女性に大人気のアロマオイルの使い方と作り方・管理方法を紹介!

女性に大人気のアロマオイルの使い方と作り方・管理方法を紹介!

今や、女性の間でリラクゼーションは当たり前のこと。マッサージやリフレクソロジーの他、ヨガなどもリラクゼーションのひとつとして捉えられるようになりました。ここでは、入口が広く、誰でもすぐに始めることができる「アロマセラピー」についてまとめました。精油ってなに?アロマオイルの作り方は?香りでどんなことができる?というような、アロマ初心者の方のために詳しく解説いたします。


アロマオイルとエッセンシャルオイル(精油)は同じ?

雑貨店などで「アロマオイル」という名目で小さな小瓶が売られていることがあります。アロマオイルは、合成香料もしくはエッセンシャルオイルをアルコールや油等の溶媒で希釈したものです。厳密にいえば「精油(エッセンシャルオイル)」と雑貨扱いの「アロマオイル」は異なる品物となります。

天然由来の「エッセンシャルオイル」は、アロマテラピーと呼ばれる民間療法にも用いられておりますが、雑貨扱いで販売されている「アロマオイル」に関してはここに記した通り、合成された成分を使用している場合がありますので、蒸気の直接吸入や香水としての使用はできません。ポプリの香りづけやルームフレグランスなどに用いるとよいですね。

エッセンシャルオイルって一体なに?

エッセンシャルオイルとは、草花や葉、果実のほか、種や木の皮、樹脂から抽出した天然の素材です。「精油(せいゆ)」と言われることもあります。それぞれの方法で抽出されたエッセンシャルオイルは、濃度が高く揮発(きはつ)する性質をもっています。そして植物ごとにそれぞれ異なる香りをもっています。

エッセンシャルオイルの種類は多岐にわたります。私たちの生活に一番身近なものでは、ローズウォーターやラベンダー、ミントの精油はハーブ系の香りとして親しまれています。この他、パイン(松)やユーカリ等の木の葉や樹脂から抽出されたもの、ベルガモットやレモン、オレンジ等の柑橘系の皮から抽出された物などが一般的です。

エッセンシャルオイルの抽出法

エッセンシャルオイルの抽出には、4つの方法があると言われています。その中でもポピュラーな2つの方法をご紹介します。

①水蒸気蒸留法

エッセンシャルオイルの抽出には、4つの方法があると言われています。その中でもポピュラーな2つの方法をご紹介します。

②圧搾法

果物の皮などを機械で圧搾し、遠心分離器などにかけて分離することで精油成分を得る方法です。かんきつ類を中心にこの方法が用いられています。先に紹介した熱を加えて精油を抽出する「水蒸気蒸留法」と比べ、加熱することなく抽出できるので、自然そのものの香りが楽しめます。ただし、遠心分離を行っても不純物が混入されていることも多いのが難点です。

こんな効果が!?アロマオイルにおススメの香り一覧

ここでは実際に、多くのアロマオイルに使われる香りと効能をご紹介します。是非とも、自分あった香りを見つけてみてくださいね。

オレンジの効能
柑橘系のさわやかな香りです。一日を快活に過ごしたい時におススメです。食欲がない時や、うつうつとした気分を盛り上げたい時にぴったりです。ただし、光にあたると毒性を発するため、肌に直接付けるのはNGです。

ラベンダーの効能
エッセンシャルオイルの代表格。安らぎを感じる深いフラワー系の香りで、安眠・頭痛緩和・心身の不調をトリートメントする効果があります。

ローズの効能
バラ園にいるかのような華やぎがある香りが楽しめます。熱に弱いため、一般的には芳香蒸留水(ローズウォーター)が用いられます。女性のリズムを整える効果がある他、女性の中にある華や美を引き出す効果もあります。

ペパーミントの効能
甘みを含んだ清涼感がある香り。肌に触れると、清涼刺激があるため、口臭予防や防臭、肌の清浄などに用いられます。また、虫よけや清涼剤などに用いられます。刺激が強いので精油単体での使用は控え、キャリアオイル(植物油)で希釈して使います。

レモングラスの効能
レモンに似たスッキリとした香り。抗炎症作用があります。香りが強いので、虫よけや動物避けとしても使われます。

ユーカリの効能
清涼感と甘みが感じられるグリーン系の香り。呼吸を楽にする効果があり、せきや鼻づまりなどを伴う風邪の民間療法に用いられます。肌に直接付けずに、蒸気とともに香りを楽しみましょう。

ゼラニウムの効能
エキゾチックな雰囲気があるフローラル系の香り。女性のリズムを整える効果がある他、肌に対する保湿効果があります、デートの時など良いムードになりたいときにもおススメです。

