リズムが取れないのは、音楽を体感する環境にないから
リズムマスターになるためには、まず1曲を毎日毎日繰り返し聞くことが何よりの訓練になります。リズムがとれない人の多くは、音楽に触れる時間が足りない場合が圧倒的に多いのです。コツは、曲に合わせて、手を叩いたり、足踏みしたり体全体を動かすこと。大切なのは耳だけでなく身体全体を使うことです。直立不動のまま歌っていても、感覚はつかめません。実践すると、驚くほどリズム感はアップします。
裏拍を意識しよう!
なぜ、最近の曲はリズムが取りにくいのでしょうか?それは、日本人が慣れ親しんできた「表拍」 というリズムと変わってきたからです。表拍は「1・2・3・4(ワン・ツー・スリー・フォー)」の1と3を強調しますが、現代のポップス曲、洋楽のほとんどが、ゴスペル手拍子のように2と4にアクセントを置く「裏拍」となっています。表拍とは正反対ですから、リズムに乗るのが難しく感じるのですね。裏拍を意識するだけでも違いますが、慣れるにはノリの良い曲にメトロノームをかけながら、2と4の時に机や手を叩いたりする練習をする方法が効果的です。何度も繰り返せば、裏拍のリズムにも慣れてきますよ。
そもそも表拍、裏拍とは?
表拍とは拍で分けた手前の音を指し、裏拍はその後ろの拍と拍の間の音を指します。
一般的なポップスやロックは4分の4拍子が多いです。その1拍目の3拍目のことを「オンビート」、2拍目、4拍目を「オフビート」と呼びます。表拍、裏拍はそこから生まれたとされています。4分の4拍子は、4分音符だけでなく8分音符、16分音符などでも表現されます。8ビート、16ビートでも表拍裏拍は交互に訪れ、1拍目の8分音符の表、3拍目の16音符の裏などという言い方をします。ちなみに簡単に見分ける方法は、「1と2と3と4と」と数えて、数字の部分が表拍、「と」の部分が裏拍というものです。
音感のある人が陥る運動性音痴の克服法
音痴である大半の人は、音程が上手くとれません。その原因は音感が悪いからだと思っていませんか?つまり、何の音か認識できないからだ、音の違いが分からないからだ、と。しかし、全ての音がドレミ…に聞こえる絶対音感の持ち主にさえも歌が下手な人がいるのです。即ち「自分の音が外れているのは分かる。しかし、その音がどうしても出せない」という現象が起こるのです。これは運動性音痴と呼ばれ、案外直しやすい音痴です。一番のコツは腹式呼吸で歌うこと。腹式呼吸は胸式呼吸と違って声を安定させるので、音程も安定しやすくなるのです。元々音感がある人ですから、それだけで音痴が直る可能性は高いです。
どの音かを正確につかめない感覚性音痴の対処法
音感がないタイプの感覚性音痴を直すには、「ド」から始まる音を完全に憶えてしまうことがコツです。まず、ピアノなどを用意して、「ド」の音を叩き込みます。「ド」の音がとれるようになったら、「ドミ」や「ドミドソ」など「ドミソ」の基本的な音階を憶えます。それができたら、「ドレ」「ドファ」などに挑戦し、更に「ドラ」や「ドシ」などの飛ぶ音程まで徹底的に繰り返して自分のものにしてしまいましょう。そして最終的には、ドのシャープなど半音階まで憶えてマスターするのです。そうすれば現代の曲に多い飛ぶ音階にも確実に順応しやすくなります。また音を憶えると自然に音感もアップするので、ひどい音痴から解放される確率は上がってくるでしょう。
このような地道な努力をすれば歌声は本当に変わってきますよ。あなたが音痴から脱出して、歌を楽しめるようになることを心から願っています!
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