ボルダリングに必要不可欠なトレーニングと筋トレのメソッドを公開

ボルダリングに必要不可欠なトレーニングと筋トレのメソッドを公開

ボルダリングは、ロープやハーネスなどの道具を使うクライミングとは異なり、体1つで人工的に作られたクライミングウォールを登るスポーツです。ボルダリングでは壁に備え付けられたカラフルなホールド(持ち手)を利用しながら決められたコースに沿って登っていきますが、その中で必要となるのが自身のテクニックと筋力です。今回は、ボルダリングと筋肉の関係について詳しくご紹介します。


ボルダリングと筋肉の関係性

ボルダリングと聞くと、腕の力を使って上へ上へと登っていくイメージが沸きがちですが、実は腕だけではなく、全身の筋肉を駆使する必要があります。
例えば、今いる位置から上に登るのであれば腕で体を引き上げるのではなく、足で体を押し上げるといった力の使い方が必要となります。さらに、横方向や斜め方向に移動する場合には腕・足で体を支えるだけでなく、しっかりとホールドを掴んでいられるだけの握力が必要です。
また、傾斜が強い壁を登るコースでは、わずかな面積のホールドに足を乗せて体勢を維持しなければいけないので、安定してコースを進むためにも胴体の筋肉を使ってバランスをとり続ける必要があります。

このように、ボルダリングでは体のあらゆる筋肉を使いながらクライミングを行うので、上達のためには筋トレが欠かせないと言っても過言ではありません。
次の項目では、ボルダリングで重要な筋肉「握力・胴体」の鍛え方について紹介していきます。

握力の鍛え方

握力アップを目指すには、市販の握力グリップを使用するのも良いですが、より身近なものを使うなら水を入れたペットボトルを数本まとめて括った重りを作ってみるのはいかがでしょうか。
重さは自分の握力に合わせて調整できるので、バネ圧の異なる握力グリップを何本も購入しなくて済むメリットがあります。ペットボトルの重りは、括ったひもの先端に輪を作り、指を引っかけられるようにしましょう。2kg~5kg程度の重りを「人差し指と中指」、「薬指と小指」というように2本指で上げ下げするだけで効率よく握力を鍛えられます。

胴体の鍛え方

ボルダリングで必要な胴体の筋肉には、広背筋や体幹が挙げられます。
広背筋は肩甲骨下部から腰にかけて逆三角形状に広がる大きな筋肉で、ここを鍛えることでボルダリング時の移動をよりスムーズに行えるようになります。鍛える際は、握力アップも同時に期待できる「懸垂」を行うのが理想的です。

そして、体幹はインナーマッスルとも呼ばれ、胴体の内側を支えている筋肉の総称です。ここを鍛えると、傾斜の強い壁やわずかなホールドに足をかけている場合でも安定して体勢をキープしやすくなります。
体幹を鍛えるには、腕立て伏せの体勢で両肘を床に着き、30秒~1分その姿勢をキープする方法などがあります。一見、簡単そうにも思えますが、試してみると体の内側に強い負荷がかかるので、体幹を鍛えたことがない方はぜひ挑戦してみてください。
行う際は、腰が反り返らないように注意し、つま先・肘・肩を結ぶ点がきれいな三角形になるよう意識しましょう。

まとめ

筋肉を上手に駆使してボルダリングができれば、怪我や過度な筋肉痛のリスクを大きく減らすことができます。ボルダリングに必要な筋肉を程よくつけて、自分の体重を軽く感じられるような感覚をぜひ味わってみてください。これまでクリアできなかったコースもクリアできるようなるかもしれませんね。

全国にあるクライミング・ボルタリングの一覧へ
本記事は2016年11月22日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

関連する投稿


初心者がボルダリングジムに通うための準備は何が必要 ?

初心者がボルダリングジムに通うための準備は何が必要 ?

ボルダリングは近年人気が高まりつつあるスポーツの1つで、日本全国にボルダリングジムが生まれつつあります。その多くは室内ジムなので、夜間や雨の日でも楽しめることから誰でも楽しめるインドアスポーツとしても知られています。今回は、ボルダリングを始めたいと考えている皆さんへ、基本的なルールや必要な道具についてご紹介します。これを読めば、明日からだって一人でボルダリングジムへ行けますよ!


実はダイエットに効果最適?今ボルダリング女子が流行ってるんです!

実はダイエットに効果最適?今ボルダリング女子が流行ってるんです!

近年、若い男女を中心にブームとなっているボルダリングは、「ダイエットにも効果!」と言われ人気を集めています。今回は、ボルダリングとダイエットの関係性やボルダリング女子が急増しているワケについて詳しくご紹介します。


ボルダリングに適した服装とシューズはどういうもの?

