【2024年最新】基本情報技術者試験の難易度は?難しすぎる?合格率が低い理由、勉強時間や勉強法も調査!

基本情報技術者試験は数ある情報処理技術者試験の中でも、受験者数が平均5万人もいるとても人気の資格で、ITエンジニアの登竜門とも言われています。

人気がゆえに、「基本情報技術者試験は難しすぎるというのは本当?」「基本情報技術者試験の合格率が低いのはなぜ?」といったさまざまな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では、基本情報技術者試験の気になる難易度の説明や他の資格との比較、合格率や合格に必要な勉強時間をまとめて解説いたします。

最後までお読みいただければ基本情報技術者試験を丸わかりでき、しっかり受験対策もできると思いますのでぜひ最後までご覧ください。

基本情報技術者試験は、通信講座や予備校を利用して勉強する方法もおすすめです。

詳しくは、こちらの記事でも解説しています。

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基本情報技術者試験の難易度はどのくらい?難しすぎるって本当?

もしかしたら、基本情報技術者試験には興味があるけど、難易度はどのくらいなのだろうか?と不安に思っているかもしれません。

結論は、他の情報処理技術者試験と比較すると基本情報技術者試験の難易度は難しすぎるとまではいきません

簡単に合格できる試験ではないですが、しっかり対策すれば合格も可能です。

では、どのくらいの難易度なのか、どの位置づけなのかを解説していきます。

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、主催しているIPA情報処理推進機構のホームページにはこのように記載されています。

基本情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識・技能を評価するための国家試験です。
情報処理技術者試験の中で、最も応募者数が多い試験区分です。また、ITエンジニアの登竜門という位置付けの試験であり、応募者数の約7割が社会人、約3割は学生です。

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

つまり、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートするのに必要な実践的な知識が身に付くということです。

基本情報技術者試験の概要・ITパスポート試験との違い

基本情報技術者試験とよく比較される資格に、ITパスポート試験と応用情報技術者試験があります。

どちらもIPA情報処理推進機構が主催する情報処理技術者試験の一部ですが、このような違いになっています。

ITパスポート試験 レベル1
基本情報技術者試験 レベル2
応用情報技術者試験 レベル3

ITパスポート試験はレベル1の難易度ですが、ITに関する基礎知識を習得していることを証明できます。

基本情報技術者試験はレベル2でITエンジニアの仕事をスタートできるくらいの基礎知識を習得できます。

応用情報技術者試験は、IT関係の企業でリーダー職に就けるだけの知識を習得していることを証明でき、さらにステップアップに繋がりますがレベル3と難易度も高くなります。

それぞれの試験概要からも比較していきます。

ITパスポート試験 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験
試験実施時期 随時 上期・下期 春期・秋期
試験の実施方法 CBT方式 CBT方式 ペーパー方式
試験時間 120分 午前150分
午後150分
午前150分
午後150分
出題形式 多肢選択式
(四肢択一)
午前:多肢選択式
(四肢択一)
午後:多肢選択式
午前:多肢選択方式
(四肢択一)
午後:記述式
出題問題数 100問 午前:80問
午後:5問
午前:80問
午後:5問
合格基準 総合評価点:600/1000点
分野別評価点:
ストラテジ系300/1000点
マネジメント系300/1000点
テクノロジ系300/1000点
午前:60/100点
午後:60/100点
午前:60/100点
午後:60/100点
合格率
(過去10回分の平均)
49% 27% 22%

2024年現在の情報 (引用元:IPA情報処理推進機構HP)

ITパスポート試験は随時行われているので気軽に受験しやすいですが、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は年2回と限られています。

2021年から試験の実施方法がCBT方式に変更になっていますが、CBT方式とは、指定された会場にあるパソコンで解答する試験方法です。

応用情報技術者試験は従来通りのペーパー試験になります。

ITパスポート試験は問題数が多く、試験時間120分で100問解答しなければならないのでテンポよく解かないと間に合いません。

その分、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は午前150分で80問と少なく感じますが、読み込むのに時間がかかる問題が多く決して簡単とは言えません。

午後は、11問から5問を選択して解答します。

過去10回分の平均合格率を見ても、基本情報技術者試験は27%ITパスポート試験の49%に比べると低い合格率です。

基本情報技術者試験の合格率は?