グレープフルーツの効能
苦みを伴う柑橘系の香り。副交感神経を刺激するため、ダイエット効果や記憶をつかさどる脳を刺激する効果があります。光に対する毒性があるので、肌に直接付けることは避けましょう。

この他にもたくさんの精油が存在しています。単体でも十分に効果を得ることができますが、複数の精油をブレンドしアロマオイルをつくると相乗効果が生まれます。
また、自分好みの香りをつくることで、「心が落ち着く」「やる気が出る」「体の不調が緩和される」といった効果も出てきます。

ただし、アロマオイル(精油)には禁忌事項があります。それは病気療養中や投薬治療中、妊婦、精神疾患などを患っている方はアロマオイルを使うことで思わぬ効果を引き出してしまうことがあります。上記の人たちが使用する際は、必ず専門家の意見を仰いで使っていくようにしましょう。

お風呂場でリラックスをしたい人にオススメのアロマを紹介

お風呂場は一日の中でも疲れを癒し、リラックスできる場所です。ここに香りがプラスされると、更に癒し効果が高まりますし、アロマの効果で肌を清浄に保つ・健康な状態に導くというような効果も生まれます。

具体的にどのよう時に、どのような香りを使うと良いのかを下記にまとめてみました。

・ゆっくりのんびりしたい時 ラベンダー ローズウォーター ユーカリ パイン(松)
・さっぱりしたい時 ユーカリ ペパーミント グレープフルーツ ティートゥリー
・お風呂で美を求めたい時 イランイラン ローズウォーター ゼラニウム
・元気を求めたい時 グレープフルーツ レモン ペパーミント
・肌の臭いを取りたい時 ペパーミント ティートゥリー グレープフルーツ

このように、気分に合わせて香りをチョイスすることで、気持ちのトリートメントや気分転換ができます。また、体に直接作用する香りもあるので、汗の臭いや加齢臭を緩和したい、肌を清浄に保ちたいという時にも利用してみましょう。

香りの効果を引き出す、バスアロマオイルの作り方

アロマテラピーの一環として、お風呂でアロマの香りを楽しみたいという時には、バスアロマオイルをつくることをおススメします。先に紹介した香りがもたらす効果とおススメの精油の一覧から組み合わせて使うと効果的です。

一般的なバスアロマオイルの作り方は「お風呂に直接、精油を5滴たらす。複数の精油を合わせる場合も合わせて5滴が適量」とされています。ただし、肌に直接オイルが付着すると刺激を伴うことがあります。肌への刺激を避けたい場合には、大さじ1杯程度のホホバオイル・アーモンドオイルなどに精油を5滴たらし、しっかり混ぜてからお風呂に入れるようにしましょう。

この希釈に使うオイル(ホホバオイル・アーモンドオイルなど)は「キャリアオイル」と呼ばれています。これらは薬局やナチュラルショップで購入できます。キャリアオイルにこだわってアロマオイルを作ると、肌の保湿効果もプラスされるのでより一層肌に良い効果が期待できます。

その他バスルームで使えるアロマグッズはどんなものがあるのか

アロマがある生活は、心を豊かにしてくれます。バスルームでは、精油を香料として使っているシャンプーやコンディショナーを使うと、髪の毛のツヤ・頭皮の健康を保つことができます。厄介な髪の毛の臭いを抑えることも可能です。

また、精油が配合された石けんには、ドライハーブやフレッシュハーブが配合されている商品もあります。これらは洗顔やボディ用など汎用的に使用できます。カリ石けんをベースにした石けんであれば、乳幼児にも使用可能です。

香水で使う香りはどんなものが良いの?

香水はその人の「印象付け」などさまざまな効果があります。ハンドメイドコスメの一つで香水をつくる場合は、どんなイメージの香りにしたいかまず考えることから始めます。
初心者の方は「さわやか・オリエンタル・セクシー・キュート」など抽象的なイメージから香りを当てはめていくとよいですね。

なお、精油には時間を追うごとに香りが変わるものがあります。この時間の香りの変化を楽しむために複数の香りを組み合わせると、より自分らしさをプラスできる香水ができます。
フレグランスコスメの場合、女性らしい華やかな香りや、さわやかな香りがです。気分によってセクシーな香りを身にまとうこともおススメです。

どんな精油で香水をつくるといいの?

