フラダンスの最大規模イベント「メリー・モナーク」の楽しみ方

フラダンスの最大規模イベント「メリー・モナーク」の楽しみ方

フラダンスには実は競技会がたくさんあります。その中でも最大の規模と存在感を誇るものが『メリー・モナーク・フェスティバル』です。この競技会は最も歴史が古く、既に50回以上開催されています。雑誌などでも特集が組まれるほどホットなフラダンスの発表会『メリー・モナーク・フェスティバル』についてご紹介します。


『メリー・モナーク・フェスティバル』とは

メリー・モナーク・フェスティバルは、毎年米国祝日の復活祭の日から1週間開催されます。復活祭は毎年変動祝日となるので、開催日が毎年決まった日に行われないのが特徴です。復活祭は春分の日の後にくる満月後の日曜日になります。そのため、その年によって開催日が異なってくるという訳です。

ここで少しその歴史について触れておきましょう。1960年にハワイ島ヒロに津波が押し寄せ、町は壊滅状態になりました。数年経ち、まだまだ復興には程遠いということで観光誘致のためにフェスティバルを行うことにしました。そのフェスティバルの名前が『メリー・モナーク・フェスティバル』です。最初、フラダンスは競技として存在しませんでしたが、1971年からフラダンスが競技として追加されました。

その結果、ハワイ文化の象徴としてのフラダンスに注目が集まり、今では年々拡大して20以上の男女のフラダンスグループが出場し、4000席以上もの客席を埋める有名な大会になりました。

メリー・モナークという名前と大会の内容

名前の由来は英語の「Merrie Monarch」という、直訳すると陽気な王様から来ています。ハワイ王国時代の19世紀にデビッド・カラカウアという、ハワイ言語や文化を復活させてハワイアンのプライドを喚起させた人物がいました。

彼は伝統のフラダンスを復活させて、西洋音楽も導入した新しいフラダンスを導入し、フラダンスを復活させました。その功績からいまだにハワイアンから愛される王様で、彼のニックネームからメリー・モナーク(陽気な王様)という大会名が付けられました。大会は3日間行われますが、初日は女性ソロ部門競技(未婚で子供がいないミスが対象)、翌日は団体カヒコ競技(男性・女性グループの古典フラダンス競技)、3日目は団体アウアナ競技(前日グループが同じ順番で出場)が開催されます。

ここで、この大会を観たいという方のために3つの観覧方法をお伝えします。最もおすすめは現地会場席で観る方法です。ただし、座席数が約4000席と限られることと、抽選応募制なので席を確保しにくい状況です。チケット購入も年々厳しくなっています。2つ目はハワイ地元テレビの生中継を観る方法です。KFVEというTV局からステージだけでなく、事前の取材で制作されたショート・ドキュメンタリーが楽しめます。3つ目はネット経由からストリーミングで楽しむ方法です。日本でも閲覧可能なのでこれもおすすめです。

フラダンス世界大会が宮崎県で開催される!

毎年11月にハワイ島のワイコロアリゾートではモク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバルが開催されます。この大会では世界各国からフラダンサーが参加します。この大会の日本予選が宮崎県のフェニックス・シーガイア・オーシャンリゾートで毎年開催されています。日本での大会に勝つと、ハワイ島の本大会に出場できるとあって、トップレベルのフラダンサーが集まります。宮崎県が選ばれた理由は気候や自然がハワイに似ている、フラダンスの神話や伝承などを踊りに込めた部分が宮崎の神楽と共通しているといった理由だからです。

まとめ

フラダンス熱は最近ますます上昇しています。フィットネスクラブやフラダンス専門教室でも幅広い年齢層の方がフラダンスを楽しんでいます。本場ハワイアンの素敵な柄のパウスカート で踊る姿を見ると、一度は踊ってみたくなりますね。ここでご紹介した色々な大会を参考にしてフラダンスをより楽しみましょう。

本記事は2016年08月22日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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