[アクリル絵の x 水彩色鉛筆] [マーカー x 色鉛筆] を使った作品

[アクリル絵の x 水彩色鉛筆] [マーカー x 色鉛筆] を使った作品

今回一つ目のイラストに使用されているアクリル絵の具のついては, 前回でもお話しましたが、厚塗りなどの油彩の表現と水洗いが可能な水彩絵の具の代用品ともなる手軽な画材の一つです。乾燥が早く、乾くと耐水性となるのも大きな特長といえます。 二つ目のイラストに使用されているメインの画材はマーカーです。 重ね塗りをして色をまぜることもできますが、絵の具のようにしっかりと混ぜることができないので、背景と主体にコントラストをつけるためには、濃淡の差がある沢山の色数が必要となってきます。


Eri Takanoさんの作品(本科生)

アクリル絵の具と水彩色鉛筆を使った作品で、彼女独特の個性が滲み出た作品です。
ピンク系の紫とブルーに対比しているライム系のイエローが浮き上がりインパクトのある
仕上がりになっています。
アクリルだけではのっぺりするので、水彩色鉛筆を使って立体感をつけ、その部分に水を置いて目立った所を馴染ませています。
一見シンメトリー(左右対照)のように見えますが、小さな人物を左側に置くことで、構成に変化がつけられています。
また、人物の顔は傘で隠され、見る人の想像をかきたててくれます。
浮かんでいる白っぽい水玉は、手前と遠くのものとに大きさの差をつけ、遠近感を出しています。

Natsuko Hyodoさんの作品(本科生)

二つ目のイラストはマーカーで着色され、題材も一つ目とは全く違い、人物がしっかりとはいった作品です。
彼女の使うセピア系のマーカーの色は、どこかレトロな雰囲気が漂い、日常の出来事が
落ち着いた感じでドラマチックに描かれています。
女性のワンピース、男性のパンツにはチェックやストライプを全部入れず、また、足元の
石畳も控えめにする事でシンプルな仕上げをしています。
マーカーだけでは表現しにくい繊細な線や背景の遠近感をだすために必要な薄めの線には、
色鉛筆が使用されています。

まとめ

今回のメイン画材アクリル絵の具とマーカー、それぞれ全く違った仕上がりになる画材ですが、両方ともに色鉛筆が併用され、細かく繊細な仕上げが成されています。
マーカーは、色数も豊富で手軽に着色できる画材ですが、重ね塗りをして色を作るより、単色を塗る方が奇麗に着色できます。
また、ゆっくり塗ると滲んだり重い感じに仕上がってしまうので、手早くさっと塗るのがポイントです。

本記事は2017年10月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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