【2024年最新】社労士は独学で合格できる?おすすめの勉強法やテキストを紹介!

社労士(社会保険労務士)は、近年の不安定な社会情勢の中で、多様化する社会保険や年金などに対応できる資格です。

税金や年金、労働保険など身近でありながら理解が困難な問題を専門に取り扱うエキスパートで、企業からのニーズも高く、また国家資格であることから安定した収入も望める職業です。

これまで法律や税金などに馴染みのなかった方には、敷居の高い学習のように感じるかもしれません。

社労士の資格に興味があるけど独学で合格できるの?

社労士を目指すのにおすすめの勉強方法が知りたい!

今回は、社労士を独学で合格を目指すのにおすすめの学習教材や勉強方法を紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。

社労士の試験対策は通信講座を利用しての学習がおすすめです。

社労士 通信講座は以下の記事にて解説をしています。

社労士 通信はこちらの記事

社労士 勉強時間はこちらの記事

社労士は意味ない資格なのか?はこちらの記事

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目次

社労士の資格について

社労士の資格について、わかりやすく説明していきましょう。

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(引用元:全国社会保険労務士連合会公式HP)

社労士の資格とは

社労士は通称で、正式には社会保険労務士といいます。

1968年に制定された社会保険労務士法から業務が確立しました。

行政書士が兼任していた社会保険の業務が、1980年に行政書士法が改正に伴い社会保険労務士として完全に分離し、2003年に社会保険労務士法人が発足した、比較的新しい国家資格です。

近年の複雑な社会保障や労務、税金に関わる手続きを一手に担うスペシャリストとして、企業からニーズの高い職業ですが、独立し個人で社労士事務所を開業する方もいます。

社労士の資格をもっているとできる仕事

社労士の行う業務は、社会保険労務士法に基づき定められています。

社労士の主な業務
  1. 労働保険や社会保険の手続きの書類を作成、提出代行
  2. 法定帳簿の作成
  3. 労務のコンサルティング
  4. 労働紛争代行業務

      1.労働保険や社会保険の手続きの書類を作成、提出代行

      行政に提出するための年金や社会保険に関わる申請書類などを作成したり、給与計算・社会保険、労働保険の手続きを代行します。

      2.法定帳簿の作成

      法廷三帳簿といわれる労働者名簿・賃金台帳・出勤簿を作成し、労務管理を実施します。

      3.労務のコンサルティング

      会社の労務管理についての相談、指導を行います。
      就業規則の見直しや、福利厚生・賃金など労働条件の整備、社員が働きやすい環境を構築します。

      4.労働紛争代行業務

      社会保険労務士が司法研修を受け、紛争解決手続代理業務試験を修了すると、特定社会保険労務士と認定され、労働紛争において紛争解決代理業務も行う事ができるようになります。

      主に1.4を1号業務、2は2号業務、3は3号業務といい、1.2号は社労士の独占業務とされています。

      10人以上の従業員がいる会社には、「就業規則を作成し、労働基準監督署に届出を行う」「労働者の安全や健康確保などに係わる業務の担当者を選任する」ことが義務付けられており、社労士の有資格者であればスムーズに業務を行うことが可能です。

      社労士の資格を持つメリット

      企業内で社労士と働くだけでなく、独立開業も可能なので転職や就職にも大変有利な資格です。

      会社によっては資格手当が出る企業もあるので、昇給もあるでしょう。

      不況にも強い職業なので、将来性も高く安定した生活が望めるのもメリットのひとつですが、社労士の最大の魅力は、業務が人のためになる事であり、仕事に大きなやりがいを持って取り組めるでしょう。

      社労士の求人情報と将来性

      近年面倒な申請書や手続きは、電子化に伴い簡易化していく可能性もありますが、労務のコンサルティング業務に関しては会社が存在する限り、社労士の業務もなくなる事はありません。

      社労士診断認定制度

      (引用元:全国社会保険労務士連合会HP)

      中小企業においては、労務コンプライアンスに取り組む企業であると信頼性をPRするために、2020年4月からスタートした社労士診断認定制度を受ける企業も増加しています。

      これからますます社労士のニーズは高まっていくでしょう。

      社労士は独学で合格できるの?

