【2024年最新】FP(ファイナンシャルプランナー)とは?資格の種類や難易度、勉強時間についても徹底解説

FP(ファイナンシャルプランナー)は、近年の不安定な社会情勢の中では特に需要が高まっている、「お金の専門家」として有名な資格です。

この記事では、

「FPの資格について詳しく知りたい」

「FPの資格を取得したいけど、どの級にするか迷っている」

と考えている方のためにFPの資格について詳しく解説していきます。

FPの資格の種類や、それぞれの難易度の比較勉強時間資格取得のメリットなどについても触れていきますので、是非参考にしてください。

FP試験の勉強は、通信講座や予備校を利用するのもおすすめです。

こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧くださいね。

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目次

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格とは?

引用元:日本FP協会公式HP

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などの幅広い知識を持ち、人々をサポートをする専門家のことを示します。

FPは、幅広い金銭面の知識を有することから、求められるシーンは個人の相談から様々な企業までと多様な職業です。

実際に、日本FP協会が2021年7月に調査した情報では、他職種にわたってFP資格所得者が増加していることが発表されているので、紹介します。

以下の表は、「証券会社」「銀行・金融系」「保険会社」「金融機関以外」の4つの業種別に分けて、CFPとAFPの資格取得者数を日本FP協会が調査したものです。

引用元:日本FP公式HP

グラフを見ると、どの業種においても、2021年のFP資格取得者数は、2008年の取得者数を上回っていることがわかりますね。

また、近年では、不安定な社会情勢に伴いFPの需要が高まっており、ユーキャンの「武器になる資格」ランキングでは、FP資格が2位を2019年〜2021年の3年連続キープしています。

必ずしも資格を持っていないと働けない訳ではありませんが、金銭面の専門的な知識を必要とすることから、FPとして企業に属す場合は資格保有者であることが必須条件であることも多く、FPの資格を取得してから活動していることが一般的です。

FP資格取得試験の難易度や合格率について

FP資格には、大きく分別すると国家試験と民間試験の2種類があり、さらにレベルによって計5つの資格試験に分けられています。

国家試験(金融財政事情研究会) 民間試験(日本FP協会)
  1. FP技能士3級
  2. FP技能士2級
  3. FP技能士1級
  1. CFP
  2. AFP

また、「AFP」に関しては、2級FP技能士に付随する資格で、2級を取得し、AFP認研修を修了することで取得できます。

FP資格の難易度や合格率について

では、5種類あるFPの資格は、それぞれ難易度も違いますので、それぞれの難易度や合格率について見ていきたいと思います。

3級技能士

3級FP技能士の直近3回分の合格率について、表にまとめたので、参考にしてください。

学科試験 実技試験
2023年9月 74.78% 77.67%
2023年5月 88.25% 86.83%
2023年1月 85.25% 88.34%

学科試験では平均83%、実技試験では平均84%と、比較的合格率が高いです。

3級では、出題範囲が狭く、FPに関する基礎知識の部分が出題されることや出題傾向の変動が少ないことから、比較的難易度の低い資格試験であると言えます。

また、学科試験は○×式か3答択一式で選択肢も少なく、計割以上を取れば合格できることから、試験対策をしっかりしていけば十分合格を目指せる難易度であるといえるでしょう。

2級技能士

続いて、2級FP技能士の合格率です。

学科試験 実技試験
2023年9月 53.54% 52.02%
2023年5月 48.82% 58.61%
2023年1月 56.12% 59.53%

2級になると合格率は学科試験では平均53%、実技試験では平均57%と、3級に比較すると合格率が大変低くなっていることがわかります。

2級も、3級と同じく6割の得点で合格ですが、2級は4答択一式と選択肢も増え、出題範囲も広がることから、難易度が高くなります。

1級技能士

続いて1級技能士の合格率です。

学科試験 実技試験
2020年9月 15.01% 97.7%
2021年9月 13.03% 93.8%
2022年9月 12.28% 99.0%
2023年9月 13.00% 80.10%

1級では、実技試験は学科試験に合格した人のみが受験できる仕組みになっています。

つまり、実技試験の合格率が平均95%と高いのは、学科試験を突破した人たちが受けているからです。

また、学科試験の合格率は平均13%とかなり低く、難易度はとても高いことがわかります。

 

