、午後の試験は4肢択になっていますが、応用情報技術者試験の午後の試験は記述式です。
そのため、自分の中で問題の意味を理解し、言葉にできなければ得点には繋がりません。
言葉にできても、第三者から見ても伝わる文体にしなければならないことも、合格率の難易度に繋がっているといえるでしょう。
応用情報技術者試験の腕試しとして受験する方も多い「基本情報技術者試験」については、こちらの記事で参考にしてみてください。
→基本情報技術者試験の難易度は?難しすぎる?合格率が低い理由、勉強時間や勉強法も調査!
女性におすすめの公的資格
女性におすすめの公的資格についても紹介します。
国家資格は「国や国が委託した機関が認定する資格」ですが、公的資格は「文部科学省や経済産業省などが認定している資格」になっており、一般的に知名度の高い資格が多い特徴があります。
また、公的資格は国家資格と民間資格の中間に値する資格になっており、国家資格に準ずる信頼感を企業に与えられるでしょう。
公的資格のなかでも「登録販売者・ケアマネージャー・介護職員初任者研修・金融窓口サービス技能士」がおすすめですよ。
例えば「登録販売者」は取得することで第二類医薬品・第三類医薬品を取り扱えます。
そして資格保有者には毎月資格手当を支給されることが多くなっており、給料アップも見込める資格です。
登録販売者
登録販売者は「第2類・第3類医薬品を販売できる薬の専門家」です。
以前は、薬剤師が常在していなければ薬の販売ができませんでしたが、薬事法改正により登録販売者がいればコンビニやドラッグストアで薬を販売できるようになりました。
また、登録販売者の資格を取得すると、第2類・第3類医薬品の販売が可能になり、勤務先の幅が広がるメリットもあります。
ドラッグストアを始め、コンビニや調剤薬局、スーパーなど就職先に困ることが少なくなり、時間帯もパートタイムなど融通の利く働き方を選択することが可能ですよ。
そして、登録販売者の資格はキャリアアップとしても有効です。
ドラッグストアなどで店舗管理者になるには、登録販売者の保有が必須条件になるため、キャリアアップの武器ともなり、昇給も望めます。
登録販売者の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 120問の筆記試験 |
合格率 | 40%前後 |
難易度 | 比較的やさしい |
受験料 | 12,800円~18,100円(税込) |
独学は可能? | 十分可能 |
(参考:東京福祉保健局公式HP)
登録販売者の試験は受験資格がないので、誰でも挑戦できる資格試験です。
出題科目は「医薬品に共通する特性と基本的な知識・人体の働きと医薬品・薬事に関する法規と制度・主な医薬品とその作用・医薬品の適正使用と安全対策」の中から120問出題されます。
そして、合格基準点は全問題の70%となっているため、84問以上の正答が必要ですよ。
合格率は各自治体によって異なりますが、全国平均は40%前後になっています。
厚生労働省が公開している「試験問題作成に関する手引き」の範囲を学習すれば、試験の出題範囲の独学学習も可能です。
しかし、医薬品に関する知識が一切ない状態のスタートだと、わからないところが出た際につまづいてしまうことも考えられるので、通信講座の利用なども視野に入れておくとよいでしょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
→登録販売者試験は独学で合格できる?合格率や勉強方法、おすすめテキストを紹介!
ケアマネージャー
ケアマネージャーは「ケアマネジメントに関する専門職」です。
正式には「介護支援専門員」とも呼ばれており、要介護者に合わせたケアプランの作成・相談業務など介護職全体のリーダーのような役割を持っています。
また、月に一度利用者の自宅へ訪問し、利用者や家族の状況を把握、問題があれば改善のためのサービス見直しなども行います。
ケアマネージャーは介護業務に5年以上携わっており、さらなるキャリアアップを目指している方にもおすすめの資格ですよ。
そして、一般の介護職員よりも給与が高い傾向があるため、昇給も見込めるでしょう。
ケアマネージャーの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 5年以上の実務経験 |
試験形式 | 60問の筆記試験 |
合格率 | 20%前後 |
難易度 | 比較的難しい |
受験料 | 6,600円~14,400円(税込) |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:介護福祉振興・試験センター公式HP)
ケアマネージャーの試験は福祉や医療の国家資格保有者であり、実務経験が5年以上かつ900日以上の従事日数が受験条件になります。
試験は「介護支援分野」から25問「保険医療福祉サービス分野」から保険医療サービス20問・福祉サービスの知識15問、合計60問の出題です。
そして、合格基準点は各分野70%の正答率が条件となっているので、各分野7割以上の解答ができるよう学習を進めていくとよいでしょう。
合格率は例年20%前後になっており、比較的難易度の高い試験になっています。
ケアマネージャーの試験は、5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ「五肢複択」になってるため、選択した解答がすべて合っていないと得点になりません。
例え解答選択した3つのうち2つが正解でも、1つ間違っていればその問題は不正解になってしまうことから得点に繋がりにくく、合格率が下がる要因の1つともいえるでしょう。
そのため、独学を行う場合は正確に、正しい知識を身に着けられるように学習を行っていくとよいです。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ケアマネージャーは独学で合格は難しい?おすすめの本や勉強方法を紹介
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は「介護の基本的な知識・応用的・実用的な内容が学べる入門資格」です。
資格を取得すると、身体介護が行えるようになり、これから介護の仕事を始めたい方におすすめの資格ですよ。
介護職員初任者研修を保有していると、どこの介護現場でも勤務可能になり、基礎知識を把握しているため無資格で業務に携わるより不安が無くなるでしょう。
また、初任者研修を経て、実務者研修・介護福祉士など勤務しながらキャリアアップを目指せる特徴もあります。
介護職員初任者研修の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 130時間の講習と試験 |
合格率 | ほとんどが合格 |
難易度 | 講習さえ受ければ誰でも合格できる |
受験料 | 60,000円~150,000円(税込) |
独学は可能? | 講習を受ける必要あり |
(参考:各通信講座公式HP)
介護職員初任者研修は、受験資格は求められないため未経験でも挑戦できる資格です。
総研修時間は130時間になっており、全課程終了後の修了試験に合格すると資格の取得ができます。
研修のカリキュラムは「職場の理解・介護における尊厳と保持・自立支援・介護の基本・老化の理解」などで構成されており、研修実地校によってカリキュラムプランや時間割は異なります。
しかし、研修実地校ごとに土日・短期対策・通信教育多めなど、研修時間帯を選択できるので、自分のライフスタイルに合った研修校を探せるでしょう。
受験料は研修実地校によってばらつきがありますが、平均60,000円~150,000円となっています。
介護福祉士
介護福祉士は介護における「国家資格」です。
受験するには、福祉系の学校の卒業が必要になりますが、実務経験を積んでからの受験も可能になっています。
実務経験を積んで挑戦する場合は、介護職員初任者研修、実務者研修の受験・合格を経てからになります。
しかし、実際に働きながら現場を目にしているので、学習する際も理解が早まり、効率よく行えるでしょう。
介護職は段階的にキャリアアップしていけるので、育児が落ち着き、新しく仕事を探している方にもスキルと知識が身に付いていくため、おすすめですよ。
また、介護福祉士の資格取得後も、ケアマネージャーなどの利用者の介護プランを考える立場へキャリアアップを目指せます。
金融窓口サービス技能士
金融サービス技能士は「金融において窓口業務を行うのに必要」な国家資格です。
取得すると、金融窓口サービス技能士の称号が与えられ、金融業界への就職・転職に有利になります。
銀行などの金融関係は、預金などの出し入れや公共料金の収納、金融商品の販売などさまざまな業務を行います。
また、接客業でもあるので基礎知識・対応能力があることで来店者への説明に説得力や信頼感も上がるでしょう。
金融窓口サービス技能士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 1級:4年の実務経験・2級合格・テラー技能審査2級合格のいずれか 2級:2年の実務経験・3級合格・テラー技能審査3級いずれか 3級:なし |
試験形式 | 学科試験(マークシート方式)と実技試験 |
合格率 | 1級:9.5%(学科)42.9%(実技) 2級:22.4%(学科)30.7%(実技) 3級:44.3%(学科)73.0%(実技) |
難易度 | 3級は比較的やさしい |
受験料 | 1級:8,900円 (学科)17,000円 (実技) 2級:8,600円(学科)9,000円(実技) 3級:5,000円(学科)5,500円(実技) |
独学は可能? | 3級は十分可能 |
(参考:金融財政事情研究会公式HP)
金融窓口サービス技能士は3つのレベルに分けられています。(3級~1級)
学科試験はマークシート方式になっており、実技試験は事例問題がマークシートまたは記述式で出題されます。