      社労士

      社労士の試験には、独学で合格することは可能です。
      しかし、決して平坦な道のりではありません。

      社労士は独学でも合格は可能

      試験範囲の広い社労士のを学習する事は大変な根気と労力が必要となります。

      これは初心者であればなおのことでしょう。

      しかし、短大、大学を卒業していれば一般的には受験資格がありますので、受験のための何か認定研修や講座を修める必要ありません。

      社労士の知識をしっかり暗記して頭に詰め込んでいれば、範囲がただ学習範囲広いというだけですから、独学でも十分に合格を目指すことは可能なのです。

      ただし、社労士を独学で合格した方の割合は2割ほどといわれています。

      合格率6〜7%の社労士試験のそのうちの20%というわけですから、独学者の合格率は1%前後、100人の合格者中1人いるかいないか位の狭き門であることがわかります。

      社労士になるために必要な独学での学習時間

      社労士を独学で学習を進めるのであれば、一般的には900~1000時間の学習が必要とされています。

      単純計算で、1日3時間毎日勉強しても1年弱。

      復習や過去問演習を繰り返し行う時間を加味して、およそ1年あれば合格への知識を習得できる計算となります。

      大手通信会社や個人のブログなど見る限りで、独学で必要な勉強時間は700時間〜1000時間という方が多くみられました。

      そこで、実際に必要なテキストや問題集量から勉強時間をざっくりと計算してみました。

      社労士の市販テキストは大体が1000ページ前後あり、9科目の内容をおよそ100ページ程度で学習します。

      科目内では大体10のセクションに分かれているので、単純計算して11セクション10ページほどの学習を進めるとして、90日およそ3ヶ月かかります。

      10ページの学習を1日で進めるとなれば、34時間は必要でしょう。

      問題集も同じくらいのボリュームですから、復習も合わせ長く見積もって34時間を120日で計算します。

      過去問題は最低でも10回ほど繰り返しすとして、1回の過去問の制限時間が択一2時間、選択3時間半、あわせて5時間半、これを解答と復習合わせれば1回分を進めるのに10時間、およそ3日は欲しいところです。

      3日間が10回で最低でも30日なので、これを完璧にするならもう1巡するとして、プラス30日、計60日です。

      テキストで270360時間、問題集で360480時間、過去問で200時間、合計で270日間34時間の学習で進めるするとしたら、8101040時間です。

      おおよそではありますが、やはり1000時間は見積もっておくのが堅実的だといえるようです。

      社労士は独学1年で合格できる?

      社労士試験合格した方々のブログなどを調べると、最短3ヵ月~6ヵ月で取得したという方もいました。

      しかしほとんどの方が独学のみではなく、通学や通信を利用していたり、学習時間が1日にまとまって取れる生活を送っている方が多く見受けられました。

      時間がある方や、まだ若く学生生活がそう遠くない方には可能かもしれませんが、会社務めをしながらの方や、主婦・主夫の方など勉強時間がまとまって取れない生活の方には現実的ではないでしょう。

      独学で、なおかつ仕事をしながら目指すというのであれば、1日3~4時間でも学習できればよい方です。

      先述したように、実際にテキストを進めていくのに1日3〜4時間の勉強で学ぶとしたら、テキストで90日、問題集で120日、過去問で60日、合計270日9ヶ月ほどの計算となります。

      ゆとりを持って1年の学習時間は見積もった方が現実的だといえます。

      それでも独学で1年という学習期間で合格するのは、合格率から考えても不可能ではないにせよ、決して安易なことはありません。

      社労士を完全独学で合格するための勉強法は?