また、いずれの試験も絶対評価なので、受験者数によって合格ラインが変化することはありません。

CFPの合格率

CFPの過去3回分の合格率です。

2023年6月 6.6%
2022年11月 7.7%
2022年6月 6.8%

合格率は平均6%と、かなり難易度が高い試験であるということがわかりますね。

FP技能士と「AFP」「CFP」との難易度の比較

では、それぞれの合格率と難易度がわかったところで、FP資格の難易度の比較をしていきたいと思います。

引用元:ユーキャン公式HP

有名資格講座実施機関のユーキャンやフォーサイト、アガルートアカデミー等の公式サイトでは、「AFP」は2級FP技能士と、「CFP」は1級FP技能士と同等の難易度の試験であると発表されています。

AFPは2級を合格することとAFP研修を修了することで得られるので、同等であることはわかりますね。

また、CFPと1級については、実際に過去3回分の合格率の平均を参考に比較してみると、CFPは6%、1級は13%と、どちらもかなり難易度が高く、やはり近しい難易度であることがわかります。

どちらも合格率が10%前後ですが、CFPの方が若干難易度が高いです。

ですが、1FP技能士は一気に全科目を合格する必要があるのに対し、CFP資格試験は課目ごとの受験が可能なので、課目を分けて受験するなどの工夫をすることで合格率を上げていくといった方法もあります。

CFP資格試験を受験したいけど、合格率の低さや難易度の高さから受験を迷っているという方には、課目ごとに受験時期を変えて受験する方法を検討することをオススメします。

FP資格と他資格の難易度の比較

ではここで、FPの試験の難易度を、よりわかりやすく理解するために、他の資格と比較していきたいと思います。

簿記検定2級の難易度との比較

簿記検定2級試験の過去3回2022年11月〜2023年6月における合格率の平均は17%です。

合格率が平均13%の1級FP技能士やCFPと比較すると、1級FP技能士の方が難易度はやや高いと言えるでしょう。

また、ユーキャンの公式サイトでは、簿記検定2級合格に必要な勉強時間は250〜350時間であると言われています。

対して、1級FP技能士の合格に必要な勉強時間は、複数の大手資格講座企業の公式HPで600時間必要であると言われています。

必要な勉強時間の差は、簿記検定2級の約2倍です。

合格率の差や、必要な勉強時間の比較から見ても、1級FP技能士の難易度は簿記検定2級よりも高いことがわかります。

1種外務員資格試験の難易度との比較

証券外務員資格試験の過去3回における合格率の平均は52%です。

合格率が学科試験では平均49%、実技試験では平均61%の2級FP技能士と比較すると、比較的難易度が近しい試験であると予測できます。

ですが、フォーサイトの公式HPの情報によると、1種外務員試験に必要な勉強時間は100時間程度であると言われています。

対して、2級FP技能士の合格に必要な勉強時間は、複数の大手資格講座企業の公式HPで150〜300時間必要であると言われています。

合格率だけで判断すると、難易度は近しいように見えますが、必要な勉強時間の比較から見ると2級FP技能士合格には、1種外務員試験の約1.5倍〜3倍の時間が必要であり、1種外務員試験よりも2級FP技能士の難易度は高いことが考えられます。