また、実技試験はテラー業務と金融商品コンサルティングから選択できますよ。
3級の受験者の多数はテラー業務を選択しています。
合格基準点は100点満点中70点以上となっており、1~3級すべて共通の合格ラインです。
そして、合格率は3級が44.3%と比較的高いですが、2級・1級と上がるほど合格率も低くなっています。
3級であれば独学も可能ですが、情報収集や効率的な学習ができるよう学習時間の確保はしっかりとした方がよいでしょう。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は「労働や社会保険に関する手続き代行と帳簿作成」の独占業務を持っている資格です。
そのため、社労士の資格保有者は企業からの信頼も高く、重宝されます。
給与計算や人事に関する資格の中で、社労士の右に出るものはいないとも言われており、毎年4万人~5万人前後の方が受験するほどの人気の高い試験でもあります。
また、社労士は社会保険や給与計算など細かい事務が多いため、女性向きの業務内容と言われていますが、他にコンサルティング業務や年金相談・定年後の健康保険の取り扱いなどさまざま行っています。
各種保険や年金など、細かい知識が自分の知識になるので、スキルも身に付ければ将来的に独立開業もできる資格ですよ。
そして、就職や転職の際も、社労士会の手伝いやハローワーク・年金事務所など幅広い就職先があるので、希望勤務時間に合った職場が探しやすいでしょう。
主婦におすすめの資格
主婦の方におすすめの資格を紹介します。
主婦の方は、パート勤務できる仕事を探すことが多いでしょう。
数多くある資格の中でも、手に職を付けられるものであれば、パート勤務でも活用出来たり副業として始められるものもあります。
おすすめなのは「日商簿記・ネイリスト・整体師・クリンネス」です。
日商簿記は、経営管理に役立つ知識として企業に最も求められる資格の1つですよ。
簿記の知識があれば、パート勤務の事務でも活かせます。
ネイリストは爪に装飾を施す仕事ですが、手に職を付けられるためスキルを磨けば開業も可能になる将来性のある資格です。
整体師は、骨盤の歪みを矯正し改善を促す施術を行う仕事です。
民間資格を取得することで、専門家として信頼感が増し、雇用先の幅も広がります。
クリンネスは、ハウスキーパーのことであり、主婦にとって一番馴染み深い内容の仕事ですね。
掃除の効率的な知識を身に着け、仕事はもちろん家庭にも役立てられます。
では、それぞれの資格についての詳しい情報・試験概要を説明していきます。
日商簿記検定
簿記は「一定のルールで企業経営に関する記録や計算、整理を行う技術」のことです。
簿記試験の中では、日商簿記が有名であり取得数にも人気があります。
また、経営管理に役立つ知識として企業から最も求められる資格の1つでもあります。
日商簿記にはレベルが3段階あり、簿記3級・2級・1級の順番に難易度も上がっていく資格ですよ。
就職や転職で活用したい場合には、日商簿記2級以上の取得がおすすめです。
簿記の初段階でもある日商簿記3級は、商業簿記の基本となっており、2級はより高度な実務レベルの商業簿記と工業簿記を対象にしています。
日商簿記検定の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 筆記試験 |
合格率 | 1級:10%前後 2級:15%~30%前後 3級:40%~50% |
難易度 | 2級以上は比較的難しい |
受験料 | 1級:7,850円(税込) 2級:4,720円(税込) 3級:2,850円(税込) |
独学は可能? | 比較的難しいが可能 |
(参考:商工会議所公式HP)
日商簿記の試験は3級・2級は毎年6月・11月・2月の年3回行われています。
1級は6月と11月の年2回の実地です。
3級の試験範囲は商業簿記ですが、1級になると商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算と範囲が広がり、難易度も格段に上がる特徴があります。
工業簿記は、製造業や工場の家計簿のようなもので、簿記2級から試験範囲に加わります。
3級の合格率は40%~50%なのに対して、1級は10%前後と、合格率を比べても難易度が上がることが分かるでしょう。
加えて、合格基準点は全級共通して70%となっていますが、1級の場合1科目40%以上の得点が必要になるため、難易度が上がっている理由の1つとして考えられます。
日商簿記の3級は、簿記の基本知識を問われる内容になっているので、独学でも可能ですが簿記2級からはより深い内容になっていくため、効率よく学習しなければ難しいでしょう。
独学については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→簿記は独学で合格できる?3級、2級、1級の違いや勉強法、勉強時間などを解説!
ネイリスト
ネイリストは「爪に装飾を施す仕事」であり、ネイリスト技能検定を取得するとスキルや知識が身に付きます。
取得すると、ネイルケアの基本知識をはじめアートなど技術面も知識も習得可能ですよ。
ネイリストは無資格でも業務できますが、資格を取得しておくことで自分にスキル・専門知識がつき、施術の際も自信をもって行えます。
また、豊富な知識・経験・技術を身に着けていけば、独立開業も可能な資格ですよ。
ネイリストの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 1級:2級合格 2級:3級合格 3級:なし |
試験形式 | 実技試験と筆記試験 |
合格率 | 1級:40%前後 2級:50%前後 3級:70%~90% |
難易度 | 2級以上は比較的難しい |
受験料 | 1級:12,500円(税込) 2級:9,800円(税込) 3級:6,800円(税込) |
独学は可能? | 2級以上の実技試験に関しては難しい |
(参考:日本ネイリスト検定試験センター公式HP)
ネイリスト技能検定試験は、レベルが3つあります。(1級・2級・3級)
3級に受験資格はありませんが、2級・1級の際は3級・2級の合格が必要ですよ。
試験は春・夏・秋・冬の年4回行われ、筆記試験と実技試験で構成されています。
筆記試験(30分)は「衛星と消毒・爪の構造(皮膚科学)・爪の病気とトラブル・ネイルケアの手順」などが出題範囲です。
また、実技試験は事前審査(10分)と実技(70分)になっており、テーブルセッティングと消毒管理・爪の状態のチェックから始まり、ネイルケア・カラーリング・ネイルアートの工程と仕上がりの審査が行われます。
ネイリスト講座を受講できる通信講座については、こちらを参考にしてみてください。
整体師
整体師資格は「骨盤の歪みを矯正し、体の不調の改善を促す施術を行う」ものです。
整体師の資格がなくても勤務はできますが、民間資格を取得することで専門家としての信頼を得られ、自分の知識も深まります。
また、取得することで就職先の幅が広がるメリットもあります。
整体師は、整体院をはじめ温泉施設やスパ・スポーツトレーナーなどさまざまな場所で活躍できるため、就職先の幅が広がり家から近い場所を選ぶなどもできるでしょう。
整体師の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 専門スクールに入学し、コースを修了 |
試験形式 | 不明 |
合格率 | 99% |
難易度 | スクールを修了すればほとんど合格できる |
受験料 | 350,000円~700,000円程度(税込) |
独学は可能? | スクールに通う必要あり |
(参考:MTC療術師協会公式HP)
民間資格の「整体師」は、認定スクールに通うことで取得が可能です。
日本MTC療術師協会が認定するスクールに入学し、コースの修了時に試験に合格すると、整体師の資格が得られます。
スクールを卒業すればほとんどが合格できるとされており、合格率や試験形式は公表されていませんでした。
しかし、試験は何度でも挑戦できると公式HPに記載がされていたため、不合格で修了することは低いといえるでしょう。
気になる方は、公式HPよりを確認してみてくださいね。
クリンネスト
クリンネストは「クリンネス(洗浄)とスペシャリスト(専門家)をかけ合わせた言葉」です。
クリンネストの資格を取得すると、家庭内の掃除スキルを高め、生活の向上・仕事や育児との両立などに役立ちます。
また、掃除のプロとして多彩な知識が身に付くため、清掃業や介護職・整理収納アドバイザーなど勤務先も幅が広がります。
加えて、整理収納アドバイザーの資格を取得しているかたのさらなるキャリアアップとしても活用可能ですよ。
掃除が苦手・得意になりたい方・子育て中の方・ワーキングマザーなどにもおすすめであり、性別関係なく役立つ資格でしょう。
クリンネストの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 2級:なし 1級:2級認定者 |
試験形式 | 在宅 |
合格率 | 非公表 |
難易度 | やや易しい |
受験料 | 2級:25,300円(税込) 1級:33,000円(税込) |
独学は可能? | 講座の受講が必要 |
(参考:ハウスキーピング協会公式HP)
クリンネスの資格試験は2級と1級があります。
まずは2級から挑戦し、1級に挑戦していく流れになり、ハウスキーピング協会の講座を受講、最後の認定試験に合格すると取得できます。
2級は受験資格は特に設けておらず、誰でも挑戦可能ですよ。
試験は在宅受験と会場受験があり、70%以上の得点が必要とされています。
合格率は公表されていませんが、やや簡単であるといわれています。
また、過去問の公開もしていないため、独学よりは通信講座などを利用して学習していくとよいでしょう。
ハウスキーピング協会以外の他の団体でも、クリンネス講座を開講しているのでチェックしてみてください。
