和楽器である和太鼓と西洋のドラムとの違いとは

和楽器である和太鼓と西洋のドラムとの違いとは

夏のお祭りシーズンになるとよく登場する和太鼓!勇壮さを感じる、伝統の和楽器です。今回は、和太鼓と西洋のドラムの違いについて紹介します。


和太鼓とドラムは別物!

「ドラムができるんだから、和太鼓もできるでしょ?」という人がいますが、全くそのようなことはありません。たしかに、同じ打楽器ではあるのですが、和太鼓とドラムは全くの別物です。

和太鼓は、全身を使って両手で叩きますが、ドラムは足も使います。また、叩く姿勢が全く違うので慣れるまでどこに力を入れていいのかわかりづらいかもしれません。和太鼓は立って叩きますが、ドラムは椅子に座ります。ただし、リズム感という点ではドラムを演奏できる人は飲み込みが早いと言えます。

和太鼓の皮や胴の素材

和太鼓の叩く面は、牛革でできています。メスの牛の革は絹にも例えられますが、太鼓そのものが大きい場合はオスの革も使われ、胴の部分に鋲で留めます。胴の部分には、本来は何年もかけてよく乾燥させたケヤキを使いますが、近年はケヤキの採れる量が少なくなったため、シオジやセン、カリンやナラを代用することもあります。

一般的に大きい木をくりぬいて胴を作ったものが和太鼓という印象が強い一方で、板を寄せて桶のような形にした和太鼓も存在します。西洋のドラムは、金属やアクリルでできた胴にプラスチックの振動膜を使います。素材は特にこれといって決まっておらず、様々なメーカーから多様なドラムが販売されているのが特徴です。

バチの種類

和太鼓を叩くバチの素材と長さ によって、音の印象が変わってきます。たとえば、歌舞伎の囃子(はやし)で使用されるバチは、カシでできた長バチです。盆踊りで演奏する時 はカシでできた通常の長さ(39cm程度)のバチを使います。

カシは堅い木材なので、力強い音になります。竹バチは、御神楽に用いられ、乾いた音が出ることが特徴です。演奏者が男性の場合は太めのバチを、女性の場合は細めのバチを選ぶことが多いです。

和太鼓の大きさ

和太鼓にもサイズの種類があり、1尺(30cm程度)から6尺(180cm程度)の巨大なものまであります。一般的には、1尺から2尺くらいのサイズがよく使われています。和太鼓の演奏チームとして購入する場合は、他の楽器と均整が取れているかどうかでサイズを決めているようです。

まとめ

和太鼓を習いたい場合は、和太鼓教室やサークル で習ったりという方法があります。一般向けに体験イベントをしていることもあるので、和太鼓を始めてみたいと思ったら参加してみましょう。盆踊りで演奏されている様子を見るだけでも、バチの使い方やリズムなどを学べます!お祭りに行った時はチェックしてみてくださいね。

本記事は2016年07月19日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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