相続診断士の難易度との比較

複数のサイトを調査したところ、相続診断士試験の合格率の平均は90%程度であると言われています。

合格率が学科試験では平均85%、実技試験では平均83%の3級FP技能士と比較すると、難易度は3級FP技能士の方が若干難しいことが予測されます。

また、複数のサイトを調査したところ、相続診断士試験の資格試験に合格するまでに必要な勉強期間は、1〜2ヶ月であると言われています。

対して、3級FP技能士の合格に必要な勉強時間は、複数の大手資格講座企業の公式HPで80〜150時間必要であると言われており、約2〜4ヶ月必要です。

合格率の差や、必要な勉強期間の比較から見ても、3級FP技能士の難易度は相続診断士よりも高いことがわかります。

FP資格試験合格のために必要な勉強時間は?計画を立てよう

資格の難易度の違いを理解したところで、

「級によって難易度が結構違うみたいだけど、勉強時間はどのくらい必要なのかな?」

「勉強期間はどれくらいかかる?」

といった疑問を抱える人のために、必要な勉強時間やスケジュールの立て方をまとめたので、参考にしてください。

「1級FP技能士」と「CFP」

サイト名 必要な勉強時間
フォーサイト 600時間
資格のキャリカレ 600時間

以上の大手資格講座会社2社の公式HPによると、1級FP技能士の資格試験合格には、2級の2倍、合計600時間必要であるということがわかりました。

例えば、1日に2時間の勉強時間を確保できるとしたら、10ヶ月ほどかかります。

仮に4時間確保できる方であれば、5ヶ月で合格を目指すことができる計算になります。

もし生活の都合上、1日に1時間しか確保できないとなると、20ヶ月の期間を要することになります。

また、キリの良い1年間勉強期間をとれるとしたら、1日に1時間40分勉強時間を確保する計算になります。

600時間というかなり長い時間を勉強時間として使うことになるので、継続していく力や根気強さが必要になるでしょう。

また、2級技能士の試験開催時期は1月と5月と9月の年間計3回実施されます。

あなたの生活リズムを考慮して、勉強のスケジュールを考えてみてください。

できれば、余裕を持って1年前には勉強を開始することをオススメします。

仮に1年間確保することを仮定すると、1月に受験する方は前年の1月、5月だと前年5月、9月だと前年9月には勉強を開始することになります。

「2級FP技能士」

サイト名 必要な勉強時間
アガルートアカデミー 150〜300時間
ユーキャン 150〜300時間
資格のキャリカレ 150〜300時間

以上の大手資格講座会社3社の公式HPによると、2級FP技能士の資格試験合格には、合計150〜300時間必要であるということがわかりました。

あなたの生活リズム、仕事や家庭の都合を考慮した上で、毎日どれだけの時間を勉強に費やせるのか?を考えてみてください。

例えば、1日に2時間程の勉強時間をとることができれば、3〜5ヶ月で合格を目指すことができるでしょう。

1日に4時間確保できる方であれば、1.5ヶ月〜2.5ヶ月で合格を目指すことができるでしょう。

仕事や育児との両立や、そうでなくても用事が立て続いて勉強ができない日もあると思いますので、できれば余裕を持って3ヶ月前には勉強を始めることをオススメします。

また、2級技能士の試験開催時期は1月と5月と9月の年間計3回実施されます。

仮に勉強時間を3ヶ月は確保するとした場合、1月に受験する方は前年の11月、5月の方は2月、9月の方は6月には勉強を開始するようにしましょう。

「3級FP技能士」

3級FP技能士の資格試験合格に必要な勉強時間を調査してみました。

サイト名 必要な勉強時間
ユーキャン 80〜150時間
アガルートアカデミー 30〜100時間
資格のキャリカレ 20時間(隈なく理解するには80〜150時間)

以上の結果から、最低でも20時間〜30時間は勉強時間を確保し、できれば合計80時間〜150時間かけて勉強できるのが理想的ですね。

3級の試験は、1月と5月と9月の年間計3回実施されます。

例えば、1日に2時間の勉強時間をとることができれば、1.5ヶ月〜2ヶ月で合格を目指すことができるでしょう。

もし1日に1時間しか確保できない場合でも、3ヶ月〜4ヶ月で合格を目指すことができるでしょう。

できれば、余裕を持って3ヶ月前に勉強を始めることをオススメします。

必要な勉強時間とスケジュールの目安を参考にして、いつ受験をするのがいいか考えてみてください。

に勉強時間を3ヶ月確保するとした場合、1月に受験する方は前年の11月、5月の方は3月、9月の方は7月には勉強を開始するようにしましょう。

FP資格を取得するメリット

FP資格を取得するメリット
1:転職や就職先の選択肢が広がり、有利になる
2:キャリアアップに繋がる
3:私生活にも役立つ

FPは、必ずしも資格を持っていないと働けない訳ではありませんが、資格を取得することによるメリットがありますので、紹介します。

メリット1:転職や就職先の選択肢が広がり、有利になる

FPは、資格を持っていなくても働くことが可能な職業ですが、会社によってはFP資格を取得していることが応募必須条件になっている会社も多くあります。

特に、金融業界や保険業界では、FP資格の有無が合否の評価の目安とされていることも多くFP資格を取得すると、就職・転職時にアピールができるという大きなメリットがあります。

そのため、FP資格を取得している人は就職や転職先の選択肢も広がりますし、有利であると言えます。

また、日本FP協会の金融機関等におけるFP資格活用度調査によると、地方銀行や証券会社で、FP技能士取得を奨励している法人は約8割、「就職前にFP資格を取得した学生を評価する」と回答した法人は約7割に上ることがわかっています。

メリット2:キャリアアップに繋がる

FPの資格を取得すると、職種や企業によってはキャリアアップにつながります。

なぜなら、FPの資格を取得していることで、顧客からの信頼を得られることにも繋がりますし、より専門的なところからアドバイスができるので、会社に評価されやすくなるからです。