食いっぱぐれなし!女性におすすめの職に困らない食べていける資格
安定した給与で生活が滞りなくできる、食いっぱぐれなしの女性におすすめの資格を紹介します。
紹介するなかでも、特に「介護業界」は年々進む高齢化により需要が高まっています。
高収入が見込める資格ではないですが、安定した収入が得られ安心した生活を送るために活用できます。
介護業界資格である「介護職員初任者研修・介護福祉士・ケアマネージャー」は、段階的にキャリアアップできる資格であり、取得していくごとに手当がついたり、安定した収入が見込める資格ですよ。
また「精神保健福祉士・保育士」などの資格も、一生使える国家資格であるため、取得すれば勤務先に悩むことなく、安定した生活が送れます。
それでは、詳しい内容を紹介していきます。
介護職員初任者研修
「介護職員初任者研修」は、介護業界の就職に興味がある方におすすめの資格です。
国家資格ではないものの、取得すると身体介護が行えるようになり、介護の基本知識を身に着けられます。
研修実地校で3ヶ月程度のカリキュラムを修了すれば認定され、実務に生かしていくことが可能ですよ。
そして、介護職員初任者研修を取得すればどの介護現場でも勤務可能になり、経験を積めば実務者研修や国家資格である介護福祉士試験の挑戦もできるため、段階的に安定した収入を得られます。
年々進む高齢化により、需要が高まっているものの人手不足は解消されていないため勤務先に悩むことも少ないでしょう。
介護職員初任者研修の試験概要については、記事内でも紹介しているので確認してみてください。
介護福祉士
介護福祉士は「高齢者や障害のある人の介助を行う国家資格」です。
取得するには、福祉学校の卒業または実務経験を積み、受験資格を得てから試験に挑戦します。
介護福祉士の資格を取得すると、介護人材としての専門的知識があることの証明になるため、企業からの信頼が厚く、昇給やキャリアアップも望める職種ですよ。
介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士と段階的にスキルが上がっていくと同時に、昇給も見込めるでしょう。
また、介護福祉士の資格は企業によって資格手当が加わる資格でもあるので、将来的な貯蓄もしやすくなるでしょう。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは「ケアマネジメントに関する専門職」です。
介護福祉士の資格保有者で、さらなるキャリアアップを目指している方にもおすすめの資格ですよ。
介護福祉士も資格手当が付き、安定した給与がもらえますが、ケアマネージャー資格を取得するとさらに昇給が見込めるため、将来的にも食いぱっぐれなしの資格といえるでしょう。
また、高齢化により介護系の資格は重宝していくと考えられているので、転職する際にも強いアピール材料にもなります。
ケアマネージャーの試験概要や詳しい内容は、記事内で紹介しているので確認してみてください。
精神保健福祉士
精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)は「生活するうえで困難な問題を抱える人々の相談にのり、さまざまな支援を行う」仕事です。
福祉系資格の中でも「三大福祉家国家資格」とも呼ばれています。
似たような資格の「社会福祉士」は、相談支援になる対象が心身に障害がある方や日常生活に支障がある方などさまざまですが、精神保健福祉士は「精神障害の相談支援」が対象ですよ。
うつ病や総合失調症、依存症など精神保健分野に特化した職種であるといえます。
給与は高くはないものの、生活は滞りなくできる範囲であり長く働く方が多いため、安定した生活が送れるでしょう。
精神保健福祉士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 所定の学歴・実務経験 |
試験形式 | 五肢択一を基本とする多肢選択方式(マークシート方式) |
合格率 | 60% |
難易度 | やや易しい |
受験料 | 精神保健士のみの受験で24,140円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:社会福祉振興・試験センター公式HP)
精神保健福祉士試験を受験するには、福祉系の大学・短大で指定科目の履修者や社会福祉士の資格保有者など、受験資格がいくつかあります。
福祉系の大学でない方は、一般養成施設などに1年以上通うことで受験資格が得られます。
試験はマークシート方式になっており、全体の60%以上の得点が必要です。
また、出題範囲は「精神疾患とその治療・精神保健の課題と支援・精神保健福祉士相談援助の基盤」など全16科目になります。
独学も可能ですが、福祉系大学でなかった方は基礎から始めることになるため、効率的かつ理解を深める学習の為に、通信講座の利用も視野にいれておくとよいでしょう。
通信講座での学習については、こちらの記事も参考にしてみてください。
保育士
保育士は「名称独占の国家資格」です。
近年は共働き家庭やシングルマザー(ファザー)の増加により、保育所の利用者が増え、保育士の需要は高まっています。
そのため、保育士資格の取得は高い給与は見込めないものの、長い目で見ると安定した食ういっぱぐれない資格であるといえるでしょう。
また、法律で定められた保育士配置基準によって、利用者が増えるほど保育士も必要なので、勤務先がないなどの悩みも少なくなります。
保育士についての詳しい情報は、記事内で紹介しているので確認してみてください。
性別関係なく一生使える資格
女性や男性ごとに、役立つ資格を紹介してきましたが、性別関係なく一生使える資格もあります。
「気象予報士」と「TOEIC」は難易度は高いですが、取得すると男女ともに一生使える将来性のある資格です。
「気象予報士」は、気象レーダーなどを活用し天候を予測する職種です。
難易度はかなり高く何度も受験する可能性もありますが、取得できると一生使えるため、将来性のある資格ですよ。
そして「TOEIC」は、ビジネス英語スキルを証明できる資格になります。
合格というより、試験で獲得できた「スコアの高さ」によって企業からの評価が変わります。
最低でも650点のスコアがあると、男女ともに就職・転職でアピール材料にできるでしょう。
では、気象予報士の詳しい情報から紹介していきます。
気象予報士
気象予報士は「天気や気温・降水確率を予測する専門家」です。
おもに、気象会社や放送局に勤務している方が多いですよ。
気象庁から提供される観測データや気象レーダーの情報を活用し、天候を予測しています。
また、気象会社は24時間体制で気象情報を提供しているので、シフト制の勤務が多く早朝・深夜の出勤もあります。
気象予報士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 学科試験:マークシート方式 実技試験:記述式 |
合格率 | 5%前後 |
難易度 | かなり難しい |
受験料 | 11,400円(税込) |
独学は可能? | 難しい |
(参考:気象業務支援センター公式HP)
気象予報士の試験はかなり難易度の高い試験です。
受験資格は設けられていないため誰でも受験できますが、合格するのはかなり狭き門となっています。
受験回数は3回~5回が平均であり、一発合格は奇跡に近いとも言われているほどですよ。
試験は学科試験と実技試験ですが、学科試験のみ2種類試験があります。(一般試験と専門試験)
学科試験一般は「大気構造・気象現象」がおもに問われ、降水過程や大気の力学・計算問題も出題されます。
そして、学科試験専門は、気象予報をするための専門知識を問われ、計算問題は出際されません。
しかし、計算問題が出ない分「観測の成果の利用・数値予報・短期予報」などの専門的かつ幅の広い知識が出題される試験ですよ。
気象予報士の独学や通信講座については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
→気象予報士試験は独学でも合格できる?文系だと不利?勉強時間や勉強方法を徹底解説!
TOEIC
TOEICは日本人向けに作られた「ビジネス英語に特化した資格」です。
取得すると、客観的な英語力を証明でき、スコアが高ければ高いほど企業からの評価も高くなります。
合格というより、実力をスコアとして数値化した試験になるので、就職や転職に活用するなら一定以上のスコアが必要ですよ。
例えば、一般企業の就職・転職には最低でも650点以上、外資系企業ならば730点以上のスコアは持っておくと企業からの評価につながるでしょう。
TOEICの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | リスニングとリーディング |
合格率 | 平均は580点前後 |
難易度 | TOEIC500点は比較的やさしい |
受験料 | 7,810円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:TOEIC公式HP)
TOEICは、受験資格はないため誰でも受験できます。
しかし、TOEICの試験は単純な英語力や文法法では不十分とされており、全体を解答するには英検2級レベルは必須としています。
基本的な英文法が理解できているうえでの出題になるため、高校卒業レベルの分法力は必要ですよ。
試験は全部で7パート分かれており、パートごとに出題問題が異なります。
例えば、パート1はリスニング、パート2はリスニングだが応用問題、パート3・4はリスニングの難易度が上がるという試験内容になっています。
TOEICについてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→TOEICの初心者の勉強法とは?まずやること、おすすめの参考書やアプリも紹介!
