サックスにおける理想的なアンブシュア(マウスピースの咥え方)の作り方

サックスにおける理想的なアンブシュア(マウスピースの咥え方)の作り方

サックス初心者がまず習得しなければならないのが、正しいアンブシュアです。アンブシュアは吹奏楽器を演奏する上で欠かせない基礎となり、その後の上達にも大きく影響します。サックスの理想的なアンブシュアや、その作り方を紹介します。


アンブシュアの大切さ

アンブシュアとは、息の吹き込み口であるマウスピースを咥える際の口の形を指します。アンブシュアをより正しく理想的な形に近づけると、音色や音量に大きな差が生まれ、高音域や低音域など、出せる音の幅も広がります。

また、正しいアンブシュアで練習を行えば、口への負担を軽減でき、より長く集中して練習を重ねられます。サックスの上達を目指すなら、まずは理想的なアンブシュアを素早く整形できるよう意識していきましょう。

基本のアンブシュア

サックスを演奏する上で理想的なアンブシュアは、無駄な力が加わらず楽器へスムーズに息を吹き込める形です。しかし、ベースとなるマウスピースの咥え方を覚えないことには、より良いアンブシュアを作ることはできません。基本的な形としては、まず上前歯をマウスピースに立て、下前歯で下唇を巻き込みながらリードに当てます。この時点では、上前歯と下唇でマウスピースを挟んでいる状態なので、マウスピースを咥え込むように唇の左右を閉じましょう。

ここまでが、基本的なマウスピースの咥え方です。では、より良い音色を奏でるための理想的なアンブシュアについて、次の項目で詳しく見ていきましょう。

理想的なアンブシュア

ベースのアンブシュアからさらに細かな調整を加えると、より自然に息を吹き込めるようになり、奏でる音色に変化が生まれます。この時のポイントとしては、位置・力加減に注意して微調整を行うのが大切です。
マウスピースを咥える位置は、マウスピースやリードの厚さ、演奏者の歯並びや骨格によっても若干異なりますが、一般的にマウスピースの先端1cm~1.5cmの位置に上前歯を立てるのが理想的です。

この時、上前歯と下前歯の縦のラインを揃えるようにすると、無駄な力が加わるのを防げます。そして、マウスピースを咥える際は上下の力を緩め「添える程度」の力で咥え込みましょう。慣れるまでは不安定に感じられますが、マウスピースをしっかりと固定できるように、口元の左右から力を加えるように意識しましょう。

そうすると、より自然で豊かな音色を奏でられます。

まとめ

サックスの上達を目指していく上では、より理想的なアンブシュアの研究が欠かせません。特に、初心者にありがちな間違ったマウスピースの咥え方や力んだ咥え方は、癖が付く前に正しておく必要があります。基本の咥え方を習得できたら、より理想的なアンブシュアを体に覚えさせ、さらなる上達を目指していきましょう。

本記事は2016年06月09日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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