ジャックナイフとは
高い打点を捉えるために、ジャンプして打つショットをジャックナイフと言います。冒頭でも紹介した錦織選手は独特のエアケイと呼ばれるショットを打ちますが、まさしくこれがジャックナイフです。
エアケイと呼ばれるようになった理由は錦織選手の飛んでいる滞空時間が他のどの選手よりもはるかに長かったこと、そして飛ぶ距離が長く、空中に浮かんで見えたことからこの名前がつきました。彼の素晴らしいところは滞空時間も長く、距離も飛んでいながらバランスが崩れていないことです。
ちなみにジャックナイフと呼ばれるようになったのはショットの切れ味が鋭いことからきています。またこの打ち方は90年代にはまだなく、21世紀では当たり前のように多くの選手が行うようになりました。
ジャックナイフの打ち方
ジャックナイフを打つにはいくつかのポイントがあります。まず、普段のショットより早く踏み切る必要があります。フォアハンドなら右足、バックハンドなら左足と、踏み切る足の位置を決めて思い切ってジャンプします。今回はフォアハンドだと仮定して話します。右足で勢いよく踏み切ると、左足のほうが上に来ます。そして踏み切った後に空中で『ためる』ようにします。体が宙に浮いている間、体を回転しやすくするためです。左足は膝を高く上げて前に出します。
追い込まれてからのバックハンドスライスは、インパクトを止めるように打つのが基本です。テイクバックを大きくとり、フォロースルーはほとんどなくてもかまいません。一方で、トップスピンをかける両手バックハンドストロークなら攻撃力は強いです。見た目もかっこいい片手のバックハンドは、使えるならどんな体制でも打ち返せる強い武器になりますが、実際の試合でこれを使う場合はかなりの練習が必要です。ジャックナイフはバックハンドを基本とした進化形の技です。そのため、バックハンドがしっかりできていることが大切です。
バックハンドストロークとジャックナイフ
バックハンドが得意な方は問題ないでしょうが、たとえばテニスの試合などでコート深めに中ロブが来て、高い打点でバックハンドを打たなければならない場合があります。その際、高い打点にボールが来た時に、両手のバックハンドのジャックナイフで返すという方法もあります。しかし、現実的にはジャックナイフはタイミングが難しいので、慣れないうちは両手や片手バックハンドでしっかり返す方が得策です。
上半身は後ろにひねって、体をねじっていきます。ねじった体を、打つときは逆に動かします。ボールがラケットにインパクトした直後、左足を後ろに大きく『かく』ような動作で上半身を前に回転させます。そしてボールを押し出すように、左腕が伸びきるまで押し出します。この時大切なのは振り切った後の動作です。ボールに勢いをつけるためにラケットを振り切り、着地と同時に素早く構えなおします。
まとめ
誰もが憧れるジャックナイフという大技。空中に止まっているかのようなバックハンドは見るものを圧倒します。その一方でジャックナイフはいろいろな技の複合系でもあります。体の動きさえマスターすれば意外と実践できる中級者以上の方もいるのではないでしょうか。ぜひ練習中に試してみてください!
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