中高年におすすめの資格
中高年の方におすすめの資格を紹介します。
使える資格を早めに取得しておけば、定年後も活用でき収入に繋がります。
おすすめな資格として「マンション管理士」「第二種電気工事士」「電験三種・電験二種」「介護福祉士」を紹介します。
例えば、マンション管理士はマンションの管理に関する資格であり、中高年の受験者が多い資格ですよ。
都心部への人口集中や建物の老築化により、マンション管理士の需要と価値は今後高まってくと想定されています。
また、第二種電気工事士や電験三種・二種の資格は、電気に関する専門資格であり、取得しておけば独立開業も見込めるため中高年の方におすすめですよ。
介護福祉士は国家資格なため、取得すれば一生活用できる需要の高い資格です。
それでは、詳しい試験情報を見ていきましょう。
マンション管理士
マンション管理士は「マンション管理に関するコンサルティングを行う国家資格」です。
おもに、マンション管理組合の管理者やマンションの区分所有者を相手に、組合の運営・技術的な相談業務などがメインです。
今後、都心部への人口集中や建物の老築化などの問題が発生してくると想定されており、マンション管理士の需要と価値も高まっていくと予想されています。
また、空き家の有効活用や相続税の節税対策で、マンションの数が増えれば増えるほど仕事も増えるので、将来も安定した収入を得られるでしょう。
マンション管理士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 50問の筆記試験 |
合格率 | 7%~9%前後 |
難易度 | 難しい |
受験料 | 9,400円(税込) |
独学は可能? | 難しいが可能 |
(参考:マンション管理センター公式HP)
マンション管理士の試験は、マンション管理の専門的な法令と実務や管理組合の運営に関することなど、専門的な知識が問われます。
試験は筆記試験のみで、すべて四肢択一式になっています。
合格基準点はおよそ7割程度になっていますが、ぎりぎりを狙うより少し余裕を持てるように、専門知識のインプットはしっかり学習しておくとよいでしょう。
マンション管理士の学習ができる通信講座は、こちらの記事で確認できます。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は「電気設備の工事・取り扱いの際に必要な国家資格」です。
第一種・第二種に分かれており、第二種電気工事士は一般の住宅や小規模店舗・事業所など600V以下で受電する設備で業務を行います。
また、第一種の場合は最大電力500キロワット未満の工場・ビルなどで業務します。
第二種電気工事士のおもな業務内容は、建設に関わる電気工事になります。
住宅や小規模事務所などの建設物の屋内・屋外電気設備の設計や施工、エアコンや照明器具の取り付けも業務の1つですよ。
第二種電気工事士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 筆記試験と技能試験 |
合格率 | 筆記試験:60% 技能試験:70% |
難易度 | やや易しい |
受験料 | 書面申込:9,600円 インターネット申込:9,300円 |
独学は可能? | 可能 |
(参考:電気技術者試験センター公式HP)
第二種電気工事士試験は、受験資格がないため誰でも挑戦できます。
試験は筆記試験と技能試験に分かれており、上期は5月(筆記)7月(技能)下期は10月(筆記)12月(技能)で実地されます。
筆記試験は全50問出題され、合格基準点は60点程度ですよ。
そして、技能試験は持参した作業用具を使い、配線図で与えられた問題を支給される材料で40分以内に完成させなければなりません。
合格基準は欠落をせず、時間内に完成させることです。
合格率は筆記試験60%、技能試験70%と比較的高めになっているため、効率よく学習を行えば独学もかのうでしょう。
独学の勉強方法や通信講座については、こちらの記事を参考にしてみてください。
→電気工事士は独学で合格できる?おすすめの勉強方法、テキストや学習サイトを紹介!
電験三種・電験二種
電験三種と二種は「電気主任技術者」の略称です。
一種~三種まである中で、一種が一番難易度の高い資格試験ですよ。
取得することで、仕事に生かせるだけでなく企業からの信頼も上がり転職に生かせるでしょう。
第二種まで取得すれば、扱える電圧も上がるため、転職先に困らず収入面でも安定ができます。
また、実務経験を積めば独立開業も見込める資格なので、将来的に見ても中高年の方におすすめできます。
詳しい試験概要については、記事内で紹介しているので確認してみてください。
介護福祉士
介護福祉士は「介護に特化した国家資格」であるため、取得すれば一生使える資格です。
年々高齢化が進み、介護業界の需要も高まっていくとされているため、早い段階で介護福祉士の取得をしておくと資格手当がもらえ、給与が少し上がります。
介護福祉士として勤務しているうちに、老後の貯蓄を始めておくことで定年後に困ることが少なくなるでしょう。
詳しい情報は記事内もしくはこちらの記事も確認してください。
職業別のおすすめ資格
資格は数多くありますが、職種によって生かせる資格は異なります。
例えば、営業職で勤務したいのならば「コミュニケーション能力検定」や「FP」の資格があると、営業先との円滑なコミュニケーションスキル・FPで培った金融スキルが役立ちます。
金利業であれば、投資分野に強い「証券アナリスト」や金融商品に強い「証券外務員」などがおすすめですよ。
また、不動産業であれば「宅地建物取引士」はもちろん、土地の価値を見極める「不動産鑑定士」もおすすめできます。
今後需要が高まっていくとされているIT業界は、国家資格である「ITパスポート」やエンジニアにおすすめの「基本情報技術者」があります。
では、職業ごとにおすすめの資格を紹介していきます。
営業
営業の仕事には、営業先とのコミュニケーション能力・提案力が必要になります。
資格の保有は必須ではありませんが、資格を取得することで「自分の営業力を証明できる」「営業職でのキャリアアップ」が見込めます。
また、自分自身の知識が増えるので、顧客様との会話を広げるきっかけになったり、信頼感を得れるなどの効果もあるでしょう。
営業に生かせる資格を取得することで、仕事に活用できるだけでなく自分自身の自信にもつながるでしょう。
では、営業におすすめの資格を3つ紹介していきます。
コミュニケーション能力検定
コミュニケーション能力検定は4つの要素をもとに「コミュニケーション能力」を向上させる資格です。
4つの要素「聞く力」「質問する力」「説明する力」「協力性」をもとにして、コミュニケーションに関する基礎知識・状況対応スキルを学びます・
基礎知識と状況対応スキルを客観的に学ぶことで、実際の実務で活かすことが可能で、円滑にコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
コニュニケーション能力検定の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 多肢選択式および面接による実技試験 |
合格率 | 88.3% |
難易度 | 易しい |
受験料 | 上級:4,700円(税込) 初級:2,800円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:サーティファイコミュニケーション能力認定委員会公式HP)
コミュニケーション能力検定試験は、対面交流場面における話す行為において、相手の状況の理解したうえで、自分の意思を適切な表現で分かりやすく伝える能力を測定するためを目的とした試験です。
受験資格はとくになく、誰でも挑戦可能ですよ。
試験は筆記試験と面接による実技試験で構成されており、65%の得点率で合格できます。
また、学習時間の平均は初級で19時間と公式HPに記載されていることから、独学も十分可能であるといえるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金の専門家です。
そのため、FP資格を取得しておくと、資産運用やローンが必要となる商品を販売する際に、営業先に提案がしやすくなります。
顧客様との何気ない相談でも、知識が役立てば対話から信頼感を築け、今後の仕事に繋がる土台になります。
人生においてお金は切り離せない存在なので、お金や税金など幅広い専門知識を持つFP資格は、営業職のスキルアップにも大いに役立つでしょう。
営業士検定
営業士検定は「営業に必要なスキルがあるかを求められる資格」です。
営業士検定を取得することで、体系的な営業のスキルの証明になります。
そのため、自分の自信に繋がり、企業からの信頼も期待できます。
営業士検定の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | オンライン受験 |
合格率 | 75%~80%程度 |
難易度 | 易しい |
受験料 | 初級:8,800円(税込) 初級と上級の併願:22,000円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:日本営業士会公式HP)
営業士検定試験は初級・上級・マスターの3つのレベルに分けられています。
初級では、営業従事者に関する全般的な基礎知識、必要なスキルと基本的な方向性を理解しているかを求められます。
上級では営業におけるマネジメント応用知識を習得しているか、マスターは経営に関する専門的かつ高度な知識を身に着け、実行に生かせるかが試されます。
合格点は満点の60%以上になっており、合格すると営業士資格の登録が可能ですよ。
金利業
金利業の資格は、比較的難易度の高いものが多く「独占業務・企業で働くために必要な資格・キャリアアップに有効な資格」に分けられています。
中には、実務経験が必要なものや膨大な学習時間が予想されるものなど、資格によっても難易度は高低差があります。
そのため、自分が勤務したい業界は必須資格はあるのか、学習時間の確保はできるか、就職でアピールできる資格は何がよいかなど、前もって調べておくとよいでしょう。
金利業の資格は、業務内容によって有効な資格も異なりますが、今回は証券業界に役立つ「証券アナリスト・証券外交員」数理業務に強い「アクチュアリー」の3つを紹介します。
では、証券アナリストから説明します。
証券アナリスト
証券アナリストは証券投資の分野において「投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナル」です。
主な仕事は金融や資本市場の分析評価、投資助言や投資管理サービスを提供することですよ。
資格を取得すると、一般企業のIR部門への転職・移動にも有利になります。
また、企業経営の判断に関する分野でも活用でき、コンサルティング業務にも生かせるでしょう。
証券アナリストの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 第一次レベル講座の受講が必要 |
試験形式 | マークシート方式 |
合格率 | 第一次試験:51.8% 第二次試験:52.1% |
難易度 | 易しい |
受験料 | 第一次レベル講座: 60,000円(税込) 第一次試験:12,700円(税込) |
独学は可能? | 講座を受ける必要がある |
(参考:日本証券アナリスト協会公式HP)
証券アナリスト試験は、第一次試験と第二次試験があり、第一次試験は春と秋の2回行われます。
そして、試験を受ける前には講座の受講が必要になりますが、学歴・年齢の受験資格はありません。
第一次試験を受験する前に「第一次レベル講座」第二次試験の前に「第二次レベル講座」の受講が必須ですよ。
そして、第一次試験合格後は、3年以内に第二次レベル講座の受講をしなければ受験資格の剝奪になってしまうので、覚えておくとよいです。
試験範囲は第一次試験が「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」「財務分析」「経済」から出題されます。
加えて、第二次試験は「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」「コーポレート・ファイナンスと企業分析」「市場と経済の分析」「職業倫理・行為基準」の4科目ですよ。
アクチュアリー
アクチュアリーは生命保険商品や損害保険商品など「金融商品を設計する」資格です。
また、金融工学の数理的知識・スキルが求められる数理業務のプロフェッショナルともいわれています。
アクチュアリーのおもな仕事は生命保険や損害保険などどいった制度の運営を、数る的な側面から支える業務です。
取得すると、保険や年金・コンサルティング業務など幅広い分野で活用できるため、金利業にはもってこいの資格ですよ。
アクチュアリーの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 第一次試験はなし |
試験形式 | マークシート方式 |
合格率 | 数学:23.9% 生保数理:32.0% 損保数理:16.2% 年金数理:17.0% 会計・経済:22.1% |
難易度 | 難しい |
受験料 | 会員:1科目7,000円(税込) 非会員:1科目10,000円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:日本アクチュアリー会公式HP)
アクチュアリー試験は第一次試験と第二次試験に分かれています。
第一次試験は「数学・生保数理・損保数理・年金数理・会計/経済・投資理論」の5科目に分かれており、合格後日本アクチュアリー会の準会員になると、第二次試験の受験が可能ですよ。
また、試験は毎年12月に実地されています。
公式HPから過去問が閲覧できるので、独学対策も可能ですが科目ごとに合格をしなければならないため、難易度は高いといえるでしょう。
アクチュアリーの試験対策ができる通信講座については、こちらの記事で紹介しています。
証券外務員
証券外務員は「銀行や証券会社などの金融機関で、記入商品取引を行うために必要な資格」です。
株式や投資信託・保険会社が販売する各種保険商品など対象に業務を行います。
取得には、証券取引法や投資信託・投資法人に関する法律・金融商品を扱うプロフェッショナルとしての専門知識が必要になります。
また、証券外務員は一種と二種に分かれており、一種証券外務員は二種よりも専門性が高く取り扱える金融商品の幅も広がるため、すべての有価証券取引が可能ですよ。
そのため、銀行や証券会社で勤務したい方は、専門知識の習得ができる証券外務員は仕事に生かせる資格といえるでしょう。
証券外務員の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 〇×方式および五肢選択方式 |
合格率 | 71.7% |
難易度 | 易しい |
受験料 | 13,860円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:日本証券業協会公式HP)
証券外務員試験は第一種試験と第二種試験の2段階試験です。
一種と二種では、取り扱い商品に違いがあり一種の方が取り扱える商品が多いため、出題範囲も多くなります。
出題科目は2試験とも「法令・諸規則・商品業務・関連科目」からの出題ですよ。
また、二種試験は300満点中210点、一種の場合440点満点中308点以上の得点が合格基準点になっています。
試験時間は一種が160分、二種は120分です。
証券外務員試験に合格した後は、5年ごとに講習を受け、更新する必要になります。
更新研修を受講しなければ、せっかく取得した証券外務員資格も無効になってしまうため注意しておくとよいでしょう。
証券外務員の通信講座や独学については、以下の記事も参考にしてみてください。
→証券外務員試験は独学で合格できる?難易度や合格率や勉強方法を解説!
