介護職員初任者研修が終わったら
介護業界をこれから目指すなら、介護職員初任者は取っておくべき資格です。なぜなら、介護職員初任者研修を修了しなければ、身体介護などに携わることができないからです。介護職員初任者取得後の就職先として、たくさんの福祉施設が存在します。老人ホームやデイ・サービスセンター、グループホームや訪問入浴スタッフ、その他にも老人福祉施設など、色々な場所があります。
どこに行っても介護職員初任者は引く手あまたですから、簡単に仕事を探すことができます。基本的に好きな職場を選んでいけばよいですが、代表的な介護職員初任者の職場をもっと見ていきましょう。
代表的な職場の特徴を知ろう
介護職員初任者の資格取得後に就職できる職場は、介護保険を利用できる介護施設と民間の介護施設に分かれます。
介護保険施設には、在宅介護型施設と入所介護型施設の二つがあります。
在宅介護型施設とは
在宅介護型施設とは、自宅で介護を受けている要支援・要介護対象者が第三者の手を借りて生活の自立に向けて活動できる施設を指しています。介護保険を利用できるサービスとして、デイ・サービスやデイケアというような通所施設などが挙げられます。
また、4日以上30日未満の一定期間を目安に医療ケアや介護を受けられるショートケアや、ショートステイのサービスも在宅介護型施設の中に含まれています。
入所介護型施設とは
入所介護型施設は、介護保険が使える施設です。介護を受けながら共同生活を行う施設を指しています。認知症対応型のグループホームや介護老人福祉施設、介護老人保健施設がこのグループに含まれます。家庭での自立した生活が困難な方や、身体や精神に著しい障害があり在宅介護が困難な高齢者が入所します。その他にも、民間の介護施設などが当てはまります。
このように、就職先の選択肢は大変多いですが、民間の介護施設であれば柔軟な働き方ができる点がポイントです。というのも、独自の体制や理念を掲げているところが多く、業界の慣習に囚われずに働ける可能性が高いからです。
また、施設にしても訪問介護にしても、シフト制が中心です。特に施設では、夜勤や休日勤務なども多いです。家庭との両立などライフワークバランスとの兼ね合いを重視したいのであれば、デイ・サービスや訪問入浴スタッフなどがいいでしょう。時間固定で働けるのでオススメです。
介護士が働く介護福祉施設の場所
■介護付有料老人ホームとは
民間事業者によって運営されている介護施設です。施設スタッフがほぼ常駐し、食事や清掃・身体介護などのサービスを行います。また季節のレクリエーションや、サークル活動等を取り入れ、過ごしやすい工夫も施されています。有料の老人ホームですが、介護保険などを利用することも可能です。
■住宅型有料老人ホームとは
民間事業者が運営する高齢者専用の集合住宅です。要介護者はもちろんのこと、介護認定を受けない自立高齢者や、要支援状態の高齢者を受け入れています。自炊や給食などの食事選択が可能なホームも存在しています。
アパートメントのように自由に外出ができ、我が家と同様の生活ができます。万一の場合は生活援助を受けられますし、医療連携など緊急時の対応も万全に整っています。入居者を対象にレクリエーションを提供するといったサービスも充実しています。
■健康型有料老人ホームとは
民間事業者が運営している老人ホームです。利用対象者は介護認定を受けない自立高齢者、もしくは要支援状態の高齢者です。部屋で自炊ができるなどのユーティリティーが確立しており、「自分で生活できる場」として提供されています。主にスタッフによる家事手伝い等のサポートを得ながら、自力で生活を行います。ただし、介護認定を受けると退去しなければいけません。
■サービス付き高齢者向け住宅とは
バリアフリー対応の賃貸住宅です。自宅で暮らす事と変わらない生活を送ることが可能です。介護認定を受けない自立認定者や要介護度が低い高齢者の受け入れが可能です。
サービスとして、生活相談員が常駐し、相談業務や生活支援を行います。もちろん、入居者の安否確認等も行い「ひきこもり」等がないよう常に見守っています。
■グループホームとは
認知症の症状を持った高齢者が少人数(1ユニット5~9人)で共同生活を行う介護福祉施設を指しています。認知症に伴う障害や、身体的疾患等が理由で生活が困難な高齢者が専門知識を持ったスタッフの援助を受けながら生活しています。
高齢者に残された生活能力を引き出し、認知症の進行を遅らせる目的を担っています。
■シルバーハウジングとは
高齢者の生活特性に配慮した賃貸タイプの公営住宅を指しています。建物はすべてバリアフリー化されており、生活補助員が常駐もしくは駐在しています。
日常生活支援サービスの提供を行い、高齢者の介護予防や自立支援を促しています。部屋には緊急通報システムなどが付いており、万一の時でも即対応できる体制が整っています。
■介護老人保健施設とは
通称、「老健(ろうけん)」とよばれる公的保健施設です。医療法人や社会福祉法人などが運営しています。利用者が少額の費用負担のみで利用することができ、医療管理下での看護または介護が受けられます。
また、回復期のリハビリなども受けられ、生活の自立や介護に依存しない生活ができるよう促す取組みも担います。3ヶ月毎に入所継続の判定が行われ、自己生活が可能であると判断された場合は退所しなくてはいけません。
■介護療養型医療施設とは
医療機関等の入院病棟に併設されることが多い施設です。医学的な管理下の元でケアが必要な高齢者を受け入れ、介護サービスを施します。
ただし、急性疾患からの回復期にある寝たきり患者を対象とするため、慢性期に移行した患者や症状が軽快した患者に対しては、他の施設への移動が促されます。医療機関での入院と同様、3ヶ月単位での入所が目安となっています。
■養護老人ホームとは
慢性疾患などを持たず、介護を全く必要としない高齢者が入所対象です。ただし、低所得者や生活保護受給者など、経済的な理由を持つ方に限ります。地方自治体の審査と措置判断が入所の際に必要となります。
主治医の意見書などを関係所管に求めたうえで入所判定が行われます。また、疾患等が原因で要介護認定を受けた場合には、養護老人ホームの入所資格を失います。
職場を選ぶ際のポイント
色々な職場があるため、介護職員初任者資格取得後の進路をどうすればよいかわからない、と言う人もいるでしょう。そんなときは、介護職員初任者後のさらなる資格取得について考えることも一案です。
介護職員初任者取得後には、介護職員実務者研修を受講することで、サービス提供責任者などのステップアップが叶います。また、介護業界での更なる向上を図るために国家資格である介護福祉士を目指す人が多く見られます。
この介護福祉士を取得するには、実務者研修を修了することと3年間の実務経験が必要です。そのため実務経験がたくさん積める職場を選ぶこともオススメです。
他にも、給料や待遇を比較することもオススメです。地域によって違いますが、訪問介護員として働くよりも、有料老人ホームのような施設で働く方が給料面で優遇される傾向にあります。また、施設勤務は正社員になりやすく、スキルアップ時の手当も充実している点も魅力でしょう。
まとめ
介護職員初任者後の進路については色々な選択肢があるため、迷ってしまうのも無理はありません。記事で指摘したように色々とポイントがありますので、進路を考える際には参考にしてみてください。もちろん方向性が決まっても、「働きやすさ」も考慮にいれなければ元も子もありません。
また、私生活との両立ができるか、子育てを優先できる職場であるかを重要視しなければ、あなたにとって厳しい職場環境となってしまうでしょう。こういった事も含め、職場見学を重ねるなどの工夫を取り入れ、介護業界で求められる頼もしい存在になりましょう。
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