      完全に独学で合格している人は確かにいます。

      完全に独学で学習する場合、市販のテキストや過去問題集、販売されているDVDの講義動画、アプリなどで知識を蓄えて、試験に挑むことになります。

      独学のみで行き詰ってしまったや、挫折しそうになった時は、通信の特別講座や公開セミナーなど外部からの刺激を受けることも一つ視野に入れておくとよいでしょう。

      社労士試験は合格率6%台の難関試験であり、必要な学習時間も出題範囲も膨大なもので、独学だけでは合格のために最短の効率の良い学習ができる保証はありません。

      独学の一番のメリットといえばやはり費用を抑えられることですが、合格までの最短距離を選ぶのであれば、通信講座が一番おすすめです。

      通信講座は、通学よりも安価で学習サポートも受けられますし、自分のペースで学習を進められます。

      多くの通信講座がEラーニングのシステムも備えていますので、お仕事をしながら社労士を目指すのであれば、通信講座での学習が一番効率的に合格に必要な知識を身につけられるでしょう。

      社労士に独学で合格するためのスケジュールは?

      社労士試験の範囲はとても広く、お仕事をしながら全てを独学で学習する野であれば、やはり1年は見積もっておくべきだといえます。

      試験は8月末に行われるので、1年の独学で資格取得を目指すのであれば、遅くとも9月には学習をスタートさせましょう。

      9月から学習をスタートする場合、教科ごとの学習に4か月、過去問演習3か月、総ざらい期間3か月とそれぞれ大まかなスケジュールを立てます。

      9月 基礎固め・土台作り
      10月~1月 各科目の学習
      2月~4月 復習・総ざらい
      5月~8月 過去問・直前対策

      基礎から学習をスタートする場合、まずは各科目の概要を2~4週間で把握します。

      その後、初心者の方はがむしゃらにテキストを1ページ目から始めるよりは、自分に少しでも馴染みのある科目や興味のある科目からスタートしたり、厚生年金法と国民年金法、労働基準法と労働災害補償保険法など、関連性のある分野ごとに区切ってスケジュールを立てるとよいでしょう。

      一般常識は、知識のハードルとしては高くないように見えます。しかし、学習範囲が広く、序盤に持ってくることで挫折する原因にもなるので注意が必要です。

      社労士を独学で合格するのにおすすめの勉強方法

      社労士を独学で合格を目指すのであれば、重要になってくるのは、「いかに効率よく知識を蓄えられるか」がポイントとなってきます。

      自分にとって効率の良い学習方法を、自分で見つけるのが独学者の大きな課題となります。
      調べてみたところ、独学で合格を成し遂げた方々に共通しているのは、スケジュールをしっかりと立てていることでした。

      スケジュールを立てる

      独学で1000時間もの間、膨大な範囲を学習しなくてはならないとなると、どうしても中だるみしてしまったり、モチベーションが下がり挫折してしまう可能性も考えられます。

      事前に、自分の学習スタイルと生活スケジュールに合った学習計画をおおまかに立てておきましょう。

      独学で合格している方は、過去問題を非常にやりこんでいるというスタイルが多く見受けられました。

      学習に多少つまづいても、確実に過去問や演習問題を積み重ねることで、理解も深まり知識が身になるものです。

      過去問を完璧にするくらいの時間を確保しておきましょう。

      合格者のブログを参考にする

      社労士試験に独学で合格した方々のブログがあるので、「仕事をしながら」「育休中」など、職種の他性別や年齢など自分と近いタイプの方や理想のイメージに近い人をみつけて、参考にしてみましょう。