不動産業
不動産業は住宅に関する職業であり、住宅以外にも相続や融資・税制など幅広い知識が必要になる仕事です。
そのため「宅地建物取引士・土地家屋調査士・不動産鑑定士」の資格を取得しておくと、不動産売買の知識をはじめ、表記や登記、建物の価値についての専門知識を習得できます。
専門知識の習得=自分の客観的なスキルになるため、顧客様から家や土地に関する相談があった際も、知識を生かして信頼感を得ることが可能ですよ。
では、宅地建物取引士から紹介します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は「不動産の専門家」であるため、不動産業には必須の資格です。
毎年20万人前後の人が受験するほど人気の資格であり、取得すれば一生有効な資格なので将来的にも需要があります。
不動産知識をはじめ、相続や融資・税制などの専門知識も学べるので、不動産業に勤務したい方にはおすすめできる資格ですよ。
土地家屋調査士
土地家屋調査士は「不動産の表記に関する登記の専門家」です。
取得すると、不動産の表示に関する登記に必要な土地や家の調査・測量などの業務ができ、申請手続きや審査請求手続きなども行えます。
また「表示における表記」においては独占業務になっており、需要と将来性が安定している資格です。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は「不動産の価値および有効利用の専門家」です。
取得すると、地価の公示や調査など不動産鑑定業務・コンサルティング業務を行えます。
また、独立している資格保有者が多いことから、将来的に開業しやすく収入面でも安定できる資格ですよ。
IT業
現代はどの企業でもパソコンは活用されており、IT業は需要の高い職業ともされています。
IT業界に関する資格は「IT系職種全般」「エンジニア系」「マネージャー系」の3分野存在しており、自分の希望業種に沿った資格の取得が望めます。
なかでも「ITパスポート・基本情報技術者・応用情報技術者」は、ITに関する基礎知識をはじめ、技術面でも生かしていける資格なのでおすすめですよ。
ITパスポートや基本情報技術者試験で基礎知識を学んだあとに、マネージャー系やエンジニア系に関する資格の取得を目指していくことも可能です。
それでは、ITパスポートから紹介しますね。
ITパスポート
ITパスポートは「ITを利用するすべての人におすすめの国家資格」です。
資格を取得すると、備えておくべきITの基礎知識を学べ、知識を効率的に業務に活かしていくITスキルも身に付きます。
また、ITに関する基礎知識があることの証明になるため、IT企業・情報技術に関わる仕事へ就きたい方の、最初のステップとしておすすめできる資格ですよ。
ITパスポートは国家資格なので、一生活用できるとともに、キャリアアップも望める資格であるため、将来性のある資格ともいえるでしょう。
ITパスポートの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 多肢選択式 |
合格率 | 50%前後 |
難易度 | やや難しい |
受験料 | 7,500円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:情報処理推進機構公式HP)
ITパスポートの試験は誰でも受験可能です。
合格率は平均50%前後になっており、しっかりと学習すれば、比較的合格しやすい試験であるでしょう。
ITパスポート試験は、IRT方式で算出される評価点が基準になります。
合格ラインは1000点中600点以上、分野別評価点は1000点中300点です。
また、勉強時間は180時間とされており、社会人でも勉強しやすい資格だといえるでしょう。
ITパスポートの学習ができる通信講座や独学については、こちらの記事でも紹介しています。
→ITパスポートの試験は独学で合格できる?おすすめの勉強方法やアプリ、過去問情報も紹介
基本情報技術者
基本情報技術者試験は「情報処理技術者試験の1つ」です。
IT技術を提供する側の資格とされており、エンジニアを目指す方にはおすすめできる資格ですよ。
おもに、情報技術全般に関する基礎知識や技能を持つ方、プログラム開発~テストまでのプロセスを行う方のための国家資格とも言われています。
そのため、ITの技術・利活用に関する本質的な知識を習得でき、あらゆる業界で活躍できます。
基本情報技術者の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 多肢選択式 |
合格率 | 25% |
難易度 | 難しい |
受験料 | 7,500円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:情報推進機構公式HP)
基本情報技術者試験は、午前試験と午後試験に分かれており、両試験とも150分間の試験時間です。
また、合格基準点は100点満点中60点以上となっており、合格率は25%と難易度はやや高い試験ですよ。
基本情報技術者試験の学習には、過去問題を活用した学習方法がよいです。
とくに試験では、過去に出題された問題が多く出題される傾向があるので、過去問には多く触れておくとよいでしょう。
基本情報技術者試験について、もっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
→基本情報技術者試験の難易度は?難しすぎる?合格率が低い理由、勉強時間や勉強法も調査!
