ペン字練習のコツとは
冒頭でもお伝えしたように美しい文字を観察します。客観的に目指す文字を観察することが大切です。そして自分の字をお手本通り書いてみます。すると自分が普段書いている書き方とは違うので違和感を覚えるはずです。「違和感」が自分の字の癖であり修正すべきポイントです。
どの程度お手本の文字と違うのかを頭で理解していても、実際練習するとその通りになかなかいきません。観察が出来たらその後はなぞって練習してみます。お手本のように書いていても、なかなかその字の間合いや形になりません。そのときはなぞり書きをします。
お手本の上に紙を置いてその上から書いてみましょう。場合によっては練習する紙に自分でガイドラインを引いて(文字のセンターに)文字がどの位置に来るのかを確認してみます。
最近ではペン字講座(通信講座など)で、テキストと練習用紙が用意されているので、自分で工夫せずともそのような練習が可能になっています。書店で売られているテキストもガイドラインがついているものもあります。なぞり書きをしてできるだけ反復練習してみましょう。
ペンの持ち方
ボールペンやインクペンで書く場合、握る位置はペン先から約1.2㎜程度上あたりを軽く持ちます。上すぎると文字のラインが定まらず、下すぎると力が入り過ぎてしまいます。ちょうど良い距離をご自分で探します。
次に人差し指が少しだけ先に出るようにして、ペンの軸が第2から第3関節あたりにつくように握ります。このとき親指と人差し指が重ならないように持つのがコツです。重なって持つと文字をはらう時や曲線がきれいにできません。あまり力を入れずに軽く握るようにして、小指は紙に軽く付けるようにして書いていきます。うまくできない方のために矯正用のグリップがありますが、長く練習していくと自然と上手な持ち方に徐々に矯正されていきます。慌てずに練習を繰り返すことです。
ペン字検定のススメ
ただ美しいペン字が書けるだけでは、モチベーションが上がらないこともあるでしょう。そのときは財団法人日本書写技能検定協会が実施する硬筆書写の技能検定を受けてみましょう。ペン字検定と呼ばれ、5級から1級まで6段階(準1級がある)あります。準1級は指導者向けなので一般の方は3級か2級で十分です。3級は中学卒業程度、2級は高校・大学・一般程度と言われています。それぞれ実技と理論があります。年3回行われ、文部科学省後援の検定試験ですから公的性があり資格として履歴書に書くことができます。是非練習の成果を試すためにもペン字検定を受けてみましょう。
まとめ
美しいペン字が書ける人はその人まで美しく見えるものです。何かの折に記帳した時、美しい文字だとはっとされることがあります。それだけ美しい文字が書けることは色々なシーンでメリットがあります。コツコツ練習して、美しい文字が書けるようになってください。
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