      全国社会保険労務士会連合のTwitterFacebookアカウントもあるので、社労士に関する最新の情報をチェックするもの学習進める中でよい刺激となるでしょう。

      一部、通信や直前対策事業を利用する

      通信講座では、直前集中講座のみ受講できる講座もあるので、総復習するために取り入れるのもよいでしょう。

      社労士の学習を独学で進めるのはよいとしても、長丁場となる試験で本調子を出せなければ何の意味もありません。

      資格の予備校などでは、5月から8月頃にかけて模擬試験が実施されているので、1度力試しをしておくのもひとつの手段です。

      社労士を独学で勉強するためのおすすめテキストと副教材

      社労士を独学で学ぶためには、市販のテキストや問題集だけではなく、様々な学習ツールがあります。

      参考として人気のテキストや教材についてまとめてみました。

      社労士おすすめテキストシリーズ4選

      社労士を独学で勉強する方に人気のシリーズテキスト4選をご紹介します。

      社労士人気シリーズテキスト4選
      1. みんながほしかったシリーズ
      2. ユーキャン社労士シリーズ
      3. ごうかく社労士シリーズ
      4. うかる!社労士シリーズ
      1.みんなが欲しかった!シリーズ

      みんなが欲しかったシリーズテキスト

      (引用元:amazon)

      資格の学校TACが開発の毎年多くの支持受けている大人気シリーズです。

      教科書、問題集、過去問、択一対策、選択対策、総まとめシリーズ6冊発行されています。

      フルカラーの見やすいレイアウトで、各科目冒頭に全体感をつかめるオリエンテーションがあり、大まかなイメージをつかみやすい構成となっています。

      セパレートしてコンパクトに持ち歩ける仕様です。

      6冊合計19,470円です。

      みんなが欲しかったシリーズTACの教材には、全てのテキストに加えDVDなど画像音声の教材と自宅受験できる模試とセミナーついた「社会保険労務士独学道場」という独学で合格に必要な全てが揃うパックもあります。

      DVDのコースで58,300円と、バラバラで揃えるよりは少々割安で購入が可能です。

       

      2.ユーキャンの社労士シリーズ

      (引用元:amazon)

      通信講座大手ユーキャン発行の社労士シリーズです。

      はじめてレッスン、一問一答、速習、過去&予想問題集の4冊発行されています。

      はじめてレッスンの方がより初心者向けですが、本気で合格を目指すのであれば、知識量としては速習をおすすめします。

      速習は1000ページを超えるですが、項目別に3分冊できるのでコンパクトになります。

      項目ごとに演習問題もついているので、インプット&アウトプットも1冊で完了します。

      速習、一問一答、問題集3冊で合計9,680円です。

       

      3.ごうかく社労士シリーズ

      (引用元:amazon)

      数々の研修や講師を歴任し社労士の業界でも有名な大ベテラン秋保雅男氏監修のシリーズテキストです。

      基本テキスト、丸覚えサブノート、基本問題集(過去&予報)の3冊発行されています。

      20年の歴史あるシリーズで、独学で社労士を目指す多くの方に長年支持されています。

      基本テキスト1冊で、社労士の知識をくまなく学習できる納得のボリュームで、図解や表も多用された2色刷りのシンプルでわかりやすい内容です。

      テキストは1000ページ弱ありますが、分冊出来ないので持ち歩きには不向きです。

      3冊合計11,000円です。

       

      4.うかる!社労士シリーズ

      (引用元:amazon)

      10年以上続く人気シリーズのテキストです。入門ゼミと、テキスト+5年分過去問まとめた1冊、シリーズ2冊発行されています。

      フルカラーマンガで学習できる初心者向けの入門ゼミで基礎を押さえたら、テキスト&問題集の本格学習へ進みましょう。出題傾向を徹底分析した1冊でインプットとアウトプットを繰り返し、合格をめざします。

      2冊合計5,500円です。

       