応用情報技術者
応用情報技術者試験(AP)は「経験を積んだエンジニアがさらに上を目指すための国家試験」です。
おもに、基本情報技術者試験の合格者がさらなるスキルアップを目指したいITエンジニアが目指す資格試験になっています。
試験では、情報技術を活用した経営戦略や情報戦略の立案に関して、外部情報や動向の収集などができるのかを求められます。
そのため、取得すると高度なIT人材として幅広い活躍が可能になり、IT業界でキャリアアップしていきたい方には、おすすめできる資格ですよ。
収入アップにつながる資格手当がもらえる資格
就職や転職・実務に生かせる資格ですが、取得すると資格手当がもらえたり、収入アップが見込めるようになります。
基本スキルが向上する資格を取得すれば、高額ではないですが資格手当がもらえるので少し収入アップできます。
また、資格手当の付く国家資格を取得すると、1,000円~50,000円程度の手当てがプラスで入るので、基本給よりも多くもらうことが可能ですよ。
ではまず、資格手当がもらえる基本スキルが向上する資格から紹介します。
資格手当がもらえる基本スキルが向上する資格
取得すると、基本スキルが向上し資格手当がもらえる資格は以下になります。
資格名 | 資格手当額 |
日商簿記(2級以上) | 3,000円~20,000円(税込) |
TOEIC(600点以上) | 3,000円~20,000円(税込) |
色彩検定 | 5,000円~10,000円(税込) |
秘書検定 | 500円~10,000円(税込) |
(参考:各資格講座紹介サイト情報)
表の資格を見ると、国家資格ではないものの、専門的な知識の証明になる資格はスキルの向上に加え、資格手当がつくことが分かります。
資格手当の金額が500円~20,000円と幅が広いのは、企業によって異なるからといえるでしょう。
一番安い資格で、秘書検定の500円、一番高いもので日商簿記とTOEICの20,000円になりますが、平均は7,700円ほどです。
金額にばらつきはありますが、仕事に役立つスキルに加え少額でも資格手当がつくには収入面でも嬉しいですね。
資格手当がつく資格
資格手当がつく資格についても、表にしました。
資格名 | 資格手当額 |
宅地建物取引士 | 10,000円~30,000円(税込) |
中小企業診断士 | 10,000円~30,000円(税込) |
社会保険労務士 | 30,000円~50,000円(税込) |
管理栄養士 | 5,000円~30,000円(税込) |
危険物取扱者 | 1,000円~3,000円(税込) |
衛生管理者 | 2,000円~10,000円(税込) |
介護福祉士 | 5,000円~15,000円(税込) |
(参考:各資格講座紹介サイト情報)
表を見ると、国家資格である宅地建物取引士や社会保険労務士などは、資格手当金額が高く、最低でも10,000円はもらえるようになっています。
一番低いのは危険物取扱者の1,000円、一番高額なのは社会保険労務士で50,000円と、49,000円も差額があります。
平均額は14,500円になるので、日商簿記などの手当て平均と比べるとやはり高額ですね。
取得すると一生有効になり、加えて資格手当も入る国家資格は、難易度は高いですがその分取得して損のない資格だといえるでしょう。
就職・転職に役立つ資格
就職・転職に役立つ資格はどんなものがよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
自分が就きたい業界によって、企業から好感を得れる資格もそれぞれ異なります。
一般的に就職に役立つとされている資格も、自分が就きたい職種に関係のないものであれば活用できないまま終わってしまうこともあるでしょう。
例えば、IT業界や情報知識・情報機器関連の職種に就きたいと考えている方には「基本情報技術者」「応用情報技術者」「情報セキュリティマネジメント」の資格取得がおすすめですよ。
基本情報技術者は、ITに関する基礎知識を学べるため、これからITを学びたい方のファーストステップとして最適な資格です。
基本情報技術者の資格取得後は、さらにスキルを磨ける「応用情報技術者試験」情報機器のセキュリティを学べる「情報セキュリティマネジメント」に挑戦すれば、今後のキャリアアップにも有効活用できます。
それでは、就職や転職に活かせる資格を紹介していきます。
税理士
税理士は、税務を扱う国家資格であり、経理のスペシャリストです。
また、税理士は「税務代行・税務書類の作成・税務相談」3つの独占業務を持っているため、需要があり就職先に困らない特徴もあります。
税務関係の他にもコンサルティング業務も行うため、業務の幅が広くさまざまな働き方を選択できるでしょう。
そして、税理士資格を保有している方が税理士事務所に勤務しているのは半数で、8割の方は個人開業や企業内税理士として働いていることが多いです。
そのため、開業を見越した働き方もできますし、税理士事務所はもちろん会計事務所での就職にも強いアピール材料になります。
基本情報技術者試験
基本技術者試験の資格を取得すると、ITの基本知識を身に付けることが可能です。
プログラマーやシステムエンジニアなど、実際に業務していても関連分野以外の知識は十分ではないこともあります。
そのため、ITの基礎知識を広く学べる基本情報技術者試験は、知っている知識の関連分野以外の知識の習得・キャリアアップにも有効な資格ですよ。
就職の際も、大きく有利にはならないですがIT業界への就職・転職には企業に好印象を与えられるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者は、基本情報技術者試験よりも高度な資格試験です。
また、基本情報技術者試験の資格取得者が、さらなるキャリアアップをするために活用できる資格でもあります。
IT知識もより深い知識と、スキルを身に着けられるのであらゆる企業から需要の高い人材として好印象を与えられるでしょう。
IT業界に興味のある方は、基本情報技術者試験/応用情報技術者の取得はおすすめできます。
情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメントはパソコンをはじめとする「情報機器のセキュリティ管理についての知識が問われる」資格です。
ITパスポート試験よりも上位な資格になっているため、ITパスポート保有者がキャリアアップのために受験することも多いですよ。
経営視点・監査視点・法務視点などのセキュリティを対象としているため、取得すると幅広い情報セキュリティが身に付き、就職活動のアピールにもできます。
情報セキュリティマネジメントの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 多肢選択式 |
合格率 | 61.2% |
難易度 | やや難しい |
受験料 | 7,500円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:情報処理推進機構公式HP)
情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲は、セキュリティ関連分野に限定されています。
また、試験は午前と午後に分けて実地され、午前は「情報セキュリティの考え方・各対策」など、ネットワーク、システム監査、経営管理などの重要な基礎知識が出題されます。
午後は、午前の基礎知識を通して情報管理の実践力があるか見極める内容の試験ですよ。
管理業務主任者
管理業務主任者は「マンション管理会社で働くなら必須の資格」です。
「契約の際に重要事項の説明や契約書の記名押印を行う権限」は独占業務であり、管理義務主任者のみできるので、需要は安定しています。
管理組合のアドバイザーとして、会議の出席・マンション管理会社との交渉がおもな業務です。
また、資格を取得することでマンション管理に関する知識の証明になり、就職の際にアピールが可能ですよ。
管理業務主任者の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 50問四肢択一による筆記試験 |
合格率 | 20%前後 |
難易度 | 難しい |
受験料 | 8,900円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:マンション管理業協会公式HP)
管理業務主任者試験は、受験資格はなく誰でも受験が可能な試験です。
試験範囲は「マンション管理士試験」とほぼ同じになっていますが、管理業務主任者にとって重要なマンション標準管理委託契約書から多くの出題があるなど、異なる点もあります。
合格率は20%前後と一見高くないように思えますが、管理業務主任者の受験者はすでにマンション管理士や宅建に合格している方などが多く挑戦しているため、もともとレベルが高い可能性もあるでしょう。
管理業務主任者の通信講座や勉強時間については、こちらの記事でも紹介しています。
→管理業務主任者の勉強時間を調査!一夜漬けや合格の裏ワザはある?
測量士補
測量士補は「将来測量関係の仕事をしたい方は必須の資格」です。
測量業務は法律上で守られており、測量士または測量士補の独占業務になります。
測量業務を行う会社は、1人以上の測量士補か測量士を事務所に配置する義務があるので、資格取得後は就職先に困りづらいメリットがあります。
また、公共事業などで一定の需要が約束されているため、将来性もある資格です。
測量士補の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | マークシート方式 |
合格率 | 20%~40% |
難易度 | やや難しい |
受験料 | 2,850円(税込) |
独学は可能? | 可能だが難しい |
(参考:国土地理院公式HP)
測量士補試験では、測量に関する知識が問われます。
試験科目は「測量に関する法規・多角測量・水準測量」など全8科目から出題されます。
合格率は20%~40%と、ばらつきがありますが、過去問が試験にそのまま出てくるなど試験対策がしやすいこともあり、合格率はやや高めになっているのでしょう。
しかし、過去問がただ出てくるわけではなく、計算問題や出題範囲の広さなどもあるため、合格率はそこまで高くなっていないといえます。
独学も可能ですが、出題範囲を抑えた過去問対策・計算問題を意識して行うとよいでしょう。
また、測量士補試験を合格すると、土地家屋調査士の午前の部が免除になるメリットもあります。
測量士補の詳しい情報については、こちらの記事も参考にしてみてください。
TOEIC
TOEICは日本人向けに作られた「ビジネス英語に特化した資格」です。
取得すると、客観的な英語力を証明でき、スコアが高ければ高いほど企業からの評価も高くなります。
例えば、一般企業の就職・転職には最低でも650点以上のスコアだと印象としてはよいでしょう。
また、外資系企業ならば、一般企業よりもビジネス英語の使用が多いため、730点以上のスコアは持っておくと企業からの評価につながるでしょう。
TOEICを学べる通信講座についての記事も、確認してみてください。
→TOEICの通信講座おすすめランキング・主要15社を徹底比較
どんな仕事にも役立つIT関連の資格
IT関連の資格は、IT業界でしか活かせないと思われがちですが、中にはどんな仕事にも役立つ資格もあります。
現代はパソコンを活用している企業がほとんどであり、情報に関する資格を取得しておけばさまざまな業界に活かすことが可能です。
