空手は健康にいいの?

空手は健康にいいの?

武道は身体にいいと何となく思っている方は多いと思います。実際に70代・80代になっても元気に練習している方もいますから、空手は健康にもいいというイメージがあるのでしょう。空手と健康という点について解説いたします。


「健康な人が取り組む」と「健康になるために取り組む」は違います!

「健康な人が取り組む」とは現在健康状態が良好な場合です。そういう人が体力アップのため、または身体能力を高めるために取り組むというものです。「健康になるために取り組む」とは健康状態が良好でない場合(腰・膝が痛いなど)、健康になるのが目的で取り組むというスタンスです。

多くのスポーツの場合、「健康な人が取り組む」のはメリットがありますが、「健康になるために取り組む」のは注意が必要です。スポーツは一定の負荷がかかってくると「乳酸」や「活性酸素」など身体にとってマイナスが物質も生じますので、これから健康を目指したい方にとってはその点を考慮しなければなりません。

空手は健康に役立つのか?

元々空手は「戦い」に特化した技術です。ですので、「健康な人」が取り組むのは問題ありませんが、「健康になるため」に取り組むのは体調を考慮する必要があります。ただ、空手には流派が沢山あるので、道場の中には呼吸法などの練習によって健康になるための技術を取り入れているものもあります。

それでは空手に不足している「健康になるため」の技術はどうカバーしたらいいのでしょうか?
そのいい例が「太極拳」にあります!

太極拳が健康にいい理由

太極拳は「健康になるためにもいい」と思ってる人が多く、実際にそういう効果もあります。ゆっくり動いて全身運動しているから健康にいいという考え方もありますが、それはある側面でしかありません。

実際には身体の中の気を養う「養気」、気を練る「煉気」、気を巡らす「行気」などの練習が含まれていて、そういった繊細な技術の積み重ねによって身体の機能が高まり、健康になっていきます。
このような技術は中国医学とも結びついていますので、養生法としても悪い部分を改善させることが期待できます。

【まとめ】空手が健康に役立つために

空手の練習にも太極拳のような「養気」「煉気」「行気」などの練習を採用することによって健康にたるための要素もカバーできます。
実際に70代・80代になっても元気に練習している先人たちはそうした練習法を採用している方も多くいます。

空手はハードな動きのイメージがあります。確かに戦地で戦うための技術がベースとなっていますから通常のスポーツよりもハードな部分はあります。しかし、太極拳にみられる養生法の練習も一緒に取り組んでいけば年齢を重ねても健康なおかつ力強さも維持できるようになると思います。

本記事は2019年12月02日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

関連する投稿


魅せる動きは使えない!?

魅せる動きは使えない!?

空手の形をご覧になってどういう印象を持ちますか? キレのある動きに加え、派手にジャンプをしたり、キメ顔を作ったりとアクション映画のように魅せる動きをイメージするのではないかと思います。 一方で「実用性」という視点で考えた場合、魅せる動きは「使える」のでしょうか?


疲れる練習と元気になる練習の違いとは?

疲れる練習と元気になる練習の違いとは?

空手を格闘技(スポーツ)として練習するか、武術・武道として練習するか それによって、【疲れる】か【元気になるか】が変わってきます。 どう違うのでしょうか?


武道とスポーツのカラダ使いの違いとは?

武道とスポーツのカラダ使いの違いとは?

武道には独特のカラダの使い方があります。 それはスポーツとはちょっと違うんです。 スポーツは西洋の理論の基づくカラダ使いです。 跳躍力でしたら足で床を蹴って大きく動くというものですね。 一方、武道では足で床を蹴らないで進む(歩く)ことが要求されます。 なぜでしょうか? 武道では相手にとって「分かりにくい動き」が重要です。 床を蹴って動くと、動作の始めが相手に伝わります。 これを「起こり」と言います。 起こりをいかに消すか、というのが武道の動き方です。


空手に必要な力とは?? あなたの筋トレは間違っているかも??

空手に必要な力とは?? あなたの筋トレは間違っているかも??

