基本的な打ち方を練習してみましょう
初心者の中にはいくつかフレーズを組み合わせて、自宅で個人練習をしたいという方も多いようです。自宅で練習するにはドラム練習用に用いられるパティパッドとバチ、メトロノームを準備すれば、和太鼓の演奏さながらとはいきませんが、ある程度の練習が可能です。初心者の方は両手を使ったストローク(バチを振り下ろすこと)の運びを覚えることが先決です。
まずは4分音符で打つ「ドン・ドン・ドン・ドン」という練習から。それに慣れたら、盆踊りなどで用いられる「ドドンガドン」のリズムをつけます。たとえば、「ドン・ドン・ドン○ド・ドン・ド・ドン○」のように行います。○印の部分は1拍休符を入れます。東京音頭など、ポピュラーな民謡に合わせて叩いてみましょう。
盆踊りの太鼓は「魅せる打ち方
盆踊りで使われる和太鼓は民謡の合いの手という存在となりますが、もともとの盆踊りの由来は鎮魂です。踊りで先祖の霊を鎮めるほか、太鼓の音で踊り手を鼓舞させることや霊を慰める意味合いもあります。
こういったことも踏まえ、盆踊りで叩く太鼓は一種のパフォーマンス性を持たせた「魅せる打ち方」を織り交ぜていきます。両手のストロークだけではなく、腕や足を高く上げることや、腰を落として力を込めて叩くこと、掛け声を出しながら叩くといった方法を取り入れると、盆踊りがより活気づき、盛り上がります!
阿波踊りに使われる太鼓の叩き方
阿波踊りは独特な手足のさばき方が目立って紹介されますが、鳴り物と呼ばれる楽器を用いた踊りを取り入れることもあります。鳴り物は複数の楽器で構成されるのですが、その中でも、締め太鼓と呼ばれるものがあります。
これは小ぶりの和太鼓を肩から提げて腰と足の動きをつけ、打ち鳴らしながら進む楽器です。締め太鼓は乾いた甲高い音が出るため、ドラムスティックのようなバチを利用して独特のリズムを鳴らすことが多いです。ちなみに、阿波踊りの鳴り物を作るための鳴り物教室が全国各地で開催されています。
まとめ
和太鼓は盆踊りや阿波踊りなど、伝承芸能の場でも多く使われています。それぞれの音の違いや打ち方の違いなどを知ること、リズムの叩き方を覚えることで楽しみがぐんと広がります。和太鼓の魅力には底がありません。様々な場面で活躍する和太鼓をどんどん触ってみましょう。
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