香水は精油の組み合わせで香りの変化を楽しむことができます。精油には香りの特性があり、空気に触れることや身体のぬくもりで香りが強く出る時間が変わります。こういった時間を考えた香りの組み合わせも楽しんでみるとよいですね。

さわやか系:ペパーミント オレンジスイート カルダモン スイートマジョラム
オリエンタル系:ローズウォーター ジャスミン アンバー イランイラン
キュート系:レモン ローズ ユーカリ オレンジスイート

一例として組み合わせを挙げましたが、配合比を変えることでイメージを替えることもできます。ただし、生理中や妊娠中に禁忌の精油もあります。ハンドメイドコスメで精油を使いたいという場合は、アロマテラピー検定を受け資格を取得すると更に視野が広がりますよ。

ハンドメイド香水の作り方

材料:無水エタノール 10ml ・精油(複数合わせて) 20滴
用意するもの:15ml程度入る遮光瓶
作り方:①ボトルに無水エタノールを入れる。②香りが強い物から精油を入れていく。特に主張したい香りや、すぐに薄れやすい香りの精油は心持ち多めにいれる。③ふたを閉めて1週間程度冷暗所で熟成させて完成
でき上がった香水は光や空気に触れると変質します。そのため2週間を目安に早めに使い切るようにしましょう。香りが強すぎる場合は蒸留水で好みに希釈してアロマリキッドにすると便利です。
さらに、ハンドメイド香水のワンステップ上のものに練り香水というものがあります。
これはホホバオイル15mlと蜜ろう5gを湯せんで溶かしたものに、好みの精油を混ぜて20滴入れてから混ぜた後、20cc程度が入るふた付きの保存容器に入れます。
これが冷めると蜜ろうが固まり、ほどよいテクスチャーの練り香水ができ上がります。こういったアレンジもアロマセラピー検定講座で勉強することができます。

ほっとくと酸化!?アロマオイルのメンテナンス方法について学ぼう

精油をキャリアオイルで希釈した「アロマオイル」は変質しやすい傾向にあります。一番懸念されるのが「空気による酸化」と「光による劣化」です。

また手作りでアロマオイルをつくる際にキャリアオイルや精油を一旦別容器に移す工程が含まれるので、雑菌繁殖も考えられます。

一般的に、アロマオイルと精油の使用期限は下記のようになります。

・精油の場合 未開封の状態で5年
開封済の状態で1年(柑橘系の精油は 半年)

・アロマオイルの場合 未開封の状態で1年
開封済の状態で半年(手作りの場合は3ヶ月以内)

使用期限が若干厳しいと思われますが、防腐剤が含まれない天然素材ですので、早めに使い切ることが大切です。精油自体高価な商品ですので、アロマ初心者の方にはお試し用などと記載されている小瓶を購入して早めに使い切る事をおススメしています。

精油やアロマオイルはどうやって保存すればいいのか

精油やアロマオイルは保存に気遣いが必要です。一般的に遮光瓶と呼ばれる「青や茶色の瓶」を用いて保存をします。また、5mlや10mlの小瓶を用いて少量ずつ使うことで使い切りが目指せます。

もちろん遮光瓶に入れて保存をしていても、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所におくことはNGです。冷暗所で瓶を保管することをおススメします。中には光や熱をさえぎる効果がある、精油専用の木製保管箱などもありますので数が増えた精油は整理の意味合いも含め木製保管箱を利用すれば安全です。この場合も日の当らない場所で保管することをおススメします。

使用期限が過ぎたアロマオイルの使い道

使用期限が過ぎてしまったというアロマオイルや精油をお持ちの方は「高価だったのに捨てるしか方法がない?」と思われることでしょう。使用期限が過ぎたアロマオイルは香りの変化・毒性の発現なども否めないのでアロマテラピーには使用しないでください。

でも、そのまま捨てるのはもったいないですね。そんなときはアロマテラピー以外の使い道で使い切ってみませんか。

具体的には下記のようなことに流用することができますよ!

・ミント、ラベンダーの精油を無水エタノールで溶かしたものは虫の家屋浸入を防げる。網戸や虫の侵入経路に直接吹き付ける

・トイレ掃除の後に1滴精油を便器に落とす。天然の消臭剤に。

・精油を無水エタノールで希釈し、更に蒸留水で希釈した物はアロマリキッドに。アイロンがけの霧吹きにおススメ。

使用期限が切れていても「油」であることは忘れないようにしましょう。中には家具や布地を傷めることがあるので少しずつ試しながら使うと良いですね。

まとめ

ハーブやアロマの世界は知識が深まるほど、どんどん楽しさが広がっていきます。誰かに教えたい・もっと大成したいと思えるほど奥深さがある世界です。本格的にアロマを学びたいと思ったら、認定資格を取得できる講座を受講されるのも良いですね。

本記事は2016年09月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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