また、キャリアアップに伴って格手当がつく場合もあり、上位級になるほど資格手当の金額は高くなります。

転職Hacksの公式サイトの情報によると、1級または2級FP技能士の資格取得者の資格手当の相場は約1〜2万円であると言われています。

このことから、FPの資格を取得することは、キャリアアップにも繋がると言えます。

メリット3:私生活にも役立つ

FPの資格を取得している人は、投資関係の資産運用の知識、ライフプラン、ローンや保険について、教育資金・住宅資金・老後資金についてなど、総合的な知識が身に付きます。

それは、仕事上で顧客にアドバイスをするために使うことも多いですが、それと同時に私生活にも大いに役立ちます。

現代は、たくさんの資産運用や投資話が飛び交っていますね。

その良し悪し、自分に合っているのか?などの判断をすることができることにも繋がりますし、家族や友人、自分自身のライフプランニングを作成することもできます。

色々な制度や金銭管理の仕方が増加しているこの世の中で、ライフプランも多様になっている現代では、私生活に大いに役立つ資格であると言えます。

AFPについて

AFPとは、日本FP協会と金融財政事情研究会が運営する資格で、正式名称は、「アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー」です。

AFPは、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。

また、AFPは資格を取得後も、継続教育を受けて2年ごとの更新が必要なので、継続的に知識を磨いていけるという点で、顧客や金融機関等から評価されています

引用元:日本FP協会公式HP

AFPの資格取得条件

AFPの資格取得条件は、3あります。

AFPの資格取得条件
1:AFP認定研修を修了していること
2:2級FP技能検定に合格していること
3:日本FP協会に入会すること

上記3つの条件を満たして申請すれば、他には特に試験を受けることなくAFP取得者となれます。

また、AFP認定研修とは、FPのための通信教育や通学の対象講座を受講することを指しています。

ちなみに、AFP資格はただ取得すれば終わりではなく、AFP認定を受けた後も「継続教育」を受け、必要単位を取得して2年ごとの資格更新を行わなければ、失効してしまうので、注意が必要です

CFPについて

CFPとは、日本FP協会が運営する資格で、正式名称は「認定ファイナンシャルプランナー」と言います。

CFPの最大の特徴は「国際資格」であるということです。

そのため、国内にとどまらず海外でも資格保有者として認められ、仕事をすることができるのです。

また、グローバル化が進んだ現代では、外国人顧客と接する機会も増えており、国際資格であるCFPの資格を取得していることは、外国顧客からの信頼を得ることができ、国内での仕事でも評価の高い資格です。

さらに、CFPはFP資格の中でも「1級FP技能士」と並ぶ最高位の資格であるため、顧客や社会からの信頼が厚いのも特徴です。

CFP合格のためには、6課目の全てに合格する必要があります

CFPの資格審査試験の6課目
・金融資産運用設計
・不動産運用設計
・ライフプランニング・リタイアメントプランニング
・リスクと保険
・タックスプランニング
・相続・事業承継設計

CFPの試験では、一般的な試験とは違い、科目ごとに受験時期を分けて受験することができます

ですが、1課目ごとに分けると、合計3年の期間を要するので、税金制度などの点で社会情勢が変動している場合もあり、勉強し直しになってしまうということになりかねません。

そのため、課目ごとに分けて受験することを検討している方は、CFPは年に2回試験が開催されるので、3課目ごとに分けて受験して1年間で資格取得を目指す方法をオススメします。

「CFP」と「1級技能士」の違い

「CFPと1級技能士は、どう違うの?」

という疑問を抱えている人のために、違いについて説明します。

両者の違いは「CFP」は国際資格で、1級技能士は国家資格であるという点です。

また、CFP資格審査試験の全課目に合格した日の翌々年度末までは、1級FP技能検定試験の学科試験が免除されるという仕組みになっています。

さらに、日本FP協会に登録したCFP認定者であれば、その後もずっと学科試験は免除されます。

CFP資格取得条件

CFPの資格を取得する条件は、4つあります。

CFPの資格取得条件
1:実務経験が3年以上あること
2:AFPの資格取得者であること
3:CFPの資格審査試験に合格すること
4:協会が定める倫理規程の遵守に署名すること

また、CFPもAFPと同じく、ただ資格を取得すれば終わりではなく、CFP認定を受けた後も「継続教育」を受け、必要単位を取得して2年ごとの資格更新を行わなければ、失効してしまいます。

