和太鼓演奏におけるリズムの重要性と基本パターン

和太鼓演奏におけるリズムの重要性と基本パターン

盆踊りのリズムは何拍子かご存じですか?正解は、4拍子です。和太鼓の基本のリズムは、4拍子です。4拍子ができれば、いきなり盆踊りで和太鼓を叩く ことになっても、なんとか様になります。 16分音符は、4拍子の応用とも言えます。今回は、和太鼓の演奏で重要なリズムを、初心者向けにいくつかのパターンに分けて紹介します。


2拍子

和太鼓の演奏は2拍子(1,2,1,2)の繰り返しか、4拍子(1,2,3,4)の繰り返しが多いです。2拍子は基本中の基本で、1,2と数えるうちの1だけ叩く、2だけ叩く、両方叩くを繰り返してみましょう。

盆踊りの4拍子 「ドドンガドン」

ドドンは右手、ガの部分は左手で、最後のドンは右手です。スピードを変えずに、ドドンガドンを何回か叩いてみましょう。盆踊りの曲とずれてしまうと台無しになってしまうので、常に一定のペースでこのリズムを刻めることが重要です。

最初の練習は、ずっと「ドドンガドン」を叩きます。腕が疲れてきますが、それでもリズムを崩さずに演奏するよう心がけましょう。

次に、童謡の「ちょうちょ」の歌に合わせて、和太鼓を叩いてみてください。きちんと叩けますか?「ちょうちょ」は4拍子の曲で、歌詞に合わせて叩くと4拍子のさまざまなリズムに触れることができるので、練習曲として使われています。日常の生活の中で馴染みやすいのは4拍子と言われています。まずは4拍子できちんと演奏できることを目標に練習してみてくださいね。

バチの種類

和太鼓を叩くバチの素材と長さ によって、音の印象が変わってきます。たとえば、歌舞伎の囃子(はやし)で使用されるバチは、カシでできた長バチです。盆踊りで演奏する時 はカシでできた通常の長さ(39cm程度)のバチを使います。

カシは堅い木材なので、力強い音になります。竹バチは、御神楽に用いられ、乾いた音が出ることが特徴です。演奏者が男性の場合は太めのバチを、女性の場合は細めのバチを選ぶことが多いです。

三三七拍子

応援するときにお馴染みの三三七拍子。ドンドンドン(3回打つ)、ドンドンドン(3回打つ)、ドンドンドンドンドンドンドン(7回打つ)です。意外とコンスタントにリズムを刻むのが難しいと思う人が多いです。三三七拍子は、一部のお祭りにも取り入れられていて、基本のリズムの変形版と言えます。単なる三三七拍子でも、ほかの太鼓や楽器と組み合わせるとかなり複雑に聞こえ、とてもかっこいいお囃子になります。

和太鼓の口唄歌を覚えよう

和太鼓のリズムは、楽譜として残っているものもありますが、基本は口頭伝承です。つまり、体で覚えていくことが基本で、楽譜を見ながらの演奏は基本的にありません。そのため、「口唄歌」というものがあり、太鼓の打ち方を今に伝えています。たとえば、「ドコドコ」は、休みなしの連打、「ドコドン」は、右、左、右、休みといったように表し、全部で15種類あります。スタートの一発目は必ず右手、次が左手です。初心者には口唄歌を使わないで指導されることもあります。「本格的に和太鼓を始めたい」と思ったら、口唄歌を覚えていきましょう。

まとめ

和太鼓は音が単純な分、リズムが非常に重要になります。リズムがしっかり取れていることで、楽曲の完成度が高まるのです。今回紹介したリズムの取り方を練習して、演奏技術を向上させましょう。

本記事は2016年07月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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