基本情報技術者試験の過去の合格率はどうなっているのか一覧表にまとめました。

合格基準は、午前と午後のそれぞれの試験で100点中60点以上になります。

実受験者 合格者 合格率
令和4年度秋期 55,548 19,798 35.6%
令和4年度春期 37,574 14,399 38.3%
令和3年度秋期 52,879 21,190 40.1%
令和3年度春期 32,549 13,544 41.6%
令和2年度10月 52,993 25,499 48.1%
令和元年度秋期 66,870 19,069 28.5%
平成31年度春期 54,686 12,155 22.2%
平成30年度秋期 60,004 13,723 22.9%
平成30年度春期 51,377 14,829 28.9%
平成29年度秋期 56,377 12,313 21.8%
平成29年度春期 48,875 10,975 22.5%
平成28年度秋期 55,815 13,173 23.6%

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

令和2年度10月以降から40%台の合格率になっているのが気になるかと思いますが、新型コロナ感染症の影響で試験が延期になっており、ペーパー方式からCBT方式に切り替わるタイミングでした。

さまざまな要因から受験者数も減少し、試験延期で勉強期間が延びたことなどから合格率が上がったのではと憶測されてますが、その後も40%台の合格率をキープしています。

難易度が変わったわけではないので、しっかりと試験対策をして挑みましょう。

合格者の年齢層

基本情報技術者試験に合格した人の平均年齢はこちらです。

合格者の平均年齢 合格率
令和4年度秋期 25.8歳 35.6%
令和4年度春期 25.9歳 38.3%
令和3年度秋期 25.0歳 40.1%
令和3年度春期 25.2歳 41.6%
令和2年度10月 24.4歳 48.1%
令和元年度秋期 24.8歳 28.5%
平成31年度春期 25.2歳 22.2%
平成30年度秋期 24.8歳 22.9%
平成30年度春期 25.0歳 28.9%
平成29年度秋期 24.7歳 21.8%
平成29年度春期 25.1歳 22.5%
平成28年度秋期 24.6歳 23.6%

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

基本情報技術者試験の合格者の平均年齢はおよそ24.8歳となっています。(過去10回分の平均)

さらに、社会人と学生の受験者数・合格者数・合格率の割合がどのくらいなのかもまとめました。

社会人と学生の割合はどのくらい?

IPA情報処理推進機構のホームページでは、社会人と学生の受験者数・合格者数・合格率の統計を出していますが、令和2年度10月以降CBT方式の試験に変更されてから統計が出ていないため、それまでの統計をまとめました。

社会人 学生
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
令和元年度秋期 46,109 12,905 28.0% 20,761 6,164 29.7%
平成31年度春期 36,521 7,770 21.3% 18,165 4,385 24.1%
平成30年度秋期 40,856 8,929 21.9% 19,148 4,794 25.0%
平成30年度春期 33,915 9,388 27.7% 17,462 5,441 31.2%
平成29年度秋期 37,342 7,904 21.2% 19,035 4,409 23.2%
平成29年度春期 31,377 6,530 20.8% 17,498 4,445 25.4%
平成28年度秋期 36,673 8,368 22.8% 19,142 4,805 25.1%
平成28年度春期 28,590 8,435 29.5% 15,594 4,983 32.0%
平成27年度秋期 35,507 8,923 25.1% 18,840 5,012 26.6%
平成27年度春期 29,112 7,576 26.0% 17,762 4,598 25.9%

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

受験者数は社会人の方がおよそ2倍多いですが、合格率は学生の方が若干高い傾向です。

社会人でも学生でも、そこまで大きな差はないのできちんと試験対策すれば働きながらでも合格は可能です。

基本情報技術者試験の偏差値は?難易度ランキング

基本情報技術者試験の難易度を他の情報処理技術者試験の資格と比較してみました。

資格 偏差値 資格の種類 受験資格の有無
ITパスポート試験
(IP)
45 国家資格 なし
基本情報技術者試験
(FE)
49 国家資格 なし
応用情報技術者試験
(AP)
65 国家資格 なし
情報処理安全確保支援士試験
(SC)
67 国家資格 なし
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
(ES)
67 国家資格 なし
データベーススペシャリスト試験
(DB)
67 国家資格 なし
ネットワークスペシャリスト試験
(NW)
67 国家資格 なし
ITサービスマネージャ試験
(SM)
68 国家資格 なし
システムアーキテクト試験
(SA)
68 国家資格 なし
プロジェクトマネージャ試験
(PM)
69 国家資格 なし
システム監査技術者試験
(AU)
70 国家資格 なし
ITストラテジスト試験
(ST)
71 国家資格 なし