CFPの勉強方法

では、CFPの資格審査試験の勉強方法について紹介していきます。

CFPの試験の特徴として、5〜6割は過去問がそのまま出題されます。

そのため、過去問をしっかり活用した勉強を行うのがオススメです。

また、CFPの運営元である日本FP協会が出版しているテキストも併せて勉強を進めていくことをオススメします。

CFPは、全6課目全てを合格する必要があるので、課目に偏りなく勉強を進めていくことが大事です。

CFPの勉強にオススメの参考本や問題集

CFPの勉強にオススメのテキストや過去問題集について紹介していきます。

ここでは、実際に合格した方からの口コミも良く、AmazonでもCFP資格対策の売れ筋ランキングで上位を獲得しているものを取り上げていますので、参考にしてください。

日本FP協会 CFP資格標準テキスト

引用元:日本FP公式HP

CFP資格標準テキストは、各課目ごとに試験範囲の項目をまとめたものです。

値段は1冊2,530円(税込)で、6冊揃えるとすると、15,180円になります。

また、CFPの試験開催元の日本FP協会が出版しているので、出題傾向に合わせて学習ポイントと最新情報をコンパクトに掲載がされていることも特徴です。

さらに、豊富な練習問題がついており、インプットした後でアウトプットまで1冊で行えるという利点もあります。

FPK研修センター

FPKオリジナルCFP受験対策精選過去問題集

引用元:FPK研修センター公式HP

過去5年間の試験で出題された日本FP協会CFP資格審査試験問題より取捨選択し、類似問題は統一化して現法制対応の解説を加え収録されています。

課目ごとの問題数は約300問です。

値段は、1冊3,900円で、6冊揃えると、23,400円になります。

こちらを最大限に活用して、試験の約6割を占める過去問題の完全マスターになりましょう!

また苦手分野の克服にも、効率的な学習ができる教材として発刊以来 多数の受講生に好評を得ています。

国家資格であるFP技能士(1級・2級・3級)について

FP技能士とは、日本FP協会と金融財政事情研究会が運営する資格試験で、どちらの団体で受験しても、合格者は「国家試験」を取得したことになります。

また、3級も2級では、どちらで受験しても、学科試験の内容に違いはありません。

1級に関しては、日本FP協会では学科試験を実施しておらず、学科試験は金融財政事情研究会で受験することになります。

なので、3級・2級・1級とも、受験する先を日本FP協会と金融財政事情研究会のどちらにするか?検討する際に大事になるのは、実技試験の内容が異なるという点です。

3級の実技試験は、金融財政事情研究会では「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相続業務」についての問題、日本FP協会では、「資産設計提案業務」についての問題です。

「保険顧客資産相続業務」は、主に保険に特化した出題なので、保険について詳しく勉強したい方は金融財政事情研究会の方を選ぶことをオススメします。

また、2級の実技試験に関しては、日本FP協会を金融財政事情研究会に比較すると、問題数が多いため1問の配点が低いという特徴があります。

また、出題問題の傾向としても、マニアックな出題が多い金融財政事情研究会に比べて、日本FP協会の方では基本的事項を問われる問題が多いので、日本FP協会の方が若干合格を狙いやすいことが予測されます。

1級の実技試験に関しては、金融財政事情研究会で実技試験を受験する場合の試験内容は「面接試験」で、日本FP協会で受験する場合は「筆記試験」との違いになります。

FP技能士の受験資格

FP技能士には、級によって受験資格が異なりますので、1つ1つ紹介していきます。

3級

3級FP技能士の受験資格は、たった1つです。

「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」

であれば誰でも受験することができます。

2級

2級FP技能士の受験資格は、3つです。

2級FP技能士の受験資格
1:日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
2:3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
3:FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者

1級

1級FP技能士の受験資格は、3つです。

1級FP技能士の受験資格
1:厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で実務経験が1年間ある者
2:2級FP技能士の合格者で実務経験が1年間ある者
3:5年以上の実務経験がある者

FP技能士の勉強方法

FP技能士の試験では、どの級でも過去問が重要になります。

テキストを読んだら、早速過去問に取り組みましょう。

過去問を解いて復習をすることを繰り返して、インプットとアウトプットをしっかりおこなっていくことで、確実に合格に近づいていきます。

また、2級の出題範囲の多くは3級と共通しているので、2級受験も考えている人は3級の勉強時に2級の勉強を意識して行うことをオススメします。

1級の出題範囲も、2級と3級と同じですが、1級になるとより専門性の高い設問形式に変わるので、基礎編・応用編共に難易度が格段に上がります。

範囲は同じなので、2級合格したらなるべく早い段階で1級を受験するようにし、さらに知識の深掘りをするべく、専門のテキストや過去問をしっかり活用して試験勉強に取り組みましょう。

