■有名海外アーティストをおもてなし!?
2013年11月26日 突然、某、朝の人気番組の担当者様から、『急遽、12月1日に有名な海外アーティストさんをお呼びして、収録をする運びとなりました。
その中で「おもてなし」というテーマで日本のアートを披露するコーナーを考えています。本人の前で書道パフォーマンスを披露していただけませんか?』という依頼のメールが届きました。
ちょうどタイ王国ツアーの前でバタバタしていたのですが、タイミング良くその日は何とか都合をつけることができ、喜んでお引き受けさせていただくことにしました。
とはいうものの…
「あの超有名な“世界の歌姫”と??」
「なんで私が???」
「ドッキリ??」
などと考えていると、2日後…彼女の新曲を1分程度にまとめた音源が送られてきました。
さて、何を書けばいいのだろうか?
リクエスト待ちの状態でしたが、先方も同様に思案中の様子。
そこで、私の方から、新しくリリースされるアルバムのタイトルを取り入れてみては…と考え、「隠れ流ART書道(一つの文字の中に、もう一つ違う意味や違う言葉をインサートするという梅径オリジナルアート)というのをやっていますので、アルファベットを書いて漢字にも読めるというパフォーマンスはいかがですか?」とサンプル動画をlineでお送りしました。
■「APPLAUSE」から「賞賛」の文字へ
お返事をいただいたのが前日の午前9時頃。
「この内容で以前送っている1分の音に合わせてお願いします!」と正式な依頼が…。
1日で200枚ほどの草稿を繰り返し、当日のライブと同じサイズで20回は書いたでしょうか。
さすがに日本の「お・も・て・な・し」がテーマなので、私のできる精いっぱいの「おもてなし」をしようとタイトなスケジュールの中、使える時間をすべてこの「賞賛」の文字を書きあげるために使いました。
■「美しくて泣きそう~」「あなたの書く姿に感動した!」そんな「賞賛」の嵐。
このような「賞賛」のコメントをアーティストさん本人から頂けたことは、私にとっても本当に大きな財産となりました。
そして最後にご自身で筆を取り、自分の名前を赤い文字で…。
この時、私の書く姿を真剣にご覧になっていた彼女は、独特の用筆法である「陰陽ふ仰法」(筆の全面を使って書くかなり高度な技術)という、教室で指導している講師ですら知らない、できない技を瞬時に見て、学び、実演されました。
素晴らしいセンスと才能をお持ちだと驚きました。
そしてここに奇跡の共作が完成いたしました。
まとめ
こんな現代だからこそ、
人としての温かさや思いやりの気持ちを持って、様々な物事に関わり、触れ合っていくことが、人として本当に大切なことではないのでしょうか。
年齢や生まれなど、まったく関係のない、「書」の魅力を皆さんにも、もっともっと知って頂きたいと思います。
1964年大阪府泉佐野市生まれ。青霄書法会主宰。大阪市内を中心に教室運営。メディア出演ライブパフォーマンスなど精力的に活躍。