※情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)は2009年に情報処理安全確保支援士試験(SC)に変更しました。

(引用元:資格の取り方)

IPA情報処理推進機構が主催している情報処理技術者試験には現在13の試験ありますが、2016年に新設された情報セキュリティマネジメント試験の偏差値はまだ掲載されていませんでした。

IPA情報処理推進機構のホームページには、ITパスポート試験合格からさらにステップアップしたいすべての人に受験をおすすめしています。

このことから、情報セキュリティマネジメント試験の偏差値は、ITパスポート試験の偏差値45の少し上なのではないかと予想されます。

そうすると、基本情報技術者試験の偏差値は49ですが、情報処理技術者試験の中では簡単な方から3番目の難易度という事が分かりました。

応用情報技術者試験と比較

資格 偏差値 試験の実施方法 合格率
(過去10回分の平均)
基本情報技術者試験
(FE)
49 CBT方式 27%
応用情報技術者試験
(AP)
65 ペーパー方式 22%

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格であり、実務経験のある中堅エンジニアが受験をする試験と言われています。

偏差値も、16の差がありレベルの違いは明らかです。

また試験方法も違い、基本情報技術者試験はCBT方式なのに対し、応用情報技術者試験は従来通りのペーパー試験です。

基本情報技術者試験でITエンジニアとして実践的なスキルを身につけてから、応用情報技術者試験に挑戦することで着実にステップアップを目指せます。

ITパスポート試験と比較

資格 偏差値 試験実施時期 合格率
(過去10回分の平均)
ITパスポート試験
(IP)
45 随時 49%
基本情報技術者試験
(FE)
49 上期・下期 27%

基本情報技術者試験とITパスポート試験はよく比較されますが、試験の対象者に大きな違いがあります。

基本情報技術者試験はITエンジニアを目指す人に必要な基礎知識を習得できますが、ITパスポート試験はすべての社会人に必要なITの基礎知識を求めます。

将来、IT関連の職に就きたい方は基本情報技術者試験の合格を目指し、一般企業でビジネススキルとして身に着けたい方はITパスポート試験を受験するなど自分が目指したい方向に合わせて選択すると良いでしょう。

試験実施時期も基本情報技術者試験は年2回と限定されているのに対し、ITパスポート試験は随時行われているので受験しやすくなっています。

基本情報技術者試験は意味ない?合格するメリットは?

基本情報技術者試験に合格するメリットはどういうものがあるのか大きく3つご紹介します。

基本情報技術者試験に合格するメリットは?
・ITエンジニアに必要な基礎知識を浅く広く習得できる
・就職・転職が有利になる
・大学進学にも有利

ITエンジニアに必要な基礎知識を浅く広く習得できる

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と位置づけされているように、ITエンジニアにはかかせない試験です。

特定の分野に偏ることなく、浅く広くITの知識を身につけられるので、新人研修で取り入れるIT企業もあるそうです。

プログラマー・WEBデザイナー・システムエンジニア・アプリケーションエンジニア・サーバーエンジニアなどを目指す方はぜひ取得しておきたい資格です。

さらに、試験内容にはIT業界の経営に関する知識も含むことから、ITコンサルタントとして活躍できる可能性もあります。

就職・転職が有利になる

ITエンジニアを目指すなら、基本情報技術者試験の合格は基本的なITスキルを持っている証明になり、就職・転職が有利に進められることもあります。

調査したところ、求人において資格取得者優遇や資格手当がもらえる企業もあるのでご紹介します。

基本情報技術者の資格手当額
A社
(東証一部上場IT企業)
10,000円
B社
(WEBアプリ・ゲーム開発会社)
10,000円
C社
(中小IT企業)
5,000円

(参考元:マイナビ転職)

大手企業で10,000円、中小企業でも5,000円の資格手当を支給する求人案件が数社ありました。

IT業界では取得することでメリットが多数あり、持っていて損のない資格と言えます。

大学進学にも有利

基本情報技術者試験を合格することで、入試で優遇される大学があります。

都道府県 大学名 学部
東京都 大妻女子大学 社会情報学部
東京都 工学院大学 先進工学部 他
東京都 国士舘大学 全学部
東京都 駒沢大学 経済学部 他
東京都 杉野服飾大学 服飾学部
東京都 成蹊大学 全学部
東京都 清泉女子大学 全学部
東京都 専修大学 経営学部
東京都 高千穂大学 全学部
東京都 中央大学 理工学部

