カラーセラピーで使われる色の意味
色彩の意味については、心理学などの各方面から研究されています。
心理学や、芸術療法では、色が持つ抽象的な意味合いと、文化的な意味合い、個人的な経験に基づく色のイメージ(例:青=海=楽しかった海の思い出などのような記憶)を取り扱いますが、カラーセラピーでは特に色の抽象的・文化的意味合いに注目します。
基本的に、赤に代表される暖色系の色は交感神経を活発にし、心を元気にする色だと言われています。
一方、青をはじめとする寒色系の色は、副交感神経を活発にし、心をリラックスさせ、休ませる効果があります。
赤と青以外にも細かく意味があるので、順番に確認してみましょう。
紫の色の意味
紫は、青と赤の混ざった中間色です。
そのため、隣に置く色によって、色から受ける印象が変わります。
紫の持つ意味についても、相反するものが多いです。
たとえば、紫は古代の王が身につけていた衣装の色でもあり、高貴なイメージがあります。
紫の染料は、日本では紫草が用いられ、海外ではプラプラ貝が使われましたが、いずれにしても大変貴重かつ高価なものであったので、庶民にはなかなか手が出ませんでした。
高貴、崇高なイメージは、このような歴史的な背景からきているのかもしれません。
日本の場合は、紫は庶民の使ってはいけない色とされていたという歴史があります。
一方で、紫には性的なイメージが連想されることもあり、下品な印象もついて回ります。紫色の洋服にしても、デザインや他の色との組み合わせによって、上品にも、下品にも見えてしまう複雑な色なのです。
紫色の持つメッセージは、神秘的、プライドの高い、高貴、豪華、という意味だけではなく、赤と青の混ざる色ということで両親の愛情、クリエイティビティなどです。
紫色は、ミステリアスな印象を与えたり、感性を鋭くするという効果があります。
仕事で熟考が必要な時や、直感・感性に頼りたい時は紫がおすすめです。ファッションや、インテリアに紫を取り入れると洗練された雰囲気になります。
水色・青 の色の意味
水色は、青の薄い色で、わずかに黄身がかっています。
ちなみに空色は、空の色で、どちらかといえば紫寄りの色です。
一般には水色も空色も一緒にされていることが多いです。水色は青の薄い色なので、カラーセラピー的な意味合いとしては、青とほぼ同じに扱われます。
水色や青は、水、天空の色です。平和や冷静、誠実といった意味合いを持ちます。
精神性や哲学といった、自分の内面に目を向けるというメッセージがあります。内面に目を向けるという青の性質から、保守的や内向的というイメージが出てきます。
「ブルーな気分」というと、落ち込んだ気分のことを言います。
このように、青には悲しみや憂鬱といったマイナスのイメージもあるのですが、心を落ち着かせるスマートな色でもあります。また、歴史的には聖母マリアの衣の色としても知られています。
青が気になる、最近青色の小物ばかり買っているという方は、心のどこかで平和を求めていたり、心を落ち着けたいという気持ちが表れているのかもしれません。
水色・青は、冷静さという意味があるので、周囲の人間から信頼を得たい時にぴったりです。
また、心を落ち着かせる効果があるので、穏やかさが欲しい時にぜひ取り入れてみてください。
グレ ーの色の意味
グレーは、神聖・清潔といった意味合いを持つ白と、強さや自己主張、暗い気持ち、不気味といった暗いイメージの黒があわさった色合いのため、両方の意味を引き継いでいます。
グレーはネズミ、道路、曇り空といった色のイメージです。あまり目立たない色なので、周囲にとけ込みやすく目立たないため、ソフト、賢いといったプラスのイメージと、はっきりしない色であるため陰気、不安、曖昧というマイナスのイメージがあります。
確かに、無難で目立たない、感情を表に出さないことは時に賢く立ち回っているとも言えますが、自己主張がなく曖昧だと思われることもあるでしょう。
グレーのイメージも同様です。メリットとデメリットが裏表の関係になっているのです。
グレーは、目立ちたくない時に便利な色ですが、無彩色の一つでもあるので、他の色を引き立てるために使うこともできます。
グレーの効果は、無難で目立たないことの一言に尽きますが、周囲と無難にそつなく関わっていきたい時に取り入れてみるといいでしょう。
ファッションでは、他にメインの色があるときにサポート役として活躍させてみてはいかがでしょうか。
まとめ
カラーセラピーで用いられる色の意味と効果をご紹介しました。人間は、無意識に自分に必要な色を選んでいると言われています。
普段のファッションやインテリアでなんとなく選んできた色でも、カラーセラピーで考えてみると自分の傾向がわかりますよ。
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