“就職”や“サロン開業”など、「手に職をつけるまで責任を持ってサポートする」というコンセプトの整体学校の教務部で生徒さんの就職支援を担当しています。
「職場を自分の居場所にする」
そのために大切なこと、
就職、転職活動におけるポイントを、
これまで4回にわたり、ご紹介しました。
第一章、あなたのやりたいことの見つめ直し
第二章、採用担当者の視点を理解すること
第三章、求人情報を探す場所での情報の偏り
第四章、転職を成功する人、失敗する人の違い
今回の最終章では、
お仕事に就いたあとで、そこを「自分の居場所」にしていくために、
大切なたったひとつのことをご紹介します。
それは、
「お客様が喜んでリピートしてもらえる整体師、セラピストであること」です。
職場を自分の居場所にするためには、
欠けてはいけないピースです。
「自分の居場所」は独りではつくれません
「自分の居場所」
この感覚は、
自分のちからだけで感じられるものではなく、
まわりの人との関わりの中で感じられるものです。
整体院やサロンでは、
関わっていくまわりの人というと、
「お客さま」
「オーナーや院長、店長」
「同僚スタッフ」
ですね。
その人たちから、
「あなたがいてくれてよかった」
と思ってもらえることで、
「あぁ、ここで働けてよかった」
とあなた自身も感じられるのでしょう。
それぞれの視点でみてみましょう。
お客さまからの「ありがとう」
色もカタチもない“施術”というサービス(商品)だからこそ、
お客さまが喜んでくれるのは、あなたの“施術”と“接客”と
“施術後のからだとこころの変化”です。
どれかが残念だと、
お客さまは二度と来なくなり、
ぜんぶに満足してくれると、
長く継続的に足を運んでくれるようになります。
そのときに、
お客さまからいただく
「ありがとう」ということばや、笑顔が、
ダイレクトにあなたのやりがいにつながります。
あなたも、「ここで働けてよかった」と感じられるでしょう。
オーナーや院長、店長、同僚スタッフからの「ありがとう」
お客さまからの「ありがとう」は、
リピーター率という数字にも表れます。
オーナーや院長、店長からすると、
リピーター率の高いAさんと、
リピーター率の低いBさんが居たら、
どうしても、Aさんの方に強く、
「うちに来てくれてありがとう」
という気持ちになります。
態度や表情に表れる、この「ありがとう」も、
あなたの、「ここで働けてよかった」につながります。
笑顔あふれる職場は、
誰にとっても居心地のいいものです。
だから、一緒にはたらく同僚スタッフも、
「あなたと働けてよかった」という気持ちを抱いてくれます。
収入にも影響する可能性もあり、
あなたが感じる「あなたの価値」も高くなります。
このお仕事は、
あなたが、あなたの環境を変えてもいけるのです。
職場環境を自分で変えられたお話
こんな生徒さんがいらっしゃいました。
未経験から学び始められた50代の女性です。
この方、
最初は、趣味やご家族のケアを目的に通われ始めたのですが、
通われるうちに、技術も身につき、自信もついて、
「やっぱり、お仕事にもしてみたい」と思われるようになりました。
その後、
就職サポートを経て、お勤めになられたのは、
午前中はあまりお客さまのいらっしゃらないサロンさんでした。
でも、
その方は、ご家庭の都合で、主に午前中しかサロンに出られませんでした。
そのため、
しばらくは、なかなかお客さまがつかない日が続きました。
学院ではまじめに施術技術を学び、
解剖学もおさめられ、
優しい雰囲気をお持ちで、
現場では丁寧な接客をされると人づてに伺いました。
午前中のお客さまが少ないことに、
焦ってもいらっしゃらなかったのですが、
その後、三か月ほどで、徐々にお客さまがついてきて、
六か月目以降は、その方目当てにするお客さまが増え、
午後や夕方のお客さまと、
午前中や昼間のお客さまの人数が
同数ぐらいにまでなっていきました。
ご自身のおちからで、
環境を変えていかれた好例です。
これは、
ごく珍しい事例ではなく、
