初めてギターを始める初心者に向けたギターに関する豆知識を大公開

初めてギターを始める初心者に向けたギターに関する豆知識を大公開

ギターって持っているだけでかっこいい!ちょっとバンド組んでみたらイケそうな気がする…。些細なきっかけからギターを始めたいと考える方が思いのほか多いようです。でも、いざギターを手にしたとき「どうやって弾くの?」「エレキギターにコンセントプラグがついていない」「エレキギターだけで音が鳴らない!」などとあわてる前に、ギターに関する豆知識をまとめました。ギター・音楽未経験の初心者の方に是非読んでほしいコラムです。


ギターの歴史を知ろう

ギターの原型は紀元前に使われていた弓だとされています。弓の弦をはじいて音が鳴るところから、木の実をつける・弦を複数本張るというように音の高低(まだ音程の概念はないと思われる)や共鳴を楽しみ始めたのがきっかけだと考えられています。

紀元前3000年頃には「櫛状ネックリュート」と呼ばれる現在のギターに近い形の楽器ができたと考えられています。

700年頃スペインからギターの祖先ともされるリュートがヨーロッパに伝わり、15世紀頃にはリュートが主流となりました。この頃のギター(文献上ではギターラやギターレという表記)に関する文献は錯綜しており、具体的な形が明確化されていませんでしたが、16世紀頃になると印刷技術の発達からギターの形と名称が一致するようになりました。

19~20世紀になると、現在のアコースティックギターの形が確立し、スチール弦を用いた今のスタイルへと受け継がれてきました。

ギターの種類、形にもバリエーションがあります

ギターは大きく分けると「アコースティックギター」と「エレキギター」に分けることができます。
アコースティックギター(アコギ)…ギター単体で音が出せるギター。フォークギターとも呼ばれる。
アコギは金属弦が張られたものという認識が一般的で、ナイロン弦を張ればクラシックギターやガットギター等と呼ばれます。

ひょうたんのようなくびれができている形が一般的ですが、木の材質などで音色が大きく変わります。
エレキギター(エレキ)…電気の力で音を増幅させて発音するギター。4本弦は低音域のベース、6本弦は一般的なギター。

エレキにはメーカーそれぞれが工夫を凝らしたさまざまなボディの形があります。弾きやすさや音色も変わります。ジャズやロックなど音楽傾向に合わせたモデルも販売されています。音楽の趣味や、憧れのギタリストと同じモデル・体型に合わせた大きさなどを考慮して好みの一台を選びましょう。

ギターの値段はどの位?どこで買える?

ギターは楽器店で購入可能です。どんな楽器店でもギターのコーナーは充実しています。エレキ・ベース・アコギそれぞれ複数モデルが展示されていますので、試奏させてもらうほか、ギターの知識を持った店員からアドバイスをもらいながらお好みの一台を選びましょう。

楽器店であれば、ギター弦やピック、お手入れ用品等もすべて揃えることができます。初心者が揃えておくべきアクセサリー類に関するレクチャーも受けられます。
初めてのギターが欲しいけれど、相場が知りたいという方も多いようです。ギターはメーカーでも大きく左右されますし、材質によるグレードも存在します。有名なギタリストのシグネチャーモデルは高額に上る事も考えられます。

アコースティックギター・エレキギター問わず一番安価なもので1万円前後から、高額なものは上を見たらきりがないとされています。値段はそれぞれですので、あらかじめ予算を決めて購入することをおすすめします。
楽器店で新品ギターを購入することにこだわらなければ、質店やリサイクルショップで中古品を安く購入することも一案です。

オーバーホール(分解修理点検)をする必要が生じますが、日本で数台しか存在しないギターなど、思わぬ掘り出し物に出会える可能性も高くなります。

エレキギターだけでは音が出ないって本当?

エレキギターは電気の力で音を増幅させます。これだけ切り取ると、家電のようにギター本体にコンセントプラグが付いているようなイメージを持つこともありますが、エレキにはコンセントプラグはついていません。単体でも弦をはじくことで音を出すことはできますが、自分が聞こえる程度の音しか出せません。
エレキギターはギターアンプを介することで初めて魅力的な音を出すことができます。エレキギターを購入する時は必ずアンプもセットで用意しましょう。

アンプも高価ですので、準備できないという方もいるかもしれません。しかし、練習程度であればコンポ等のオーディオとエレキギターを接続することも可能です。

エレキならではの残響や、さまざまな奏法で紡ぎだされた音を格好良く、魅力的なものに見せるにはエフェクター等のアクセサリー機器が必要になります。ただし、初心者であれば、エレキとアンプの組み合わせだけで十分です。初心者向けのエレキとアンプのセットも販売されているので参考にしてください。

ギターアンプにはフォーンジャックが設けられているので、音響用のヘッドホンを接続すれば、部屋の中でも騒音を気にせず練習することができます。アコースティックギターでは近所迷惑になるという方はエレキギターを選ぶことも一案です。

まとめ

ギターの歴史や種類について説明をしてまいりましたが、豆知識を仕入れることで話しのネタとして使えますし、自分自身がギターを選ぶ時の知識としても役立ちます。ギターにまつわる様々なことを知っておくことで、楽器に対する愛着もわいてきます。運命的な出会いができるよう楽器店や中古楽器販売店へ足しげく通ってくださいね。

本記事は2017年06月19日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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