ドラムセット、それぞれの楽器の叩き方を教えて
ドラムセットは、スネアドラム、バスドラム、タムタム、フロントタムタム、ハイアットシンバル、クラッシュシンバルなど数多くの楽器からなっています。
しかし、初心者がまず叩き方を覚えるべきなのは、リズムの根幹になる3つの楽器です。
それは、「ハイアットシンバル」「スネアドラム」「バスドラム」の3つ。一つずつ見ていきましょう。
1.「ハイアットシンバル」
8ビートや16ビートなどの小刻みなリズムを刻むことが多いです。
<叩き方>
スティックの腹で叩く方法と、先端で叩く方法があります。また、ハイアットシンバルは左足で踏むペダルによっても、音が変化します。
「クローズショット」は、ペダルを完全にしめた状態で叩きます。ツウツウと短くシャープな音が出ます。
「ハーフオープンショット」はペダルを半分くらい緩めた状態の音です。「クローズショット」よりにぎやかで、シャウシャウという感じの音がします。
「フルオープンショット」は、その名の通りペダルを全部開けた状態。シンバルのジャーンという音で、ヘビーな曲などによく使われています。
やってみることが一番理解できると思うので、実際叩いて色々試してみましょう。
2.「スネアドラム」
太鼓のことで、ハイアットシンバルと共に、リズムを刻む中心となります。
<叩き方>
まず、スティックの先端をスネアドラムの中心の上1センチのところに構えてください。その時は、肩の力を抜いてリラックス状態になりましょう。
そして、肩を上げ、肘を上げ、最後に手首を上げます。その時、手首をしならせてあげることを意識してください。そして、そのままスティックをスネアドラムに落とします。
そして、また最初に戻って、打面の中央1センチ上に構えます。
「フルストローク」や「タップ」は、言葉だけで捉えると難しいですが、上記の叩き方を基本に、手の上げ方を変えて強弱を変えたものになります。ですから、まずはこの基本の叩き方をマスターしましょう。
音は、打面の中心に行くほど、力強い音が出ます。リム(太鼓の金属部分)に近付くほど音は高くなり、曲調に合わせて、音を調節することができます。
これも覚えておいてぜひ使い分けてください。慣れれば、打面の中心とリムを同時に叩く「オープンリムショット」や打面を手で押さえ、リムのみを叩く「クローズドリムショット」なども叩けるようになりますよ。
3.「バスドラム」
ドラムセットの中で一番大きなサイズの重低音の太鼓。リズムにアクセントをつけます。
<叩き方>
右足でペダルを踏んで音を出します。まず、力を抜いてペダルの上に右足をのせましょう。そして、かかとを少し上げ、つま先でペダルを踏んだら、再び力を抜いて右足を落としてあげます。
大きな音を出したい場合は、つま先に少し力を入れてペダルを踏むと、はっきりした元気な音が出ますよ。
初めてのドラムの叩き方の練習方法
正しいフォームを意識して繰り返し練習しましょう。
最初は、メトロノームを60に設定(1分簡に60回リズムを刻む)して、メトロノームに合わせて打ってみたり、1秒にスネアドラムを2回打ってみたり(8ビート)、4回打ってみたり(16ビート)してみてください。
まずはゆっくりとした単調なリズムを刻んでみてください。慣れてきたら、メトロノームのテンポを速めたり、複雑なリズムに挑戦しましょう。同時にハイアットシンバル、リムショットなども入れていくと良いですね。
8ビートと16ビートの違いが分からない
現代は、速いリズムの曲が多いです。ドラムも例外ではありません。8ビートや16ビートのリズムに慣れておかないといけません。
では、8ビートと16ビート、どこがどう違うのでしょう?
基本の考え方は、楽譜を見ると分かりやすいです。
1小節の中に8ビートは8分音符が8つ、16ビートは16分音符が16つ、です。
例えば、8ビートでしたたら、ハイアットシンバルで8分音符のリズムを刻みながら、2拍目、4拍目にスネアドラムが入るというパターンが定番です。
しかし、8分音符の8つ目が16分音符2つになっていたりと変形技が出てると、とたんに分かりにくくなってしまいます。でも、よく数えてみると、やはり8ビートは8分音符が8つと同じ計算になります。
さらに、そこに「バスドラム」などが入ってくるので難しく感じますが、基礎を押さえてしまえば、あとは慣れです。
まとめ
これらの基礎を完全にマスターできれば、かっこよくドラムを叩けるまで、そんなに時間はかかりません。基礎に一番時間を費やすことこそ、実はかっこいいドラマ―への最短距離なのです。実際にドラムに触ることも勿論大切ですが、メトロノームや練習パッドなどを使った毎日の練習も忘れてはいけません。地道な努力で、是非ともドラムセットを弾きこなしてください!
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