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

優遇される大学の数が多く、東京都の大学を上から10校抜粋しています。

上の表でも学部が様々ですが、北海道から沖縄まで色々な大学の様々な学部が掲載されています。

中には短期大学も数校ありました。

詳しくはこちらのリンクからご覧ください。

情報処理推進機構HP

基本情報技術者試験に受かる勉強時間は?独学・通信講座・通学講座で学ぶ場合の比較

基本情報技術者試験を合格するにはどのくらいの勉強時間が必要か、それぞれの勉強スタイルから比較しました。

口コミや大手通信教育講座のサイト・大手資格学校のサイトなどから情報を集計し、調査しています。

独学 通信講座 通学講座
勉強時間 約200時間 約150~200時間 約130~190時間
費用 平均10,000円

テキスト・問題集など

平均40,000円

午前試験免除のコースあり

平均100,000円

午前試験免除のコースあり

メリット ・費用が安い
・自分のペースで学習できる
・学習方法で迷わない
・学習サポートがある
・合格へのノウハウが豊富
・すぐ質問できる
デメリット ・勉強時間が長くなりがち
・学習サポートがない
・独学より費用が高い
・講座数が多く選ぶのが大変
・通学時間が必要
・費用が高い

勉強時間は、IT知識がない初学者の場合を想定しています。

すでにITパスポート試験に合格していたり、IT知識がある方は勉強時間が50~100時間程度と大幅に短縮されます。

さまざまな学習方法がありますが、受験する試験日を決めて学習スケジュールを計画することがとても重要になります。

目安となる勉強時間ギリギリを確保するのではなく、試験直前期には全体を見直すことができる少し余裕のあるスケジュール計画が理想的です。

短期集中で学習するのか、長期間コツコツと勉強するのかでも選ぶ学習方法は変わってきます。

学習にあてられる時間や、自分に向いている学習スタイル、どのくらい費用を出すのか、メリット・デメリットを比較して受験日を決めてから学習をスタートしましょう。

独学に向いている人・向いていない人の特徴

基本情報技術者試験は独学でも合格は可能ですが、人によっては勉強がなかなか進まずに挫折してしまう人もいます。

では、どんな人が独学に向いている・向いていないのか口コミ・大手通信講座のサイトなどから特徴をまとめました。

独学に向いている人の特徴
・基本的なIT知識を持っている人(ITパスポート試験に合格している人)
・スケジュール管理が得意な人
・1人で勉強してもモチベーションが保てる人
独学に向いていない人の特徴
・IT初学者の人
・スケジュール管理が苦手な人
・効率よく勉強したい人

独学に向いている人の特徴

基本的なIT知識を持っている人は、勉強時間も50~100時間と言われているので独学で十分合格を狙えます。

ITパスポート試験の内容は基本情報技術者試験の午前試験と重なる部分が多数あるので、ITパスポート試験に合格している人は勉強量も少なく済みます。

受験日や目標を決めてそれをこなせるスケジュール管理ができたり、勉強の理解が追い付かなくてもスケジュールを調整する力があれば途中で挫折することも回避できます。

勉強が得意な人や資格試験をいくつか合格している人は勉強の仕方も身についているので1人で勉強してもモチベーションを保ちやすい傾向です。

独学に向いていない人の特徴

IT初学者の人や、パソコンを利用する機会が少なかった人は独学で勉強すると理解するまでに時間がかかります。

時間がかかることでスケジュール調整が必要になったり、当初の目標から遅れてしまったりとモチベーションの低下につながることもあります。

スケジュール管理が出来ず、調整が必要になってもリカバリーできないでいると試験直前の模擬試験でも合格点の60点に届かずに本番をむかえることになってしまう場合もあります。

これらに当てはまる人は、すぐ質問ができたりすることでモチベーションが下がらずに効率よく勉強できる通信講座を検討するのも合格への近道です。

基本情報技術者試験に独学で合格する勉強方法は?