また、各試験共、実際の試験開催時間内に解き終えられるように、過去問を解く際には時間も意識してするようにしてください。

FP技能士の勉強にオススメの参考本や問題集

FP技能士の勉強にオススメのテキストや過去問集について紹介していきます。

ここでは、実際に合格した方からの口コミも良く、AmazonでもFP技能士の売れ筋ランキングで上位を獲得しているもの、ベストセラーとなっている信用性の高いテキストを取り上げていますので、参考にしてください。

TAC出版 みんなが欲しかった!FPの教科書シリーズ

引用元:Amazon

1〜3級までシリーズ化されて出版されています。

価格は、級により違い、1,760円〜4,180円です。

テキスト内は、オールカラー&図解中心の解説で、直感的な「わかりやすい! 」を実現されています。

試験範囲をしっかり網羅しているので、本書で知識を身につければ、どんな出題も怖くありません。

各級合格がきちんと目指せるのはもちろん、FPの知識を今後の人生に役立てたい方、お金の知識を1から身につけたい方などにもおすすめの、やさしく解説している基本書。

多くの方が使ってきた「王道テキスト」で、安心の受検対策を!

フルカラーでありながら赤シート対応なので、 穴埋め式の勉強もできます。

TAC出版 みんなが欲しかった!FPの問題集シリーズ

引用元:Amazon

頻出問題を厳選掲載!

無駄をはぶいた解説&重要ポイントのまとめの
「アウトプットインプット」の流れで知識を完全に定着する問題集です。

本収載されているのは、すべて本試験問題で、 1回分の総合問題も付いて本試験感覚で力を磨けます。

さらに、重要事項をチェックできる赤シート付!
みんなが欲しかった! FPの教科書 』シリーズ
とあわせて、ぜひご利用ください!

解答解説は別冊として取り外せ、さらに赤シート対応なので、
隣に置いて確認しながらの演習も可能です。

また、学科だけでなく、実技にも対応している問題集です。

FPの資格に関するよくある質問

FPの資格に関するよくある質問
・FP資格は独学でも合格できる?
・FPの就職先は?
・FPの勉強ができるサイトやアプリはある?
・FPの平均年収はどのくらい?

FPの資格に関するよくある質問にお答えします。

FP資格は独学でも合格できる?

FP資格試験は、独学でも合格することは可能ですが、FP3級以外の級に関しては、受験資格にAFP認定研修を修了することが条件とされているので、そちらは最低限受講することになります。

FPの就職先は?

FPの資格取得後の就職先については、銀行、保険会社、証券会社などの金融機関や、不動産会社などで大いに活躍できることでしょう。

また、それだけにとどまらず、一般企業や全く違った業種の会社でも、保険や税金計算の知識を要する人事部や総務部の配属に有利に働くこともあります。

FPの勉強ができるサイトやアプリはある?

FPの試験対策ができるアプリは複数存在します。

もちろん、アプリだけで合格を目指せるものではありません。

なので、過去問やテキストでの勉強は欠かせませんが、日常のふとした待ち時間などで隙間時間を利用してアプリの1問1答問題をしていくために利用する方法でアプリを使用することをオススメします。

FPの平均年収はどのくらい?

求人ボックス給料ナビの公式HPの統計調査の情報によると、正社員の平均年収は392万円です。

日本の平均年収の436万円と比較すると、平均よりはやや低い年収になります。

また、派遣社員では平均時給は1,450円、アルバイト・パートでは平均時給は1,000円となっています。

FPの資格のまとめ

この記事では、FPの資格試験について、難易度や勉強時間等を比較しながら、資格取得のメリットや勉強方法、オススメのテキストなどについて紹介してきました。

FPの資格は、級や種類によって難易度や必要な勉強時間がかなり異なることがわかったと思います。

「どの級にするか、迷っている」という方は、是非こちらの記事に記載されている内容やポイントを参考に検討してみてください。

あなたが今後目指す方向性や、勉強にかけられる時間等を吟味して、自分に合った学習方法や級を選択して合格を目指せることを願っています。

FPの資格取得を目指す際には通信講座で学習するのもおすすめです。

通信講座の情報はこちらの記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

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