Emi Nagaiさんの作品(基礎科生)
絵本の1ページとして描かれたもので、ファンタジー性のある作品です。
主体の人物と共に描かれている動物は、空を飛ぶシカで、背景の3分割されている次元の空間を行き来する幻想の中の動物です。
下部3分の1の白い部分は海で、柄のはいったボートに主体の動物と人物がのっています。
手前の幾何学的な形の物は宝石で、波と調和させながら、大きさや数にも変化を付け、上手に上手に構成されています。
右上イエローのライトは蛍光色のアクリルで、上から3回ほど重ねてより明るさをだしているそうです。画材は好みの色目により種類を替えて、ポスターカラーとアクリルガッシュを併用しています。
アクリルガッシュとポスターカラーを混ぜることもあり、アクリルの分量が多いと乾いた後に上から重ね易くなるそうです。
一枚の仕上がり時間は、八つ切りサイズの画用紙で、5〜6時間ぐらいだそうです。
次のページのストーリーが知りたくなるような、独自の世界観のある作品です。
Kaori Fujiiさんの作品(CYD生)
このイラストは、鉛筆デッサンをしてから透明水彩を塗り、色鉛筆で弱い部分をはっきりさせて仕上げた作品です。
雪豹(Snow Leopard)の動きにとても躍動感があり、リアルな画風でありながらも、スタイリッシュさ、シンプルさを兼ね備えた爽やかなイラストです。
資料の写真から影響を受け、理想の仕上がりがどのようになるかを想像し、色彩に関しては、雪に合わせて寒色系の色を決めているそうです。目で直接見えているそのままの色ではなく、夢の中のイメージで自分が印象的な色を選んでいるとのことです。
寒色系のブルーやグリーンだけではなく、向かって左側足元に、中間色の紫をいれることで、配色に変化を付けています。より動きを出す為に、足元に動きのある影を着け.尻尾にも更に動きをだして構成しています。
透明水彩の美しさを活かした、シンプルで爽やかな色目の躍動感が溢れる作品です。
まとめ
今回は全く違う画風のイラストをとり上げました。
動物をイラスト化するには、人物と同じく表現方法によって仕上がりが全く変わってきます。
またその画風により、そのイラストがどのように使われるかという用途も同じように変わってくるでしょう。
目標を決めてそれに向かって進んでいくと、有意義で充実した人生が送れます。
悩んだり考えすぎたりしないで、まず始めてみましょう。