そして、IT関連資格の中でも「パソコン技能検定二種」「MOS」「マイクロ認定トレーナー」「文書情報管理士」「電子会計実務検定」はどの仕事にも活かせる資格ですよ。
例えば「パソコン技能検定二種」は、オフィス業務の総合的な技能を認定する試験です。
試験レベルは1級~6級まであり、初学者・小中学生を対象としたレベルから始めるため、パソコン操作に苦手意識がある方でも挑戦しやすいでしょう。
「MOS」はすでに記事内でも紹介していますが、マイクロオフィスの関する知識が習得できる試験で、エクセルやワードなど事務作業に活かせるスキルが身に付きます。
「マイクロ認定トレーナー」は、あまり聞き馴染みのない方もいるのではないでしょうか。
マイクロソフト製品に関する知識や技術を見極めるものであり、試験とは少し内容が異なりますが取得するとマイクロ製品に精通した技術者・優秀な指導者であることの証明になります。
では、1つずつ紹介していきます。
パソコン技能検定Ⅱ種
パソコン技能検定Ⅱ種は「パソコンによるオフィス業務の総合的な技能を認定する資格」試験です。
試験のレベルは1級~6級まであり、小中学生や一般ビジネスレベルに分かれています。
現代は、どの企業でもパソコンは必須になっているため取得しておくとどの職場でも役立てることが可能です。
難しいレベルの試験を合格すればするほど、企業からの信頼は高まるでしょう。
パソコン技能検定II種の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 実技試験 |
合格率 | 52.7% |
難易度 | 易しい |
受験料 | 4,400円(税込)~22,000円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:全日本情報学習振興協会公式HP)
パソコン技能検定Ⅱ種試験は、レベルが1級~6級まである試験です。
6級~4級までは、小・中学生・一般初心者レベルになっており、図や表を含まない文書問題が出題されます。
3級は、一般・高校生を対象に、2級~1級はビジネス中・上級を対象にした試験で、図表を含んだ文書作成、3級の内容をベースに高度なデータ処理を求められます。
また、合格基準点は各級共通して100点満点中70点以上ですよ。
MOS
MOSは、マイクロオフィス製品の取り扱いに関する国際資格です。
MOSの試験は「スペシャリスト」と「エキスパート」の2つに分かれており、取得すれば世界的にスキルを証明できます。
取得したことで、劇的に就活や転職が変わることは難しいですが、現代はどの企業でもパソコンは必須になっているため、スキルとしては大きく業務に活かせるでしょう。
基本的なエクセル・ワード・パワーポイントの知識を得たい方は「スペシャリスト」より上級な文書管理やデータ集計などの知識を学びたい方は「エキスパート」がおすすめですよ。
マイクロソフト認定トレーナー
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)は、マイクロソフトテクノロジの技術および指導における「最上級のプロフェッショナル」です。
マイクロ認定トレーナーになるには、マイクロソフト認定してもらう必要があります。
そして、認定には「1年以上の指導経験があることの証明」もしくは「他ベンダーのインストラクター系資格の保有」が必要になり、実務経験があれば事務手続きだけでMCTの認定を受けられます。
認定されると、マイクロソフト製品に精通した技術者・優秀な教育者であることの証明になり、さまざまな業界で有利になります。
また、試験合格後はマイクロソフト製品に割引を受けることが可能ですよ。
マイクロソフト認定トレーナーの基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 1年以上の指導経験・他ベンダーのインストラクター系資格の保有 |
試験形式 | マイクロソフトからの認定が必要 |
合格率 | 非公開 |
難易度 | 難しい |
受験料 | 非公開 |
独学は可能? | 資格の取得が必要 |
(参考:マイクロソフト社公式HP)
マイクロ認定トレーナーになるには、試験の合格ではなく指導スキルの実証を提出し、認定を受けることが必要です。
1年以上の実務経験がない場合は、他ベンダーのインストラクター系資格が必要になりますが、日本では「CompTIA CTT+」が最も多く利用されています。
「CompTIA CTT+」は、IT業界団体のCompTIAが実地している資格試験であり、インストラクターとしてのスキルを証明してくれるものですよ。
また、「CompTIA CTT+」の資格を取得するには「CBT」と「PBT」2つの試験に合格する必要があります。
文書情報管理士
文書情報管理士は「企業や個人情報など文書情報を取り扱うための最適な手段・技術的な知識力を問う」試験です。
おもに、企業で扱う紙の文書(帳票類・伝票類・ビジネス文書など)を電子機器でデジタル化し、保管や閲覧ができるように知識を身に付けます。
また、働き方改革やペーパーレス化が推進され、デジタルの専門知識があると企業においても重要視されていくでしょう。
一般常識としても、活かせる内容になっており日常生活にも役立ちます。
文書情報管理士の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | 2級はなし |
試験形式 | CBT方式 |
合格率 | 2級:74.2% 1級:65.2% 上級:67.3% |
難易度 | やや易しい |
受験料 | 11,000円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:日本文書情報マネジメント協会公式HP)
文書情報管理士試験は、夏と冬の年2回実地されます。
40日間の試験期間中に、全国300か所の会場で自分のスケジュールに合わせて受験が可能ですよ。
また、レベルは3つに分かれており、2級・1級・上級と難易度が上がっていきます。
2級は受験資格がないため誰でも受験できますが、1級は2級の合格者、上級は1級の合格者が受験資格とされています。
そして、試験内容は2級の場合「電子化文書・マイクロ写真を取り扱う上での基礎的な知識と技術」1級は「2級よりもより高度な専門的知識」が求められる試験ですよ。
電子会計実務検定
電子会計事務は「電子会計に対応できる証明になる検定試験」です。
おもに、会計ソフトの専門知識を取得できる資格ですが、簿記の知識に加え電子申告・電子納税などのネット社会に対応した会計の知識も学べます。
最近は、どんどん電子会計が普及しているため、需要も高まっていくとされています。
資格試験創設の目的である企業、中小企業の会計事務や一般事務のキャリアアップなど多方面で活躍できるでしょう。
電子会計実務検定の基本情報
基本情報 | 詳細 |
受験資格 | なし |
試験形式 | 択一式・数値入力式 |
合格率 | 非公表 |
難易度 | 非公表 |
受験料 | 3級:4,200円(税込) 2級:7,330円(税込) 1級:10,480円(税込) |
独学は可能? | 可能 |
(参考:商工会議所公式HP)
電子会計実務検定は、3つのレベルに分かれています。
3級・2級・1級の順番で難易度が上がっていく試験ですよ。
3級は「電子会計データの流れ」や「電子会計情報の活用」について問われ、2級は3級の内容に加えて「関連業務等からの業務データの活用」が加わります。
そして、1級は3級と2級の内容を応用した内容になり「会計ソフトの導入・運用」なども加わった試験です。
資格取得後に転職を成功させるには?
資格習得後の転職を成功させるには、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。
習得した後は以下の2つのことに気を付けるとよいです。
転職を成功させるために必要なこと |
・ビジョンをはっきりさせる ・効率的に勉強する |
資格を取得する際には、取得した後にどう活用するのかはっきりとしたビジョンを決めておくとよいですよ。
取得した先を明確にしておくことで、需要のある資格・独立しやすい資格など資格選びにも役立てられます。
そして、効率的に勉強することが大切です。
特に社会人の方は、本業をしながらの学習になるのでいかに効率的に理解を深めていけるかが、転職成功への近道になります。
では、細かくみていきましょう。
ビジョンをはっきりさせる
資格の学習を始める前に、自分のビジョンをはっきりさせておくとよいです。
資格は手段であり、目的ではないため曖昧な考えのまま取得しようとすると、取得後にあまり活用できないものであったり、将来性のない資格であることもあるでしょう。
そのため、学習を始める前に自分が何のために資格の取得をして、取得した先はどう生かしていくのか明確な目標を決めておくとよいです。
昇給や昇進が見込めるものであったり、将来的に独立開業が可能な資格であったり、働きたい職業によっても活用できる資格は異なります。
また、給与に加えて資格手当も希望するならば、資格手当のつく国家資格やスキルのある資格など細かく考えてみるのもおすすめですよ。
先の目標をはっきりと決めておくことで、現在の自分は何をすればよいのか、何が必要なのかも明確になってくるので、資格取得後も転職に活用ができるでしょう。
効率的に勉強する
資格取得のために、効率的に勉強することも大切です。
だらだらと勉強を進めていても、内容理解が進まず試験本番に実力が発揮できない、間に合った学習ができないなどとせっかく始めた勉強も無駄になってしまいます。
そのため、資格の勉強を始めたら試験範囲を理解し、重点は抑える、過去問を繰り返し解くなど効率よく勉強を進めていくとよいでしょう。
また、社会人の方は本業があるため勉強時間の確保がより重要になります。
独学で効率的に行えそうならばよいですが、資格に精通した通信講座もあるので上手く活用して試験に備えるなどもおすすめですよ。
こちらの記事も参考にしてみてください。
→働きながら取れるおすすめの資格16選!女性・男性向けの資格や勉強法も紹介!
資格取得よりも大切なのはスキルと実務経験
資格を取得することで、基礎知識が学べスキルの証明にもなりますが、実際企業側が求めているのは「スキル」と「実務経験」であり、「即戦力」を求めています。
資格に対しての専門知識があっても、実際の実務に活かしていかなければ、ただの知識で終わってしまいます。
そのため、得た知識を土台にどんどん実務経験を積んでいきながら、自分のスキルとして身に着けていくことが必要ですよ。
取得した資格は、あくまで自分のキャリアアップの材料として考え、スキルの向上を怠らない気持ちが大切になります。
また、実務経験は積めば積むほど自分の大きな自信になり、一番のスキルになっていくでしょう。
資格をもとに得たスキルと実務経験は、大きな自信になり、将来的に独立や開業の土台として役立つこともあるでしょう。
使える資格に関するよくある質問
使える資格について、よくある質問をまとめました。
使える資格に関するよくある質問 |
・長く続けられる仕事で女性におすすめの資格は? ・40代で役立つ資格は? ・高卒におすすめの一生使える資格は? ・一生食いっぱぐれない、職に困らない女性におすすめの資格は? ・取ってよかった女性向けの資格は? ・意味のない資格ランキングは? ・持っているとかっこいい資格は? ・マイナーだけど一生食べていけるすごい資格19選って何? |
質問ごとに説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
では、見ていきましょう。
長く続けられる仕事で女性におすすめの資格は?