      人気のシリーズものはどれも長年多くの受験生から評判の高いテキストです。

      基礎から過去問まで同じシリーズでまとめて揃えたほうが、学習スタイルを決めて学習でき、理解が深まりやすいのでおすすめです。

      1度テキストを決めたら、他を買い足すよりは、1冊をしっかりと読み込み、ボロボロになるまで使い込めば確実に社労士の知識は身につくでしょう。

      社労士おすすめアプリ4選

      お持ちのスマホで社労士について学ぶためのアプリおすすめ4選をご紹介します。

      アプリは、隙間時間で復習するための副教材として利用するとよいでしょう。

      社労士おすすめアプリ4選
      1. オンスク.JP
      2. ユーキャン一問一答
      3. 大原トレーニング社労士
      4. 秒トレ社労士

       

      1.オンスク.JP

      オンスク

      TACのオンスクは、月額1,078円で50講座が受講できるサブスクタイプの学習アプリです。

      オンスクの社会保険労務士講座は、15時間の講義動画、698問の問題演習、テキスト・ダウンロード教材あり、学習の進捗管理機能がついています。

      テーマ別、ミス問題など自分に必要な問題を抽出して隙間時間にも学習が進められます。

      2.ユーキャン一問一答

      ユーキャンの社労士テキスト一問一答集のアプリ版です。価格は1,600円

      過去問題の出題傾向を分析した○×問題が777問詰まっていて、隙間時間に手軽に学習が進められます。

      知識整理のためのまとめページや、小テスト、スケジュール管理機能もついています。

      3.大原トレーニング社労士

      資格の大原の学習アプリです。

      各科目バラバラで購入でき490円〜730円で合計5,370円です。

      1問30秒のタイムアタック機能や、理解度ごとに色分けグルーピングなど効率的な学習か可能です。

      文字サイズ変更や、メモ機能など便利な機能も付いています。

      択一式トレーニング問題集の一問一答式問題に取り組めるので、苦手分野の強化に科目だけ購入して取り組むのもよいでしょう。

      4.秒トレ社労士

      秒トレ

      全科目課金しても960円と安価な社労士アプリです。片手で簡単に操作できるので、通勤時間などの時間も有効に学習できます。

      苦手問題のおさらい機能や、ワンタッチ用語検索、文字サイズ変更、学習スケジュール進捗管理機能もついています。

      その他無料のシリーズなどもありますが、サポートやバージョンアップされていない場合もあるので最終更新日に注意が必要です。

      社労士を独学で学ぶ人のための勉強サイト

      社労士を独学で学ぶ人におすすめの勉強サイトもあります。

      キャプション
      • 社労士過去問ランド
      • 社労士の独学合格ドットコム
      • 社会保険労務士受験サポートサイト
      • 社労士過去問ランド
      過去問ランド

      (引用元:社労士過去問ランドHP)

      社労士過去問ランドは4000問を超える過去10年以上の過去問題が、科目ごとにまとめられています。

      一問一答や実践テスト、対戦テスト、学習スケジュール管理のほか、他の社労士を目指す仲間たちと交流する機能も備わっています。

      • 社労士の独学合格ドットコム
      社労士の独学合格ドットコム

      (引用元:社労士の独学合格ドットコムHP)

      社労士の資格試験を応援するサイト、科目ごとの勉強方法や、過去問がまとめられています。

      試験の出題傾向も択一式、選択式とそれぞれポイントを押さえて解説されているので、基礎が備わった後に目を通すことで内容を理解でき、その後の学習に活かせるでしょう。

      • 社会保険労務士受験サポートサイト
      社会保険労務士受験サポートサイト

      (引用元:社会保険労務士受験サポートサイトHP)

