空手の型は何のためにやるのか??
空手にとって型は重要です。空手に限らず中国武術でも剣術・居合でも型はあります。これを「1人稽古」という表現もしますが、一緒に練習できる相手がいない時でも効果的な練習をするためでもあります。過去の達人と言われる人達も必ず1人稽古(型)は実践してきましたし、それが上手くできるかどうかで他との差がついてくるといっても過言ではないと思います。
相手をイメージする重要性
型は自分1人で練習するものですが、そこには見えない「相手」がいます。要は架空の相手と戦っているのが型と言えます。相手がどこの位置にいるのか、自分の技は相手のどこに向かって、そういう風に力を出しているのか、などをイメージして取り組まなければなりません。
近代スポーツと空手の身体の使い方は異なる??
近代スポーツ(学校で習う体育などを含める)の身体の使い方と空手(武道)のそれとは同じではありません。近代スポーツは西洋的な身体使いや軍隊教育が基礎になっていると考えられています。両手を振って歩く、床を蹴って前に進む、など日常で「普通」だと思っている身体の使い方と江戸以前の古い日本人の身体使いとは異なります。「ナンバ歩き」というのを聞いたことがあるかもしれませんが、古代日本人は腕を振って歩くという作法はしていませんでした。着物を着て、さらに腰に刀を差していたら、腕を振って歩くのは効率が悪くなります。
姿勢についても、学校で習う「気を付け」は胸をピンと張ってお尻を出すような姿勢ですが、無理・無駄のない姿勢を重視する武道ではお尻は出さず背中を張るようにします。
無駄のない動きから力を出す練習をするのも型稽古
空手の型は相手をイメージして技を出すものですが、それに加えて身体の使い方をミリ単位で修正していきます。足の動かし方、骨盤の動かし方、背筋の使い方、など身体の様々なパーツを繊細に意識して最小の動きで最大の力を出せるように練習します。
そうした積み重ねによって相手と戦う時にも効率のより身体をキープすることが可能となってくるのです。
まとめ
空手の型を映像などで見ると「動きがカッコイイ」など「見た目」の印象が強く残りますが、実際には色々な事を要求されます。有名な剣術家が「千日を持って鍛とし、万日を持って錬とする」という言葉を遺しました。「鍛錬」は3年かけて「鍛」とし、30年かけて「錬」にする、という修行者の心得です。空手の型も「順番を覚えて」終わりではなく、長い年月をかけて練習していくものなのです。
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