体幹を安定させる背骨の使い方
武術に限らず他のスポーツでも「体幹」の安定は必須となっています。体幹が強ければ所謂「軸」がぶれないので、無駄な動きを防げますし、それによってパフォーマンス力も向上します。体幹を鍛えるにはインナーマッスル、要は身体の内側の筋肉を意識して使うのが効果的です。しかし、外側の筋肉と違ってどうやって意識したらいいのか初心者は分からないと思います。
そこで「背骨」を動かしてそれを意識するという練習がオススメです。背骨は自分の意思で動かせますし、意識もしやすいのが利点です。背骨を丸める・反るなどの動きを眼を閉じた状態でやれば、どういう風に背骨が動いているのかを感じることができます。
そして、背骨を意識することによって背骨に近いインナーマッスルも使っていくことになります。
筋トレでもどこの筋肉を使っているのか「意識」することが大切とされますが、この練習でも同じです。
背骨をバネとして活用する方法
武術としての独特の練習になりますが、背骨をバネとして大きな力を発揮させるという思想があります。東洋人は西洋人よりも体格で劣りますが、先人たちは身体の小さい民族がいかに大柄な民族に負けないかを考え作りだされた練習なのだと思います。
先ほどの練習は背骨の「動きを意識」するという点を重視しましたが、これはちょっとポイントが変わります。背骨を丸める時には大きなバネが縮むというイメージを持ち、背骨が伸びる時にはバネも伸びるというイメージを持ちます。
これはスポーツ的な「跳躍力」とはちょっと違います。跳躍力だったら筋トレでカバーできますが、バネとして活用するにはイメージを使ってゆっくりと大きく動いていきます。
古来の武術では筋力よりも「功力」というのが重視されます。「功力」とは簡単な表現でいうと「気の力」、身体に備わっている潜在的な力を開発させて、全身のバネとして活用するものです。
エネルギーコントロールとしての背骨の活用法
3つ目は上記2つと全くアプローチが異なります。エネルギーコントロールといってもやり方は様々ですが、基本的なものとして「熱エネルギーの制御」というのがあります。熱は人間の生命力を高める上で必須のエネルギーです。体温が低下すると免疫力も低下すると医学でも言われますし、何より身体が温かいのが血が巡っている証拠であり、生きている証でもあります。
その熱を腹部に作って、全身に広げるという練習がヨガや養生法には伝統的技術としてあります。まずは呼吸法によって腹部に熱を集め、それを身体に広げる時に背骨を使って「骨伝導」的に活用するというものです。
独学でやるのは難しいですが、しっかりとした練習法を積み重ねていくと誰でも出来るようになります。
まとめ
伝統的なヨガや中国養生法には上記のような技術が古来より伝わっていますし、武術的に活用する技術もあります。武術としての空手は単なる「格闘手段」ではなく、健康の維持や人間の能力を高めていくことにも役立ちます。そういった側面も知っていただいたいですね。
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