      月間社労士受験、社労士受験別冊シリーズを発行している労働調査会が運営しているサポートサイトです。

      登録すると社労士試験に関するさまざまな面白くてためになる情報を、毎週メールマガジンで受け取れます。

      これらのサイトで情報を収集したり、テキストや必要に応じて通信講座などを利用したりして効率的に合格に向けて学習を進めていきましょう。

      社労士の通信講座情報はこちら

      社労士を独学・通信・通学で学ぶ場合の比較

      社労士について独学で勉強するためには、通信・通学での学習も選択肢に挙げられます。

      独学と比べた時、どのような違いがあるのか、勉強時間・費用・メリット・デメリットを比較しました。

      社労士を独学で勉強するメリット・デメリット

      社労士を独学で学ぶ最大のメリットは、費用を押さえられることです。

      シリーズテキストをそろえても10,000円前後ですみます。

      完全に独学であれば、全て自分のペースでストレスなく学習できるのがメリットです。

      デメリットは、モチベーションを保ちながら膨大な学習量と長い時間一人で学習を進めるのが困難であること、学習の壁にぶつかった時に頼れる相手がいないということです。

      学習サポートがないという点は、全くの初心者の方には不安に感じる方も多いでしょう。

      社労士を通信で勉強するメリット・デメリット

      社労士の通信講座大手5社の費用は平均120,000円弱、学習期間は6~15か月と、講座や内容により幅広くありました。

      通信講座のメリットは、通学よりも安価で講座オリジナルのテキストや、Eラーニングなど充実の教材がそろっていること、自分にペースで合わせて学習を進められることです。

      デメリットは、学習スタイルとしては独学と同じでありながら高額な点と、社労士の講座を展開している会社や講座の種類が多く、選ぶのが難しい点です。

      社労士を通学で勉強するメリット・デメリット

      社労士の資格を学習できる資格の予備校大手3校の費用は平均およそ200,000円、通学期間は8~9か月です。

      通学のメリットは、学習に集中できる環境と、講師から直接学べる学習スタイルです。

      周りに志を同じくする仲間がいる環境というのも、学習を続けるモチベーションにもなるでしょう。

      デメリットは、最も費用がかかること、学校まで通わなくてはならない手間もかかります。

      近場に学校がなければ、交通費などもさらにかかることになります。

      学習する上で恵まれた環境といえるのは、個人差によるところが大きいかもしれません。

      社労士を独学、通信、通学で学習するメリットデメリット一覧

      独学、通信、通学のメリットデメリットを表にまとめて比較してみましょう。

      独学 通信 通学
      勉強時間 700〜1000時間 600〜1500時間 600〜700時間
      費用
      • テキストや過去問合わせて4〜5冊として10,000円前後
      • 120,000円前後
      • 200,000円前後
      メリット
      • 安価に学習できる
      • 完全に自分のペースで進められる
      • 教材などまとめて取得できる
      • Eラーニングが充実している講座が多い
      • 学習に集中できる
      • 講師との直接コミュニケーションが取れる
      デメリット
      • 時間がかかる
      • モチベーション維持が困難
      • 学習フォローがない
      • 独学で進める割に割高
      • 講座が多く選ぶのが難しい
      • 費用が高い
      • 通学のリスク
      • 学校が近くにないと通えない

      独学での勉強は時間がかかるものの、費用を抑えられるのがメリットです。

      また2~3時間のまとまった勉強時間が毎日取るのは難しく、1000時間を1年以上かけて学習したいかたは、独学でコツコツ学習がおすすめです。

      通信や通学は、費用はかかりますが、時間も学習も効率的に進められ合格率も独学者に比べ高く、受講生の合格率が28%台という講座もあります。

      最短で取得したい、わからない時に質問できる相手が欲しい、独学で長期間モチベーションを保ち学習できるか不安な人は、通信でも学習がおすすめです。

      社労士を独学で目指すのに向いている人

      社労士の資格を独学で目指すのであれば、向いているのはこのようなタイプの人です。

      ・学習が好きでコツコツ取り組める人
      ・脳年齢の若い人
      ・FPや行政書士など社労士に近い資格勉強の経験者

      広い学習範囲を独学で1000時間も勉強するには、やる気があるだけでは長続きしません。

      学習計画に沿って一人でコツコツ進められる性格でないと、成し遂げるのは難しいことです。

      勉強すること自体が好きな人や、まだ学生から遠のいていない世代の方のほうが、独学でも挫折せず進められるでしょう。

      また、難解な条例文や耳慣れない用語も、土台となる行政や労務、社会保険の知識のある経験者の方は、独学でも社労士の知識を抵抗なく身につけられるでしょう。

      社労士の試験概要

      社労士試験の概要について詳しく説明していきます。

      社労士の受験資格

      社労士の受験資格は大きく分けて4つあります。

      1. 大学で一般教養科目を終了した者
      2. 短期大学または高等専門学校を卒業したもの
      3. 大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した者
      4. 行政書士試験をはじめ、国家試験のうち厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者

