サックスの基礎練習、ロングトーンを効果的に行う方法

サックスの基礎練習、ロングトーンを効果的に行う方法

ロングトーンは、サックスを演奏する上で欠かせない基礎練習であり、プロ奏者も行っています。ロングトーンの目的や練習方法を理解して、さらなる上達を目指していきましょう。


ロングトーンとは

ロングトーンは、一定の音を長く伸ばし続ける練習方法です。一見、地味な練習にも見えますが、ロングトーンには「音作り」に欠かせない発音、音量、音の安定など、ほかにも多くの要素が詰まっています。

ロングトーンを日々の練習に取り入れると、数ヶ月、数年後の自分の音色に圧倒的な差が付き、より豊かな音色を目指していくことができます。初心者~上級者ではロングトーンで意識するポイントが異なりますが、まずは一般的なロングトーンの練習方法から学んでいきましょう。

ロングトーンの練習方法

ロングトーンでは、サックスで出しやすいとされる中音域の音から始め、自分が出せる最大の音量で吹き続けます。1回に伸ばし続ける時間の長さは、メトロノームを用いてまずは8拍から始めてみましょう。8拍のロングトーンで息が切れずに行えれば、肺活量をより多く必要とする低音域や高音域も、同様にロングトーンを行いましょう。

8拍のロングトーンに慣れたら、倍の時間をかけて16拍間のロングトーンを行うのもおすすめです。より長く安定した音が出せるようになれば、音階練習や楽曲練習においても息切れせず、安定した音を保てるようになります。

上達のために意識するポイント

基本のロングトーンが問題なく行えるようになったら、より良い音色や技術の向上を目指して、細かなポイントに意識を向けたロングトーンを行いましょう。

たとえば、「吹き始めの発音や吹き終わりを丁寧に吹けているか」や「立体感のある音色」、「音程」がロングトーン中に保てているかどうかを意識するだけで、ロングトーンの練習効果を高められます。音量に意識が向くばかりに、雑な発音の癖が付けば、楽曲中でも無意識のうちに雑な発音をしてしまいます。
また、息が苦しくなりがちな吹き終わりを丁寧に終わるように心がけるだけで、聴いている側にとっては上品で心地良い音色に聴こえます。立体感のある音色を出すには、体の余分な力を抜き、リラックスした状態で大きな音量を保てるように意識しましょう。

それができれば、苦手な音域や、音階の移動が細かな楽曲も良い音で演奏することができます。

まとめ

まずは、毎日の基礎練習にロングトーンを取り入れて、より良い音作りを目標に掲げましょう。大きな音量をできるだけ長く保てるように吹き続けるロングトーンは、1つの目標を達成したらまた新たな目標へとステップアップし、言わば終わりのない基礎練習です。長く続ければ続けるほど実力が付いてくる練習方法なので、早速今日から始めてみましょう。

本記事は2016年06月10日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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