「社労士」や「介護業界」の資格は、長く働きたい女性の方におすすめですよ。
社会保険労務士(社労士)は、人材の専門家であり、人事系資格の最高峰資格です。
また、業務内容は社会保険手続きや給与計算など、細かい事務作業が多いため女性向きともいわれています。
資格取得の勤務先は、年金事務所やハローワークなど幅が広く時間帯融通が利きやすい企業もあるので、おすすめできます。
そして「介護業界」の資格もおすすめですよ。
介護業界は高齢化により需要が高まっています。
さらに、介護職員初任者研修から実務者研修、介護福祉士など段階的に資格の取得ができるため、女性のキャリアアップにも強い資格ですよ。
介護福祉士資格を取得してからも、ケアマネージャーといったマネジメント系資格も挑戦できます。
→働きながら取れるおすすめの資格16選!女性・男性向けの資格や勉強法も紹介!
40代で役立つ資格は?
40代から取得する資格では「マンション管理士」や「電験三種・電験二種」がおすすめです。
「マンション管理士」は、マンション管理に関するコンサルティングを行う国家資格ですよ。
マンション管理組合などを相手に、管理組合の運営や技術面の相談業務を行う職種であり、中高年の受験者が多い傾向があります。
そのため、40代からその先の定年後を見据えた資格としておすすめできます。
「電験三種・電験二種」は、電気主任技術者の略称であり、取得すると、発電所・変電所・工場で勤務が可能になります。
電気主任技術者は第一種から第三種まであり、それぞれで扱える電圧が決まっています。
また、電気設備の保守点検に関しては独占業務になっているため、働き口に困ることはまずないでしょう。
実務経験を積めば独立開業も見込める資格なので、将来的に見ても中高年の方におすすめできます。
高卒におすすめの一生使える資格は?
高卒の方には「保育士」の資格がおすすめです。
保育士は「名称独占の国家資格」であり、主な業務は、小児の保育・保護者への保育指導を行います。
近年は共働き家庭やシングルマザー(ファザー)の増加により、保育所の利用者が増え、保育士の需要は高まっています。
高卒が受験する場合は、保育士養成施設学校を卒業するか、児童福祉施設などで実務経験を2年以上積むと、受験が可能です。
一生食いっぱぐれない、職に困らない女性におすすめの資格は?
一生食いっぱぐれない資格でおすすめなのは、介護職です。
高収入が見込める資格ではないですが、安定した収入が得られ安心した生活を送るために活用できます。
介護業界資格である「介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士・ケアマネージャー」は、段階的にキャリアアップできる資格であり、取得していくごとに手当がついたり、安定した収入が見込める資格ですよ。
取ってよかった女性向けの資格は?
取ってよかったと思える資格は、MOSや日商簿記がおすすめです。
「MOS」はマイクロオフィスの専門知識が得れる資格であり、パソコンを多く使う現代では活用できる資格の1つです。
エクセルやワードなどの基礎知識を学びたい方は「スペシャリスト」文書作成などより高度なスキルを求める方は「エキスパート」がよいでしょう。
「日商簿記」は、事務系の資格で強いアピール材料になる資格です。
年齢を問わず受験でき、日商簿記の基礎知識から工業簿記など専門的な事務知識を学べます。
就職に生かすには簿記2級以上がよいとされており、仕事スキルの向上を目指す方におすすめですよ。
意味のない資格ランキングは?
資格は取得する方の職業やキャリアアップの目標によって、使える価値も異なります。
一方の環境で使えないとされている資格も、別の環境では使える、意味のある資格として役立つこともあるでしょう。
使えない資格とされているものはあるのか調べたところ、資格のワーストランキングを掲載している「本当に役立つ資格、全く役立たない資格」というサイトを見つけました。
就職に役立つのか・10年稼げるのか・資格取得までに要する費用・時間など全8点の基準で評価していましたので、一部紹介します。
順位 | 資格名 |
1 | キャリアコンサルタント |
2 | 日本語教師 |
3 | チャイルドマインダー |
4 | 児童英語教師 |
5 | フードコーディネーター |
使えない資格ワースト1位は「キャリアコンサルタント」と掲載されていました。
理由としては、受験資格を得るために高額な養成講座を受講しなければならない・合格後に登録料が必要・5年ごとに登録更新講習の受講など、費用がかかりすぎるのに割りに合わないという要因でした。
紹介したランキングでは、表のような内容になっていましたが、資格の意味は一人一人の人生によって異なります。
使える資格と大々的に宣伝している資格も、自分にとっては必要なかったケースもあります。
資格の使える・使えないは、ネットやメディアでの判断はせず、あくまで参考として見ておくとよいでしょう。
自分が何のために取得したいのか、取得したどう活用したいのかを一番に考えて、検討してみてくださいね。
持っているとかっこいい資格は?
持っているとかっこいい資格は、一概には決められませんが、自分の希望職種に合った資格、キャリアアップにも繋がる資格が自分にとってよい資格になるでしょう。
不動産業に就きたい方は、宅建や不動産鑑定士など建物や税制などの知識が身に付く資格が活用できます。
また、金融業に就きたい方は、金融のプロフェッショナルとされているFPがおすすめです。
自分が資格を取得し、どう活用していくかが良い資格の使い方にはなるでしょう。
マイナーだけど一生食べていけるすごい資格19選って何?
「マイナーだけど一生食べていけるすごい資格19選」は、2013年に発売されていたBIG TOMORROWという雑誌に掲載された記事です。
BIG TOMORROWは、株式会社青春出版のビジネス系男性月刊誌であり、投資や副業・節約などを掲載しビジネスパーソンを中心に支持を集めていた雑誌ですよ。
多くのビジネスマンに読まれていた雑誌ですが、2017年12月14日発売の、18年1月増刊号をもって休刊となっています。
「マイナーだけど一生食べていけるすごい資格19選」に掲載されていた資格の一部を抜粋しました。
・装蹄師
・飾り巻き寿司インストラクター
・通関士
・お墓ディレクター
・就活ディレクター
「装蹄師」は、馬の蹄(ひづめ)の管理を専門的に扱う技術者の方です。
乗馬や競馬で活躍する馬たちのフットケアやアシ元のメンテナンスを行い、馬のパフォーマンス性向上、スポーツ障害やけがのリスクを軽減します。
また、一人前の装蹄師になるには10年以上の経験が必要となり、馬を相手にしているため危険とも隣り合わせの難しい仕事でもあるでしょう。
中々聞き馴染みのない「飾り巻き寿司インストラクター」は、名前の通り飾り巻き寿司のスペシャリストです。
飾り巻き寿司インストラクターの資格を取得すると、企業や学校で行われる食育講座や国際交流イベントなどに、飾り巻き寿司講師として活動ができます。
お寿司文化は、海外でも人気があるので将来海外企業も検討できる資格ですね。
「通関士」は、輸出入の際に税関を通すための業務を代行して行う貿易に関する唯一の国家資格であり、貿易のスペシャリストとして、運送業・物流業など輸出をおこなう会社でも需要がある資格です。
税関を通る際は、細かい規則や制限などがあるため、正確な申告を受けるためにも通関士の資格は役立つでしょう。
「お墓ディレクター」と「終活カウンセラー」は葬儀や墓石・保険などを対象とした資格になります。
お墓ディレクターは、墓石だけでなく葬儀や埋葬についての法律知識なども身に着けているお墓のエキスパートであり、石材選びからお墓の手配、実際にお墓ができるまで相談者に寄り添い、サポートします。
「終活カウンセラー」は、相談者の話を聞いたうえで、就活にあたって何をすればようのかサポートする資格ですよ。
取得すると、葬祭業をはじめ石材業や保険業・金融業にも生かせますが、得た知識は自分の生活にも役立てることのできる有能な資格です。
掲載された資格19選のうち、5つだけ紹介しました、
知名度の低い資格かもしれませんが、将来性のある資格ですね。
他の資格についても、もっと知りたい方は記載の記事を見てみてください。
→マイナーだけど一生食べていけるすごい資格19本とは?取ってよかった資格も紹介!
使える資格まとめ
資格には、使える資格と使えない資格があります。
取得することで就職や転職、キャリアアップが見込める資格は使える資格であり、自分が活用できないのに、取得した人気の資格は使えない資格です。
数多くある資格から、学習するときは「メディアが取り上げていたから・多くの人が取得している」などの理由で選ばないようにするとよいです。
多くの人が取得しているからといって、実際自分の役に立つのかはわかりませんね。
そのため、自分がどんな業種に興味があるのか、そのためには何の資格があるとよいか、その資格は将来性や需要があるのかをよく見極めて、決めるとよいでしょう。
就職や転職に強い資格、女性が長く活用できる資格、学歴関係なく取得可能な資格など、資格の種類によって活用できるシーンはさまざまです。
国家資格であれば、難易度は高いもの取得すれば一生使える資格になり、将来的に独立も可能ですよ。
また、民間資格も国家資格と同様な専門的スキルを身に着けられる資格があるため、自分のキャリアプランに合わせた資格を見つけてみてください。
色んな資格についてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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