      (出典:東京都社会保険労務士会HP)

        簡単に言えば、基本的に短期大学、4年制大学を卒業していれば受験資格は満たしているでしょう。

        また、実際に弁護士事務所や行政事務の現場で実務経験が3年以上ある場合も受験資格が認められるので、職歴で該当する場合もあります。

        社労士試験の日程と試験方式

        社労士の試験は、年に1回で毎年8月の第4日曜日に実施されます。

        例年その年の4月中旬から5月末までの申込期間があり、受験の後10月末日に合格発表があります。

        受験申込書の他に受験資格証明書も必要となりますので、事前に準備必要です。

        試験はマークシート方式で、出題数は全部で110問あります。

        午前中の択一式と、午後の選択式に分かれていて、午前中に2時間と、午後に3時間半、昼食の昼休憩をはさみ10時から17時まで1日ががりで行われます。

        社労士士試験の科目内容と配点

        試験は、次表の科目について行われます。

        試験科目 択一式 計7科目(配点) 選択式 計8科目(配点)
        労働基準法及び労働安全衛生法 10問(10点) 1問(5点)
        労働者災害補償保険法

        (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)

        10問(10点) 1問(5点)
        雇用保険法

        (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)

        10問(10点) 1問(5点)
        労務管理その他の労働に関する一般常識 10問(10点) 1問(5点)
        社会保険に関する一般常識 1問(5点)
        健康保険法 10問(10点) 1問(5点)
        厚生年金保険法 10問(10点) 1問(5点)
        国民年金法 10問(10点) 1問(5点)
        計70点 計40点

        各科目に求められる合格基準は、毎年少々異なります。

        令和5年(2023年)第55回試験では以下のような合格基準が求められました。

        • 選択式試験総得点40点中27点以上、かつ各科目5点中3点以上
        • 択一式試験総得点70点中44点以上、かつ各科目10点中4点以上
          つまり、試験全体で6~7割の正答率ではなく、科目ごとに6~7割の正答率が求められるということです。
          選択式8科目中7科目が満点でも、1科目が合格基準を満たしていなければ不合格。
          さらに選択式が合格基準を満たしていても、択一式が不合格となれば、試験自体も不合格となり、再度両方の試験を受験しなくてはなりません。
          合格基準の厳しさが、社労士試験の難易度を上げているのです。

          社労士試験の合格率・難易度

          過去3年の受験者数と合格率です。

          受験者数 合格者数 合格率
          令和元年(2019年) 38,428名 2,525名 6.5%
          令和2年(2020年) 34,845名 2,237名 6.4%
          令和3年(2021年) 37,306名 2,937名 7.8%
          令和4年(2022年) 40,633名 2,134名 5.3%
          令和5年(2023年) 42,741名 2,720名 6.4%

          過去5年の平均合格率は6.5%でした。

          100人中たった6~7人しか合格できない、難易度の高い資格といえるでしょう。

          合格者の年齢階層の割合と、職業も見てみましょう。

          社労士合格率の内訳

          (出展元:社会保険労務士試験オフィシャルサイト)

          合格者の年齢は、一番多いのが35~39歳の18.1%、次いで30~34歳の17.5%です。

          職業も会社員が60.4%と半数以上を占め、就職しお仕事をしながら学習をしている人が最も多い結果でした。

          社労士の業務内容からも、学生の方や新卒者より、就職して社会のシステムがより身近となった方のほうが、社労士の魅力が実感できると考えられます。

          社労士の独学に関するQ&A

          社労士を独学で勉強する際のよくある質問をまとめました。

          社労士試験の合格率・難易度は?