基本情報技術者試験に独学で合格する勉強方法は?
・午前試験対策はITパスポート試験に合格していれば有利
・午後試験対策は出題改訂された箇所に注意
・過去問を活用する

基本的にはインプットとアウトプットの繰り返しで理解を深めます。

インプットとしてテキストを読み込みながら知識を蓄え、アウトプットとして問題集や過去問を解きます。

アウトプットで間違えた問題を、またテキストに戻り復習をしインプットして理解を深めます。

これを繰り返すことによって基本情報技術者試験の全体像が分かり、頻出問題や出題傾向が把握できます。

午前試験対策はITパスポート試験に合格していれば有利

午前試験問題は、ITパスポート試験に合格している人はとても有利です。

マネジメント系やストラテジ系についてはほぼ学習の必要がないほどだと言えます。

テクノロジ系も基礎ができているので、勉強時間の短縮が可能です。

IT初学者の方は、ITパスポート試験から挑戦するのも合格への近道かもしれません。

午後試験対策は出題改訂された箇所に注意

令和2年度春期試験からこちらに出題改訂されています。

問番号 分野 選択方法 配点
(T:テクノロジ、S:ストラテジ、M:マネジメント) 出題数 解答数
問1 T
情報セキュリティ
1問必須 20点
問2~問4 T
ソフトウェア・ハードウェア、データベースネットワーク、ソフトウェア設計
3問 2問 各15点
問5 M・S
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務
1問
問6 T
データ構造及びアルゴリズム
1問必須 25点
問7~問11 T
ソフトウェア開発(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)
5問 1問 25点
合計 11問 5問 100点

(引用元:IPA情報処理推進機構HP)

主な変更点は、プログラミング言語が「COBOL(コボル)」から「Python(パイソン)」に入れ替わりました。

さらに問題数が、13問の中から7問選択する解答方法が、11問の中から5問選択する解答方法に変わりました。

問題数や解答数は減りましたが、ボリュームは増加するため、試験にかかる時間は同じと考えられます。

過去問を活用する

基本情報技術者試験の過去問はIPA情報処理推進機構のホームページでも公開されています。

過去問を解くことで頻出問題や出題傾向が把握でき、アウトプットに最適です。

さらに自分の弱点はどこなのかも分かるので、弱点を克服できる良いきっかけになります。

こちらで基本情報技術者試験に独学で合格するのにおすすめのテキストなども詳しく解説していますのでご覧ください。

基本情報技術者試験に合格したら次はどうするの?

基本情報技術者試験に合格したらITエンジニアの実務経験を積み、1つ上のレベルの応用情報技術者試験に挑戦する人も多数います。

企業によっては入社してから応用情報技術者試験の取得を義務付けている例もあるようです。

応用情報技術試験に合格した人は、企業のシステム開発や情報セキュリティのコンサルタントとして活躍できる場が増えます。

基本情報技術者試験に合格することでITエンジニアへの入り口に立ち、応用情報技術試験に合格することで要求された作業をすべて独力でこなせるようになり、さらにはその先のレベル4の試験でプロフェッショナルとしてスキルの専門分野を確立する。

(引用元:IPA情報処理推進機構HPスキルレベルから抜粋)


このような一連の流れをみると、基本情報技術者試験は広いIT世界のほんの入り口という事が分かるので、上位資格の取得と実務験を積み
ステップアップを目指してほしいものです。

基本情報技術者試験 難易度のよくあるQ&A

基本情報技術者試験 難易度のよくあるQ&A
・基本情報技術者試験に合格するのはすごい?
・基本情報技術者試験が難しすぎるといわれている理由は?
・基本情報技術者試験の難易度は大学レベル?
・基本情報技術者試験の合格率が低い理由は?
・基本情報技術者試験の勉強時間はIT知識がない初心者でどのくらい必要?
・基本情報技術者試験は独学での合格は無理?
・基本情報技術者試験は意味ない?メリットはあるの?

基本情報技術者試験や基本情報技術者試験の難易度に関するよくある質問にお答えします。

基本情報技術者試験に合格するのはすごい?

ITパスポート試験
(IP)
レベル1
基本情報技術者試験
(FE)
レベル2
応用情報技術者試験
(AP)
レベル3
情報処理安全確保支援士試験(SC) レベル4
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) レベル4
データベーススペシャリスト試験(DB) レベル4
ネットワークスペシャリスト試験(NW) レベル4
ITサービスマネージャ試験(SM) レベル4
システムアーキテクト試験(SA) レベル4
プロジェクトマネージャ試験(PM) レベル4
システム監査技術者試験(AU) レベル4
ITストラテジスト試験(ST) レベル4

A.すごいの基準は人それぞれですが、基本情報技術者試験の合格率は平均27%で偏差値は49と言われています。

IT初学者の人が簡単に受かる資格ではないのが分かると思います。

情報技術者試験の中ではレベル2です。

レベル2とはITエンジニアの仕事をスタートできるくらいの基礎知識を習得できるレベルです。

基本情報技術者試験が難しすぎると言われている理由は?

