清明(せいめい) お肌への春の強風、寒暖差、黄砂等の影響

清明(せいめい) お肌への春の強風、寒暖差、黄砂等の影響

「春一番」でも知られるように、春は強風の季節です。 さらに黄砂やPM2.5も中国大陸から飛んでくるなど、大気の状態も質も変化の多い時期。 それぞれがどのような影響をお肌に与えるのか、そしてその影響を軽減するにはどのようなことに気を付ければいいのかを綴ります。


二十四節気 清明(せいめい)

4月5日は二十四節気で清明(せいめい)といわれる日にあたります。
「すべてのものが清らかで生き生きとしている」という意味の清浄明潔(しょうじょうめいけつ)という言葉が由来といわれています。

様々な花が咲き乱れるよい季節となりましたね。
しかし風が強くなったり、寒暖差があるなど気候は不安定。
お肌は直接気候の影響を受けるのでスキンケアもその点に気を付けたい時期です。

春の強風

春は日差しが増してくるため地表近くの空日本へもられて気温が高くなり、その結果上昇気流が発生し、強風が吹きます。

そのため気温は高くなるものの体感気温は低くなることがあります。

高気圧と放射冷却

低気圧と高気圧が交互に通り過ぎるのも今の時期の特徴です。

高気圧に覆われた日は日中はよく晴れ、暖かい日となります。曇りの場合は雲が布団のように蓋をして熱が逃げませんが、雲のない晴れた空だと地表の熱は宇宙へと逃げていく放射冷却により、気温が低下します。

春の黄砂、PM2.5

黄砂

今ぐらいの時期は、大陸からの黄砂やPM2.5も多く観測される時期となります。

黄砂はタクラマカン砂漠等主に中国の砂漠の砂嵐で巻き上げられ、風に乗ってやってきます。冬は雪に覆われ、夏には草で覆われる地表が春の時期は雪解けで乾燥し、砂を安定させるものがないため今の時期は簡単に巻き上げられて日本へもやってくるそうです。

大きさとしては4μm(4/1000mm)前後の大きさです。

PM2.5

PM2.5は2.5μm(2.5/1000mm)以下の大きさの粒子で、物の燃焼により発生したものや、石油資源の排気ガスから発生したイオン酸化物、窒素酸化物、揮発性有機化合物が大気中で粒子化したものです。中国大陸等からも多く飛散しますが、国内でも工場や自動車から排出されているものです。

成分はそれぞれ異なりますが、身近なところでは食事の調理(油を熱すること)やたばこも発生源となるそうです。

肌への気温差、黄砂、PM2.5の影響

気温差は汗・皮脂を増やし、その結果ニキビの原因となることも。

黄砂やPM2.5はそれ自体が物理的な刺激になることや、人によってはアレルゲンとなることがあります。そのため炎症の原因となり、皮膚の不調を招いてしまうことも。

対策

ニキビを防ぐためには皮膚を清潔に保ち、保湿にも気を付けることです。皮脂が多い場合にはあぶら取り紙等で皮脂を取ることもよいですし、帰宅後は汚れや過剰な皮脂などを落とすように心がけましょう。
肌の一番外側の角質層が硬くなると、毛穴詰まりの原因にもなり、その結果ニキビにつながることもあるので、そうしないために保湿も大切なスキンケアです。

黄砂やPM2.5に関しては、肌のバリア機能を良好な状態に保っておくことが大切です。肌荒れのある状態ではバリア機能が弱まっているので、乳液やクリーム、ワセリンなどで油分を補い、物理的にお肌を守ってあげることが有効と考えられます。

なお、体内に入ってしまうことでアレルギーが発症してしまうこともあるので、コロナ禍で皆さん身に付けられているとは思いますが、外出時にはマスクを装着されることをおすすめします。

ちなみに、今マスクで防ぎたいものとして認識されているものの大きさは小さい順に、コロナウィルス<PM2.5<黄砂<花粉となります。

本記事は2022年04月12日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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