          社労士は独学で取得できるのか?

          独学で必要とされる勉強時間は?

          社労士試験に最短で合格できるスケジュールは?

          社労士を独学で勉強するならいつからはじめるの?

          独学で社労士を勉強するのにおすすめのTACのテキストは?

          独学で社労士を勉強するのにおすすめのユーキャンのテキストは?

          社労士試験の合格率・難易度は?

          社労士試験の近年の受験者数は35,000人ほど、合格者は2,500人前後で、合格率は例年6~7%、過去3年では6.9%です。

          合格者のうち2割ほどが独学者だといわれているので、独学での合格率は単純計算で1%ほどという計算です。

          難易度は、偏差値62ともいわれ国家資格の中でも難関資格に分類されています。

          社労士は独学で取得できるのか?

          社労士を独学でも取得可能です。

          必要な受験資格も短期大学、4年制大学を卒業していれば基本的には問題ありません。

          およそ1000時間の学習時間は必要とされますが、試験範囲は大変広く、合格基準も厳しい難関資格であり、勉強時間を確保できても、独学で合格できるのはほんの一握りの人だけです。

          独学で必要とされる勉強時間は?

          独学で合格を目指すなら、900~1000時間は必要といわれています。

          1日2~3時間の学習でも1年は必要でしょう。

          概算でおよそ1000ページの市販テキストを300時間で仕上げ、演習問題を400時間、過去問を300時間くり返し解いて完璧にする目安です。

          社労士試験に最短で合格できるスケジュールは?

          現実的に考えても5~6ヵ月は必要です。

          半月 基礎固め・土台作り
          4月~5月 各科目の学習
          5月~6月 復習・総ざらい
          7月~8月 過去問・直前対策

          800時間の学習時間として1ヵ月146時間、1日4~5時間の学習で修了する計算ですが、フルタイムでお仕事をしながらと考えると、移動、食事、睡眠以外はすべて勉強に費やしてやっと足りるくらいの計算です。

          社労士を独学で勉強するならいつからはじめるの?

          社労士試験は、年に1回、毎年8月の第4日曜日に実施されます。

          必要とされる学習時間(1000時間)を試験日程の8月末から逆算すれば、9月には学習を開始する必要があるでしょう。

          市販の社労士テキストも、最新の法令に対応した翌年度版テキストが、9月から10月にかけて発売されるので、その頃からの学習がよいでしょう。

          独学で社労士を勉強するのにおすすめのTACのテキストは?

          毎年多くの支持受けている大人気シリーズみんなが欲しかった!社労士です。

          教科書、問題集、過去問、択一対策、選択対策、総まとめシリーズ6冊発行されています。

          問題集が択一式、選択式と別れて出版されているのがポイントです。

          全てのテキストに加え、模試や講義DVDとセットになった社会保険労務士独学道場というパックも販売されています。

          独学で社労士を勉強するのにおすすめのユーキャンのテキストは?

          ユーキャンの社労士シリーズで、はじめてレッスン、一問一答、速習、過去&予想問題集の4冊発行されています。

          1000ページを超える速習のテキストは、科目を3分科して3冊に分化して形態にも便利なサイズになり、演習問題も項目末に備わっています。

          社労士は独学で合格できる?まとめ

          難関資格に分類される社労士の資格は、独学でも合格は不可能な資格ではありません。

          働きながら忙しい中で、貴重な時間を費やして学習するのであれば、費用的にも時間的にも独学のみで学習する事が、必ずしも合格への最短の道のりとはいいがたいことです。

          効率よく、一発合格を目指せすのであれば、通信講座での学習をおすすめします。

          学習をスタートする前に、一度通信講座も視野に入れて検討されてみてはいかがでしょうか。

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