空手とヨガの共通点について[その2]

空手とヨガの共通点について[その2]

前回は身体の使い方についてご説明しました。空手もヨガも表面の筋力よりもインナーマッスルを鍛えて使えるようにした方がいいという趣旨です。今回はもう一つ大切な要素である「脳の活性化」について考えたいと思います。


身体を鍛えるだけでいいのか??

空手もヨガもアプローチの違いはあるもののフィジカルを強くするという面があります。インナーマッスルが強くなってそれが使えることで体幹が安定しますし、効率よく身体が動くようになってきます。でもそれだけでは不十分です。何故なら身体を動かす命令を出しているのが脳であり、脳もバージョンアプさせる必要があるからです。パソコンで例えるなら身体はアプリ、脳はOSみたいな感じでしょう。ソフトがいくら新しくてもOSが古いままだったら十分に使いこなせませんよね。
空手もヨガも脳を活性化させる技術はあるのです。

イメージ練習とメディテーション

武道にはイメージを用いる練習があります。「站椿」(たんとう)または「立禅」と言われるものです。これは静止した状態で身体の中を意識しながらイメージをしていくことで脳と身体をリンクさせて能力を引き出そうとするものです。一方ヨガにもメディテーション(瞑想)というのがあります。ポーズを作る練習はフィジカル中心ですが、メディテーションでは脳の方に主にアプローチをしていきます。要は「肉体と脳」「身体と心」はセットで鍛えていくという伝統的な取り組み方です。

まとめ

空手にもヨガにも人間の能力を高めていくという目的の練習があることを知っていただきたいと思います。脳も鍛えていけば集中力も高まりますし、ストレスに対する耐性も強くなってきます。
現代はストレス社会です。汗をかいて発散させたり、美味しいものを食べるという「対処法」もいいですが、脳そのものを鍛えるというアプローチは今後重要になってくると思われます。

本記事は2018年02月07日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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