初心者に知ってほしい、ヒップホップダンスの歴史

初心者に知ってほしい、ヒップホップダンスの歴史

ヒップホップダンスはリズムに乗って誰にでもできるダンスである事から、近年若者に人気のダンスです。練習する場所も広く取る必要はなく、手軽に始められるものと言えるでしょう。 そのため、これから始めてみようと思う人も多くいます。まず初心者に知っておいて欲しいヒップホップダンスの歴史についてまとめてみました。


ヒップホップダンスとはどんなものか

ヒップホップダンスはストリートダンスの基本と言えるもので、ラップなどの音楽に合わせて振り付けを踊るものです。テレビ等で活躍しているダンサーも多く、それぞれにアレンジしたダンスを踊り、楽しませてくれています。

また、ヒップホップダンスは海外から由来しているものなので、特にニューヨークでのダンスを取り入れている傾向が強いです。そして日本独自のヒップホップダンスを確立するために、音楽を変えてみたり、ダンスの幅を広げるなどして、工夫がなされています。

ヒップホップダンスの歴史

ヒップホップダンスは、1970年代にニューヨークの貧困な環境の中から生まれたダンスです。ヒップホップダンスの歴史はオールドスクール・ミドルスクール・ニュースクールに、大きく分類されています。オールドスクールとは、いわゆるヒップホップダンス黎明期のことです。

1970年代当時のニューヨーク・サウスブロンクス地区。貧困街だったそこは、ストリートギャングが多く、ドラッグや暴力が蔓延していた環境でした。ヒップホップダンスはそんな環境の中で生まれたのです。ディスコに行くお金の無い若者達が公園に集まり、踊るようになったのが発祥だとされています。オールドスクールの幕開けですね。オールドスクール時代のヒップホップダンスには、ロックやポップ、ブレイクダンスなどがあります。

ミドルスクールは、1986年から1992年までのヒップホップを指す、日本における呼称。オールドスクールとニュースクールの中間という意味合いで使われることが多いです。ゴールデンエイジとも呼ばれ、オールドスクールに次ぐ、ヒップホップ全盛時代。MCハマーが踊っていたダンスが代表的です。

ニュースクールは、1990年以降のヒップホップを指します。1990年以前をオールドスクール、それ以降をニュースクールと定義することが多いです。今、世間でヒップホップダンスとして認知されているものは、このニュースクールのことだと言ってもいいでしょう。オールドスクールから生まれたロックやポップ、ブレイクダンスなどのジャンルは、ヒップホップとは区別されることが多いです。
ただ、明確な区別は難しく、国によっても認識が異なるため、分類を厳密に覚える必要はないでしょう。単純に、1990年以前をオールドスクール、それ以降をニュースクール、中間をミドルスクールと認識しておけば大丈夫。

ヒップホップダンスは今や世界に名を馳せるものとなっていて、世界大会等も行われる程に広がりを見せています。そしてダンスの幅も広がり、オールドスクールも含めて様々なスタイルで踊る光景が見られ、男女を問わず素晴らしい演技を披露してNo.1を競っています。また、本来のストリート(路上)で踊る人々も多く、各自でアレンジしたダンスを数人あるいは個人で楽しんでいます。

ヒップホップダンスを始めてみよう!

いきなりかっこいいヒップホップダンスを踊ろうと思っても、身体がガチガチだと、どうしてもぎこちないダンスになりがち。はじめてのヒップホップダンスは、理想とは程遠いものになってしまいますよね。

大切なのは、身体を柔らかくする事です。そのためには十分なストレッチが必要になります。そして、身体の各部位が自分の思い通りに動かせるようになって初めて、音楽に合わせて踊る事ができるようになります。最近では動画を見ながら練習する事もできるので、自分のペースで繰り返し行う事ができます。

ヒップホップダンスは音楽に合わせて軽快に踊るもので、年齢や性別を問わず誰にでもできるのが特長です。そして、その取り組みやすさから、歴史が浅いながらもトップスターがどんどん生まれ、神業と呼ばれる人々を多く輩出しています。世界のヒップホップダンスは、これからもますます広がりを見せていくでしょう。

本記事は2015年11月05日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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