サービス(商品)の良し悪しが施術者によるため、
どの整体院、サロンでも起こりうることです。
ゴールは、「施術」でなく、「また来たいと思っていただく」まで
少し厳しいお話にも触れます。
お客さまにご来店いただくまでは、
整体院、サロンのチカラによります。
ただし、
そのお客さまが「また来たい」と思っていただけるかは、
整体師、セラピストよる部分が大きいです。
だから、
整体師、セラピストのお仕事は、
「施術して終わり」
ではなく、
「また来たいと思っていただく」までと言えます。
「また来たいと思っていただく」
そのためには、
[施術の技術]と
[からだに関する知識]と同時に、
[接客]も技術として身につけることをおすすめしています。
[施術]と [知識]と[接客]の三つを身につけるときのポイント
■[施術の技術]:
以下の流れで身につけます
1.手順を覚え、カラダに無理のない姿勢を身につける
2.圧の位置や方向、強弱、リズム、呼吸、体重移動、感じ方を身につける
3.施術効果を出せるようにして、顧客満足度が高くなるまで磨く
※2の段階では[知識]があることでより理解が深まり、
3の段階では[接客]が顧客満足度を高める結果につながります
■[からだに関する知識]:
以下の目的を意識して学びます
1.施術の意味や目的を理解して施術をするため
2.お客さまのからだを理解し予測するため
3.お客さまに適切な説明をするため
※[施術]と同時に学ぶことで、「どの時に伝えるか」を
「接客」と同時に学ぶことで、「どのように伝えるか」を
学んだ[知識]を、実際に人に伝えられる[知識]にしていけます
■[接客]:
以下の段階を踏んでスキルアップします
1.お客さまの欲すること、困っていることを理解する
2.お客さまの欲求やお悩みに先回りする
3.お客さまの意識していなかった欲求の解決も提案する
※[施術]と同時に学ぶことでお客さまの気持ちとからだの状態を実感した[接客]に繋がり、
[知識]と同時に学ぶことで実のあるアドバイスを含めた[接客]が出来るようになります。
また、[施術]と[知識]を深めることで、[接客]に欠かせない「自信」を得られます。
「施術技術」「からだに関する知識」「接客」は、
それぞれの修得が、そのほか二つの学びを促進していき、
実際にツカえる実用的なスキルになっていくので、
できれば、同時に修得していくことをおすすめします
リピートしたくなる接客トークマニュアル作成講座『 サロン開業の教科書 』全24講座の単元9の講座(東京整体学院いろは学舎)の体験レッスン|グースクール
https://gooschool.jp/sc/7104132/le/00577/sh0001/リピートしたくなる接客トークマニュアル作成講座『 サロン開業の教科書 』全24講座の単元9の講座(東京整体学院いろは学舎)の体験レッスン。場所はJR湘南新宿ライン 赤羽駅。電話問い合わせ(0800-812-6395)や資料請求ができます。
まとめ
これまで、
「整体師、セラピストの就職・転職ノウハウ」をご紹介してきました。
最後の章では、
「お仕事に就く前に身につけておくこと」をご紹介させていただきました。
あなたのやりたいことを見つめ直し、
採用する側の気持ちを汲んで、
幅広く効率よくお仕事情報を収集して、
うまい転職をする人のまねをしてください。
良い職場と出逢う可能性は格段に高まるはずです。
そのうえで、
数か月後に「職場を自分の居場所」と感じられるように、
職場でお客さまからも、一緒に働く仲間からも大切にされるように、
「あなたの価値」をあなた自身で高めて、
居場所と思える職場を作りあげていかれることを祈ってます。
いろんな想いの方が通われています。「人を元気にすることを仕事にしたい」
「ずっとやってみたかった」 「もっと解剖学とかの基礎を固めたい」 「もっとお客さまに喜んでもらえるようにスキルアップしたい」 「自分のサロンを持つのが夢」 「もっと幅広い技術を身につけたい」 「就職まで安心できるサポートをしてほしい」 お一人おひとりの夢を叶えるお手伝いをしています