和太鼓などの打楽器奏者に多い腱鞘炎の治療法と予防法

和太鼓などの打楽器奏者に多い腱鞘炎の治療法と予防法

和太鼓の音の響きを表現するには手首のスナップを利用します。また、太鼓の直径が大きくなるほど響きがある音を鳴らせるため、体に大きな負担がかかります。和太鼓をやっている人の中で口径が太いバチを握る時に痛みを感じるなど、腱鞘炎の症状を訴える方も少なくありません。 今回は腱鞘炎を防ぐための打ち方のコツや、バチの握り方、治療法などを紹介します。


腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、骨と筋肉をつなぎとめる腱を束ねる役目をつかさどる鞘が、炎症を起こす症状です。腱鞘はホースのような形状をしており、その中に腱が何本も束になって通っています。腱鞘炎は腱鞘が炎症を起こすことで狭窄(きょうさく)を起こしてしまい、腱そのものの動きが制限され、痛みにつながります。

放置することで、手の親指に発生するドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)や、ばね指などの思わぬ症状を引き起こすことがあるので、痛みを感じたら注意が必要です。

腱鞘炎にならないための工夫をしよう

特に、和太鼓を演奏する場合は手首や親指に強い負担がかかります。力強い音・迫力ある打ち方を目指すと、腱鞘炎のリスクを高める可能性があります。腱鞘炎にかかると、和太鼓をあきらめざるを得ない結果を生むこともあるので、腱鞘炎になる前に予防を始めましょう。

予防として、正しい姿勢で和太鼓を叩くようにしましょう。また、手首を柔らかくするストレッチを行ってから和太鼓の練習を始めるようにすると、腱鞘炎予防につながります。ストレッチでウォーミングアップをしてから曲の練習に移行することも大切にしてください。

体を使って叩く工夫も必要

バチの持ち方は流派ごとにさまざまです。広く説明されている持ち方としては、バチの長さ3分の1の場所を親指と人差し指で挟むように持ち、ほかの指は軽く添えるだけという方法が一般的です。

初心者の場合、手指と手首の力だけで音を鳴らそうとする動きが強いのですが、腕全体を振り下ろすように打つことや、ひざでリズムを取りながら体全体を使って太鼓の演奏をすることを意識すると、腱鞘炎を予防できます。

腱鞘炎の治療法

腱鞘炎は病院での治療が主となります。初期治療はサポーターやテーピングでの固定を行い、数週間の安静を保つことでほぼ完治します。

しかし、ばね指に移行した場合や再発の懸念がある場合は、腱鞘を切開し閉塞を解く必要があります。この治療は最終手段で、「手の外科」を主に診療する整形外科で行うことが多いです。生活に欠かせない「手」の手術はリハビリ期間も含め、完治まで時間がかかるので、手術の選択しかない状態になる前に早めに治療を受けるようにしましょう。

まとめ

腱鞘炎の初期の痛みは「我慢できる」と無視してしまいがちです。痛みをそのままにしておくと和太鼓を叩く時だけでなく、日常生活にも支障をきたしてしまいます。痛みを感じたら、サポーターなどで固定をし、できるだけ早く病院での診察を受けることをおすすめします。

本記事は2016年07月15日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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