「ケアハウス」へ転職するなら介護職員初任者研修を受けよう

「ケアハウス」へ転職するなら介護職員初任者研修を受けよう

介護や福祉に関連する職場は、有料老人ホームやデイサービスなど様々なものがありますが、中でも、未経験の方におすすめなのがケアハウスです。 ここでは、ケアハウスの特徴や仕事内容、有料老人ホームとの違いなどについて詳しくご紹介します。 ケアハウスは、介護職への転職を考えている方におすすめの職場とも言えるので、ぜひ目を通していってください。


ケアハウスとは

ケアハウスは、自宅での生活が難しい高齢者を対象として、1990年に新設された老人ホームです。居室は全室個室となっているのが一般的で、施設の主なサービスとしては1日3食の食事サービスが挙げられます。
そんなケアハウスは、国や自治体から支給される補助資金によって運営されるので、有料老人ホームなどに比べると非常に低価格で入所でき、「軽費老人ホーム」とも呼ばれています。

軽費老人ホームにはA型、B型、C型の3種類がありますが、ケアハウスはこのうちのC型に分類される施設です。
それぞれの特徴をおおまかに挙げると、A型・B型は所得によって毎月の利用料が変動しますが、ケアハウス(C型)では所得に関係なく入居一時金(初期費用)や月々の利用料を納めることで誰でも入所できます。
また、B型では食事サービスが提供されないため自炊を行う必要がありますが、ケアハウスでは必ず1日3食の食事サービスが提供されるので、入居者やその家族にとっても安心感があります。

いずれの軽費老人ホームも低料金で入所できる点が魅力で、近年では低所得者でも入所でき、なおかつサービスが充実しているとして、ケアハウスに需要が高まりつつあります。

ケアハウスの入居条件や費用は?

ケアハウスは、一般的に介護を必要としない高齢者を対象にしています。ですが、中には要介護に認定された方を受け入れるケアハウスもあり、そのような施設を「介護型ケアハウス」と呼びます。ここでは、認知症を患った方などのように、他の高齢者と共同生活が困難な方に対して介護サービスが提供されています。

一方、自立した生活が可能な高齢者を対象にしたケアハウスを「自立型ケアハウス」や「一般型ケアハウス」と呼びます。ここでは介護サービスの提供がなく、食事サービスのみが提供されるので、一般的なケアハウスといえば自立型(一般型)を指している場合がほとんどです。

入所条件や費用はケアハウスのタイプによっても異なり、主に以下のように定められています。

【自立型(一般型)ケアハウス】
入所条件:
60歳以上、もしくは夫婦のどちらかが60歳以上の高齢者

入所費用の目安:
初期費用30万円、月々の利用料7~13万円

【介護型ケアハウス】
入所条件:
要介護1以上かつ65歳以上の高齢者

入所費用の目安:
初期費用数十万円~数百万円、月々の利用料16~20万円

仕事内容や有料老人ホームとの違い

ケアハウスでの仕事内容は、介護型ケアハウスと自立型ケアハウスとで異なるのが特徴です。介護型ケアハウスでは介護サービスが提供されるので、有料老人ホームなどと比較すると入所費用や施設設備以外に大きな違いは見られません。

一方、自立型(一般型)ケアハウスでは、入浴や排泄時など、医療行為にあたる介護サービスが提供されない のが有料老人ホームとの大きな違いです。

そのため、自立型ケアハウスでは、生活に関するサポート(施設の案内や相談対応など)、入所を検討している高齢者やその家族への対応が主な仕事内容となります。
実践的な介護業務を行うことはありませんが、高齢者の生活に寄り添った職場なので、高齢者の不安や問題などを非常に近い場所で見ることができます。

介護職員初任者研修を受けていると・・・

介護サービスを提供しない自立型ケアハウスなどでは、経験の有無を問わず多くの人材を募集しています。しかし、より高齢者の目線に沿った考えや判断をするためにも介護職員初任者研修を受けておけば、転職に有利になると言えます。
また、初任者研修を修了することで受験資格を得られる「介護職員実務者研修」は、より実践的な介護の知識やスキルを得るために欠かせません。
介護に関連する資格は、簡単なものから順に「介護職員初任者研修」、「介護職員実務者研修」、「介護福祉士」、「社会福祉士」と挙げられ、順を追って取得していくとスキルアップだけでなく職場でのキャリアアップも大いに見込めます。

そのようなことから、介護に関連する職場への転職を考えている方は、まずは介護職員初任者研修を受けておくと心強いと言えます。

まとめ

介護型ケアハウスを除いた一般的なケアハウスでは、入浴補助や排泄補助となる介護サービスが提供されません。そのため、「介護職員初任者研修をこれから受けよう」と考えている方や、「既に修了したけど実務経験がない」という方でも十分活躍できます。
今後、介護関連への転職を検討している方は、今回の記事を参考に、ぜひ高齢者と身近な場所で働けるケアハウスへの転職を検討してみてください。
ケアハウスでの業務に慣れれば、自身のキャリアアップを見越して介護型ケアハウスや有料老人ホームなどへの転職も可能となります。

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本記事は2017年04月03日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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