まるで芸術!書道パフォーマンスとはなにか?

まるで芸術!書道パフォーマンスとはなにか?

書道パフォーマンスが数年前から流行っています。書道パフォーマンスは簡単に言うと音楽などに合わせて文字を書くことです。体全体を使って大きな半紙に大きな筆で文字を書くパフォーマンスです。ここでは書道パフォーマンスについてご紹介します。


書道パフォーマンスについて

2008年に愛媛県立三島高等学校書道部が音楽に合わせて歌詞を「書のデモンストレーション」として披露したのが始まりです。全国放送したところ瞬く間に評判となり、映画化された後は全国高校選抜の「書道パフォーマンス甲子園」として開催されるようになりました。高校生が10名程度で曲に合わせて踊りながら一つの書を仕上げるものです。パフォーマンス内容には日本画なども入れる場合があります。2008年以降、若手書道家によるプロの書道パフォーマンスが開催されるなど、日本に書道ブームを再燃する結果になりました。

「書道×見せ物」という新しい魅力をサポートする衣装や曲

書道パフォーマンスは普通の書道と違って曲に合わせて大きな動きをします。踊りながら超極太の大きな筆で書くので基本的には動きやすい衣装を着ています。

弓道用の上衣(袖が着物のようにないから)と黒の袴でポリエステルか綿素材を選ぶグループや、甚平、上は着物で襷掛けに下はスパッツ、お揃いのTシャツなど工夫次第で色々な衣装を選ぶことができます。衣装は洋風よりは和風を意識したデザインが多いようです。女性グループなら髪型をお揃いの結い方にして同色の鉢巻きを付けるといった工夫も見られます。

曲の選択ではパフォーマンスの長さを意識してパフォーマンスしたい内容を表現している曲を選んでいます。映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(2010年5月15日に公開された)で使われたFUNKY MONKEY BABYSの「大切」など、企画しているパフォーマンスの内容に合わせて和洋曲を自由に選ぶことができます。それも楽しさの一つです。

書道パフォーマンスの道具と紙

パフォーマンスは集団で行う場合でも一人で行う場合でも大きな半紙と筆が必要です。筆は特大筆とスポンジ筆(毛先の部分がスポンジで出来ている)、筆モップ(本格的な筆でなくて筆の部分がモップになっているもの)など色々な種類があります。予算や人数、書く題材によって使い分けます。必ず太筆を全員が持つ必要はありません。

紙は和紙ではなくてある程度の厚みがある紙を使います。もちろん幅1m×長さ50mのものや、4mごとにカットしたもの、4m×6m四方の巨大な紙(書道パフォーマンス甲子園の公式用紙)などがあります。

まとめ

書道パフォーマンスは甲子園という形だけでなく書道家や文化祭、市民祭などでも行われるようになりました。書道という古くからの伝統と現代の踊りや曲がみごとに融合された芸術です。一度ご覧になればその魅力は良くわかるのでご覧になることをお勧めします。

本記事は2016年09月10日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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