小鼓と大鼓は夫婦!
小鼓も大鼓も、曲の進行を握る大事な存在です。どちらもバチを使わず、手で叩いて演奏します。もともとインドから伝来した楽器と言われており、現在は舞楽などで演奏されています。夫婦と言われているように、小鼓と大鼓は常にセットで登場します。
ちなみに、和楽器における「太鼓」はバチで叩いて演奏する大型の和楽器です。鼓太鼓は、エイサーなどで使われる小型の太鼓です。こちらも、バチで叩いて演奏します。
鼓=小鼓
鼓(つづみ)は、通常小鼓のことを指します。小鼓も大鼓も構造は同じなのですが、サイズが違うため演奏方法も細かいところに差が出てきます。小鼓の場合、左手で持った小鼓を右肩の上に乗せて、右手で打ち鳴らします。緒をきつくしたり、ゆるくしたりすることで音の高さを調整し、音色を変えます。
ほかの国にも似たような楽器はあるのですが、緒で音階を調整しながら演奏するのは日本独自の技です。砂時計のように真ん中がくびれた形をしており、両側に皮を張って両際を緒で強く縛ってあります。音の高さを変えて演奏するため存在感があり、十分に演奏の主役になります。
毎回組み立てる大鼓
バチの持ち方は流派ごとにさまざまです。広く説明されている持ち方としては、バチの長さ3分の1の場所を親指と人差し指で挟むように持ち、ほかの指は軽く添えるだけという方法が一般的です。
初心者の場合、手指と手首の力だけで音を鳴らそうとする動きが強いのですが、腕全体を振り下ろすように打つことや、ひざでリズムを取りながら体全体を使って太鼓の演奏をすることを意識すると、腱鞘炎を予防できます。
腱鞘炎の治療法
大鼓は、小鼓に比べて大きく、カラッと乾いたカンカンと大きく響く音を出すことができます。小鼓とは違い、緒をゆるめて音階を変えるのではなく、叩く力の強弱で変化をつけます。左膝に大鼓を乗せて、右手に指革をつけて、叩いて鳴らします。
毎回バラバラにして、その都度組み立てることで、皮の張り具合を調整し、独特の音色を出すことができます。皮の湿気を取ることが重要なので、演奏前に炭火で皮の部分を乾かします。毎回きつく張る皮なので、何回か使っていると伸びてしまい新しいものに交換しますが、胴の部分はずっと使えます。
小鼓と大鼓を習うには?
小鼓と大鼓は、一部のカルチャースクールや、和楽器の教室で習うことができます。洋楽器に比べると教えている教室は少ないのですが、伝統の楽器を演奏できるだけでちょっと珍しいですし、日本の文化を感じることができます。興味があれば、体験レッスンに行ってみましょう!
まとめ
小鼓と大鼓の違いについて紹介しましたが、手で叩くこれらの太鼓はバチで叩く太鼓とはまた違った趣がありますね。魅力を感じた方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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