空手を習い始めると体力をつけたいという思いからトレーニングをする人は多いと思います。それでは空手にとって必要な力はどういうものなのか? どこを意識して鍛えるべきなのか?について触れたいと思います。


小さい動きで大きな力を出すコツとは

小さい動きで大きな力を出すコツとは

武道には古来「小よく大を制する」という言葉があります。これは体格が小さい人であっても大柄な人を制することができるようになるというものです。それでは実際にどうしたらいいのでしょうか? 単なる理想論ではなく、実際の身体の使い方を工夫することで可能になります。


最新の投稿


高まるダンス人気!ダンススクールの料金相場や安く抑えるためのポイントを紹介

高まるダンス人気!ダンススクールの料金相場や安く抑えるためのポイントを紹介

近年、習い事としてダンスがますます人気を集めています。特に子どもや若者を中心に、体を動かしながらリズム感や柔軟性を養うダンスは、運動不足の解消やストレス発散にも効果的です。ダンスにはさまざまな種類があり、ヒップホップやバレエ、ジャズダンスなど、年齢や個性に応じて楽しむことができます。この記事では、初めてダンスを習う方や、どのスクールを選べばよいか迷っている方に向けて、ダンスの魅力や種類、ダンススクールの料金相場について詳しく解説し、特にダンススクールに通う際の費用やコストを抑えるための工夫についても紹介します。


大人向けピアノ教室の月謝はどのくらい?レッスン料金相場や安く抑えるポイントを紹介

大人向けピアノ教室の月謝はどのくらい?レッスン料金相場や安く抑えるポイントを紹介

大人になってから「ピアノを習ってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。ピアノは子どもから大人まで楽しめる楽器で、特に大人になってから始めることで得られる楽しさや充実感は格別。趣味として、あるいは仕事や日常のストレス解消を目的に、ピアノを始める方が増えています。しかし、ピアノ教室に通うにあたって、どのくらいのレッスン料がかかるのか、また月謝以外に発生する料金などについて気になるところです。本記事では、これからピアノ教室に通おうと検討している方に向けて、ピアノ教室の月謝の相場やその内訳について解説します。


ネイルスクールの学費はどれぐらい?料金相場と安く抑えるための方法、スクール選びのポイントも紹介

ネイルスクールの学費はどれぐらい?料金相場と安く抑えるための方法、スクール選びのポイントも紹介

ネイルは、女性だけでなく男性にも人気の高いビューティケアとして注目されています。その中で、プロのネイリストを目指す方や、自分でネイルケアを楽しむためにスキルを磨きたい方も多いのではないでしょうか。しかし、ネイルスクールに通うことを検討する際、多くの方が気になるのが「料金」です。この記事では、ネイル業界で働きたい方、スキルアップを目指している方に向けて、ネイルスクールの料金相場や費用を抑えるためのポイント、スクールの選び方など詳しく解説します。


料理上手になりたい人へ!料理教室の料金相場や選び方、料金を安く抑えるポイントを紹介

料理上手になりたい人へ!料理教室の料金相場や選び方、料金を安く抑えるポイントを紹介

最近では、自宅で料理をする機会が増え、料理の腕を磨きたいと考える人が増えています。そんな中、料理教室は単に料理の技術を学ぶだけでなく、新しい出会いや楽しい時間を過ごせる場所としても注目されています。とはいっても「料理教室って高そう…」「どんな料金システムなんだろう?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、料理教室の基本的な情報から料金相場、お得に通うコツまで、詳しく紹介します。


加圧トレーニングはダイエットに効果的!料金相場やスクールを選ぶ際のポイントを解説

加圧トレーニングはダイエットに効果的!料金相場やスクールを選ぶ際のポイントを解説

加圧トレーニングは、通常の筋トレとは異なり、筋肉に負担をかけずに短時間で効果を得ることができるトレーニング方法です。短期間で効果を感じることができるため、ダイエットや筋力向上、美容に関心がある方々にも幅広く利用されています。この記事では、これから加圧トレーニングをはじめようとしている方に向けて、加圧トレーニングの基礎知識や効果、スクールやトレーニング施設の料金相場や選ぶ際のポイントなど詳しく解説します。