ひょうたんを張り合わせたイプヘケ
イプヘケはひょうたんを二つ張り合わせた楽器です。これはひょうたんの側面を叩いて音を出す打楽器で、フラダンスでもよく用いられます。イプヘケを奏でる際にはカウラと呼ばれるストラップが必要で、カウラを用いることで音をより響かせられます。
イプヘケは形状によって使用用途が異なることも特徴です。例えば、下部が細長いイプヘケは音を遠くまで聴かせることができます。そのため、伴奏用に用いられます。また、一つのひょうたんから作られるイプヘケオレもあります。
イプヘケに用いられるひょうたん
そもそもイプとはハワイでは「ひょうたん」を意味しますが、イプヘケに用いられるイプは主に瓶型、オロ型、やかん型の三つです。瓶型は日本人が連想する”ひょうたん”に似ており、イプヘケオレに使用されます。
オロガタは他のイプよりも一回り大きいのが特徴で、イプヘケの下部に使用されます。また、やかん型のイプは全体的に丸く、イプヘケの上部に用いられます。イプは水筒としても使用されていましたが、このようにハワイの文化と密接な関係があるのがイプなのです。
ウクレレとフラダンス
ウクレレは当初は「ビラ・リイリイ」と呼ばれていましたが、そんなウクレレの歴史は比較的新しいものです。ウクレレは一九世紀後半にポルトガル人によって持ち込まれたブラギーニャと呼ばれるギターがその原型と言われています。
このブラギーニャがハワイ原産のコアの木で作られるようになり、独自の発展を遂げたのが今のウクレレです。このようにウクレレは比較的最近できたものなのですが、そんなこともあって現代フラダンスでのみ用いられることも特徴です。
その他の楽器
他にも各種の楽器がフラダンスでは用いられます。例えば、マスカラに似た楽器「ウリウリ」がその一つです。ウリウリはヤシの実をくり貫き、その中にポエなどの実を入れた楽器で、羽が装飾として付いていることが特徴です。他にフラダンスで使われる楽器にはプイルもあります。プイリは棒状の打楽器で、二本一組にして用います。棒同士を打ち合わせて音を奏でるだけでなく、肩や手などをプイリで叩いて音を出します。
また、プーニウという楽器もあります。これは半分にしたココナッツの実に動物の皮を張った打楽器で、太鼓に似ています。この他にも、儀式の始まりを告げる際に用いられるプーやカスタネットに似たイリイリなどがありますこのようにフラダンスの楽器には色々なものがあり、楽器ケースもそれぞれに対応したものがあります。
まとめ
フラダンスで用いられる楽器は実に豊富です。「フラダンス=ウクレレ」といった印象が強かった人にとっては、これだけ色々な楽器がフラダンスで使われていることは驚きかもしれません。このようにフラダンスの音楽は奥が深く、あまり知られていないことも多い踊りなのです。
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