A.基本情報技術者試験が難しすぎるといわれている理由の1つに、合格率の低さがあります。

合格率は平均27%です。

しかし、ITエンジニアの登竜門といわれている資格なので、難しすぎることはありません。

テキストを繰り返し読み、過去問で出題傾向や頻出問題を把握すれば合格に近づけます。

基本情報技術者試験の難易度は大学レベル?

A.基本情報技術者試験の偏差値は49と言われていますが、偏差値49の大学と同等ということではありません。

偏差値はあくまで難易度を知る目安となります。

IT知識はさまざまな場所で求められることが多くなってきているので、身に付けると難易度以上に役立つこともありそうです。

基本情報技術者試験の合格率が低い理由は?

A.基本情報技術者試験の合格率は平均27%と低めです。

合格率が低い理由の1つに、100点中60点が合格点だからと合格点ギリギリの学習で試験に挑み不合格になるという人も少なくありません。

基本的な内容だからこそ量が多く覚えることもたくさんあり、勉強時間が不足するといった口コミも目立ちます。

勉強時間には余裕をもち、試験直前には過去問などで100点中80点以上取れれば安心して合格が狙えます。

基本情報技術者試験の勉強時間はIT知識がない初心者でどのくらい必要?

A.基本情報技術者試験に合格するための勉強時間は、IT知識がない人では200時間が目安と言われています。

毎日3時間勉強すると、およそ2か月の期間が必要です。

独学 通信講座 通学講座
勉強時間 約200時間 約150~200時間 約130~190時間

さらにIT初心者の中でも普段からパソコンを使う機会が少ない人は、馴染みがない用語を理解するのにさらに勉強時間がかさみます。

余裕も持った勉強時間を確保できない方は、通信講座などですぐ質問できる環境を整えておくのも時間短縮には有効です。

基本情報技術者試験の通信講座情報はこちら

基本情報技術者試験は独学での合格は無理?

独学に向いている人の特徴
・基本的なIT知識を持っている人(ITパスポート試験に合格している人)
・スケジュール管理が得意な人
・1人で勉強してもモチベーションが保てる人
独学に向いていない人の特徴
・IT初学者の人
・スケジュール管理が苦手な人
・効率よく勉強したい人

A.基本情報技術者試験は独学で合格することも可能です。

しかし、独学にも向き不向きがあります。

独学に向いていない人の特徴のIT初学者の人・スケジュール管理が苦手な人・効率よく勉強したい人は、独学を始めてみたが分からないことが多くて勉強のモチベーションが下がり、ズルズル勉強期間が延びてしまい挫折するケースも見られます。

なので、はじめから他の学習方法を検討した方が合格への近道になるかもしれません。

基本情報技術者試験は意味ない?メリットはあるの?

基本情報技術者の資格手当額
A社
(東証一部上場IT企業)
10,000円
B社
(WEBアプリ・ゲーム開発会社)
10,000円
C社
(中小IT企業)
5,000円

(参考元:マイナビ転職)

A.IT業界ではもちろん、その他の業界でも何かしらITが関係しています。

ITの基礎知識を習得できる基本情報技術者試験の資格は現在の仕事の幅を広げる意味でもメリット多数です。

企業によっては資格手当を支給しているところもあり、年収アップも狙えます。

基本情報技術者試験 難易度のまとめ

基本情報技術者試験のまとめ

  • 合格率の平均が27%で難易度が少し高い
  • IT初学者の人は下位資格のITパスポート試験からの挑戦がおすすめ
  • IT知識を浅く広く習得でき、就職・転職・大学入試で有利
  • 独学でも合格できるが内容量が多いため余裕を持たせた勉強時間を確保できれば安心

基本情報技術者試験の合格率は平均27%と低いですが、近年CBT方式に変更になってからは合格率の平均が43%になっています。

難易度が変わったわけではないのですが、コロナ渦という事もあり、しっかり試験対策をして受験した方が多かったのではないかと見られています。

近年は、どの業種でもITが絡んできますので、基本情報技術者試験の資格の需要はますます増える傾向です。

しかし、IT初学者の方には馴染みのない用語ばかりで難しそうだなと感じる方は、通信講座の受講を検討するといいでしょう。

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