なぜ武道の姿勢は疲れずに集中力を高める事に役立つのか??

なぜ武道の姿勢は疲れずに集中力を高める事に役立つのか??

昔から武道・武術をやっている人は姿勢がいいと言われます。これは単に礼儀作法の一環だけでなく、生死をかけて勝負に挑んできた武道家たちが辿り着いた境地ともいえるでしょう。そこには無駄なく、機能性の高い姿勢を求めてきた結果が集約されています。どういう姿勢を重視しているのか、その一部をご紹介します。


骨盤を立てる姿勢で軸を安定させる

一般的に「気を付け」の姿勢とはお尻を出して胸を張る姿勢がイメージされます。見た目は美しく見えますが、この姿勢を30分楽に続けるのは難しいと思います。身体を緊張させる姿勢というのは長くキープするのは大変ですね。一方、武道が重視する姿勢では骨盤を立てるようにします。「仙骨」を垂直にするといってもいいでしょう。こうすることで体に軸が出来る意識が持ててきます。この姿勢を30分続けていても疲労感を感じない位に安定感が出てきます。中国武術では「尾閭中正」(びりょちゅうせい)と表現します。それに伴って、頭は上に引っ張られるように背骨をまっすぐに意識するとよりいいでしょう。

骨盤が垂直になって背骨がまっすぐになっているイメージを作ることで身体の軸が意識でき姿勢が安定します。

胸は弛めて背中を張る姿勢で力みを取り除く

人は緊張している時に上半身が力みます。リラックスを促す時に「肩の力を抜いて!」というのはそのためです。力みが生じるとブレーキを踏んでいることになり、いざという時に力を発揮できなくなってしまうことにつながります。武道では肩は落として、胸を弛め、背中に張りを作るような姿勢を求めます。中国武術では「沈肩墜肘」(ちんけんついちゅう)、「含胸抜背」(がんきょうばっぱい)と表現します。例えば、亀が甲羅を背負って立っているようなイメージです。なで肩になって背中に張りがある状態です。この姿勢では上半身はリラックスしますので、瞬時に力を発揮することにつながります。普段から緊張するタイプの方にはオススメの姿勢です。また、身体が緊張せずに姿勢を安定させることが出来れば集中力の持続にも役立ちます。

肩を落として胸を弛めることで上半身はリラックスしますので姿勢の安定にも役立ちます。

まとめ

武道とは単に競い合いをするのではなく、日常生活を豊かに充実させる要素があります。その一例である「姿勢」についてご紹介しました。非日常ではなく、日常に密着した武道の姿をご理解していただければ幸いです。

中野道場空手を学びたいビジネスマンに修気道をオススメする理由を教えます(武術空手修気道)のレッスン講座|グースクール

https://gooschool.jp/sc/0710701/le/00010?shop=0003

中野道場空手を学びたいビジネスマンに修気道をオススメする理由を教えます(武術空手修気道)のレッスン講座。場所は西武新宿線 沼袋駅。電話問い合わせ(0800-600-2618)や資料請求ができます。

本記事は2017年09月15日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

関連する投稿


魅せる動きは使えない!?

魅せる動きは使えない!?

空手の形をご覧になってどういう印象を持ちますか? キレのある動きに加え、派手にジャンプをしたり、キメ顔を作ったりとアクション映画のように魅せる動きをイメージするのではないかと思います。 一方で「実用性」という視点で考えた場合、魅せる動きは「使える」のでしょうか?


疲れる練習と元気になる練習の違いとは?

疲れる練習と元気になる練習の違いとは?

空手を格闘技(スポーツ)として練習するか、武術・武道として練習するか それによって、【疲れる】か【元気になるか】が変わってきます。 どう違うのでしょうか?


武道とスポーツのカラダ使いの違いとは?

武道とスポーツのカラダ使いの違いとは?

武道には独特のカラダの使い方があります。 それはスポーツとはちょっと違うんです。 スポーツは西洋の理論の基づくカラダ使いです。 跳躍力でしたら足で床を蹴って大きく動くというものですね。 一方、武道では足で床を蹴らないで進む(歩く)ことが要求されます。 なぜでしょうか? 武道では相手にとって「分かりにくい動き」が重要です。 床を蹴って動くと、動作の始めが相手に伝わります。 これを「起こり」と言います。 起こりをいかに消すか、というのが武道の動き方です。


空手に必要な力とは?? あなたの筋トレは間違っているかも??

空手に必要な力とは?? あなたの筋トレは間違っているかも??

空手を習い始めると体力をつけたいという思いからトレーニングをする人は多いと思います。それでは空手にとって必要な力はどういうものなのか? どこを意識して鍛えるべきなのか?について触れたいと思います。


空手は健康にいいの?

空手は健康にいいの?

武道は身体にいいと何となく思っている方は多いと思います。実際に70代・80代になっても元気に練習している方もいますから、空手は健康にもいいというイメージがあるのでしょう。空手と健康という点について解説いたします。


最新の投稿


初めてのウクレレ教室の料金相場と失敗しない教室の選び方

初めてのウクレレ教室の料金相場と失敗しない教室の選び方

ウクレレのやわらかく心地良い音色に魅了され、「自分も弾けるようになりたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。ウクレレはコンパクトでギターよりも弦の数が少ないため、より簡単に演奏できる楽器として人気があります。しかし、独学で始めると「どんなウクレレを選べばいいの?」「コードの押さえ方が分からない」といった壁にぶつかることも少なくありません。そんなときに役立つのがウクレレ教室です。講師から直接学ぶことで、効率よく上達できるだけでなく、正しい演奏方法やリズム感も身につけられます。この記事では、ウクレレ教室の料金相場やレッスンの種類、費用を抑えるコツについて詳しく解説します。


テニススクールの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

テニススクールの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

テニスは、運動不足解消やストレス発散に最適なスポーツです。特に初心者にとっては、正しいフォームやルールを学ぶことが上達への近道となります。そのため、多くの人がテニススクールの受講を検討します。しかし、いざテニススクールを探してみると「料金がどれくらいかかるのか?」という点が気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、テニススクールを検討している初心者の方に向けて、料金相場や、費用を抑えるポイント、スクールの選び方まで詳しく解説します。


ピラティスの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

ピラティスの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

ピラティスは、姿勢改善や体幹強化、柔軟性向上を目的としたエクササイズで、健康志向の高まりとともに人気が急上昇しています。特に、デスクワークが多い方や運動不足を感じている方の間で注目されており、ダイエット効果やストレス解消にもつながるため、幅広い世代に支持されています。本記事では、初めてピラティス教室に通おうと検討している方に向けて、料金相場や、月謝以外にかかる費用の内訳、費用を抑えるためのコツなどを詳しく解説します。


社交ダンスのレッスン料金(月謝)の相場は?費用を安く抑えるためのポイントなど解説

社交ダンスのレッスン料金(月謝)の相場は?費用を安く抑えるためのポイントなど解説

社交ダンスを始めてみたいけれど、料金が気になる方も多いのではないでしょうか。社交ダンスの料金は教室やレッスン形態によって実にさまざまで、予算に合わせて選択できます。社交ダンスは、音楽に合わせて優雅に踊るだけでなく、姿勢が良くなったり、運動不足の解消になったりと、たくさんの魅力があります。また、パートナーとのコミュニケーションを通じて、新しい出会いも期待できます。この記事では、社交ダンス教室の料金相場やレッスン形態、さらに料金を抑えるコツまで、分かりやすく解説します。