ボルダリングに適した服装とシューズはどういうもの?

ボルダリングはロープ等の道具を使うことなくプレイし、落ちてもケガをしない数メートル程度の壁を登るスポーツです。初心者でも比較的気軽に始めることができるので、仕事帰りなどにやる人が増えてきています。この記事では全くの初心者がボルダリングを始める際に、注意したい服装のポイントや、シューズ選びのコツなどをお伝えします!


こうやってボルダリングは上達する!上達のコツを大公開

こうやってボルダリングは上達する!上達のコツを大公開

高い壁を乗り越え、目標を達成したときの達成感・満足感がたまらないボルダリングですが、「ある程度は登れるようになったけれども、もっと上手になりたい。どうすれば良いのだろう?」と思う方は多いのではないでしょうか?今回はそんな人たちへ、ボルダリング上達のテクニックを大公開します!


クライミングジムで適切なグレードを学び自分に合ったトレーニングを行おう

クライミングジムで適切なグレードを学び自分に合ったトレーニングを行おう

クライミングには、グレードという柔道や剣道の「段級」にあたるものがあります。級があがるほど難しくなりますが、突破した際にはなんとも表現しがたい達成感があります。この記事ではクライミングの「グレード」についてご紹介します!


最新の投稿


今後してみたい習い事の1位は「英語・英会話」!「楽器」「ヨガ・ピラティス」も人気!年代による違いあり【LINEリサーチ調査】

今後してみたい習い事の1位は「英語・英会話」!「楽器」「ヨガ・ピラティス」も人気!年代による違いあり【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、10~60代の男女を対象に、今している習い事や、今後(も)してみたい習い事についてアンケートを実施し、結果を公開しました。


ドラム教室の料金相場は?初心者でも失敗しない教室の選び方や安く抑えるポイントも紹介

ドラム教室の料金相場は?初心者でも失敗しない教室の選び方や安く抑えるポイントも紹介

ドラムは、全身を使ってリズムを刻む爽快感や、演奏に集中することで得られるストレス発散効果などから、幅広い世代に人気の楽器です。最近では、大人になってから趣味として始めたいと考える方も増えています。とはいえ「ドラム教室って高そう…」といった不安から、なかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。加えて、教室によって料金形態やレッスン内容が異なるため、比較検討にも時間がかかります。そこで本記事では、はじめてドラム教室を検討する方に向けて、料金相場の目安から、教室選びのポイント、費用を抑えるためのコツまで、わかりやすく紹介します。


【動画編集スクールの料金相場】安さだけで選ばない!スクール選びのポイントも紹介

【動画編集スクールの料金相場】安さだけで選ばない!スクール選びのポイントも紹介

近年、動画コンテンツの需要は高まり続けています。特にYouTubeやInstagram、TikTokといったプラットフォームを通じて、個人や企業が手軽に動画を発信できる環境が整ったことが、その成長を後押ししています。そんな中で、動画編集スキルを効果的に学ぶための手段として、動画編集スクールが注目されています。この記事では、初めて動画編集スクールを検討されている方に向けて、動画編集スクールに関する基礎知識、料金相場、選び方のポイントについて紹介します。


大人からはじめるサックス教室!料金相場や失敗しない教室の選び方を解説

大人からはじめるサックス教室!料金相場や失敗しない教室の選び方を解説

テレビやライブで見るサックス奏者の姿に惹かれ、「自分も吹けるようになりたい」と思う方は多いのではないでしょうか。特に、仕事や育児が落ち着いてきたタイミングで「自分の時間を充実させたい」と感じている方にとって、音楽はとても魅力のある趣味です。この記事では、これからサックス教室を検討する方に向けて、レッスンの種類ごとの費用や、教室に通うメリット、さらには料金を安く抑えるポイントまで、わかりやすく丁寧に解説します。


ダイビングライセンス(Cカード)の取得費用はどれぐらい?相場や内訳、良いスクールの選び方のポイントを解説

ダイビングライセンス(Cカード)の取得費用はどれぐらい?相場や内訳、良いスクールの選び方のポイントを解説

青く澄んだ海の中を自由に泳ぎ、サンゴ礁やカラフルな魚たちとふれあえるダイビング。このような魅力にひかれて「自分もダイビングを始めたい」と思う方が増えていますが、いざダイビングライセンスを取得しようとすると、気になるのがその費用です。特に初心者にとっては、「全部でいくらかかるのか」「何にお金がかかるのか」など、わからないことが多く、不安に感じることもあるでしょう。この記事では、ダイビングスクールでライセンスを取得する際にかかる費用の相場や内訳から、スクール選びで注意すべきポイント、ライセンス取得後に気を付けたい点についても紹介します。