声が通らない人の特徴と改善方法について
前回の記事で説明した呼吸法や姿勢法については、声を出さずに行うことが出来るため、場所を選ばずに練習することが可能です。
一方で、実際に声を出す発声練習となると、周囲に声が漏れてしまうため、防音設備がなされていない限り、ご近所問題などが気になりますよね。
このような理由で、ひとり、カラオケボックスに行って発声練習するという方法をとる方も多いかと思います。
そのため、今回の記事では「発声前に行うため息発声練習」という声のための柔軟体操的な練習を中心にお教えしたいと思います。
この練習を行うと無理なく本格的に発声練習にスムーズに入る事ができます。さらに、音量的にも、大きくても話声程度の音量ですむので、自宅で出来る上に、ご近所の迷惑にもならない「一石二鳥」の発声練習になります。
発声練習前の準備~前編~
そもそも、身体の事前準備が出来ていない状態でいきなり声を出そうとすると、全身に力が入り、声帯にも負荷をかけてしまいかねません。プロでもアマでも関係なく、多くの方に見られる現象です。
ここでは声を出すために無理の来ない「声にする前の準備体操」ともいえる方法を記載させて頂きます。今までに書いてきた記事と重複する所もありますが、ご了承ください。マスター後は本格的な発声練習に入れます。
■ストレッチ
スポーツと同じく、準備体操をせずに練習を行うと、声帯が硬い状態で声を出すことになってしまうため、声帯を痛めてしまう可能性があります。
そのため、まずは軽くストレッチをして肩、首、顎等、上半身をほぐしていきましょう。
肩、首、顎等の部位が柔軟だと発声もスムーズになりやすいです。
もし時間に余裕があるようでしたら、肩、首、顎だけではなく全身をほぐす方が良いですが、それだと発声練習を行う度に時間が掛かってしまうため、今回は時間や労力を取られない、ごく簡単なものを紹介させて頂きます。
■首のストレッチ
最初は首の前後からです。
地面を見るように頭を下げて行き、下げきったら5秒から10秒ほど静止します。
次に頭を上に上げて行きますが、上に上げる方は軽く上げる程度で良いです。
上に上げる方の静止時間は2〜5秒です。
いずれも腰に手を掛けると肩の力が抜きやすくなります。
これを2~3回繰り返します。
続いて首の横です。
頭の上に手を乗せて左右のどちらかに傾けます。
傾けきったら5秒から10秒ほど静止します。
出来ましたら、逆側についても同様に5秒から10秒ほど静止させてください。
■肩のストレッチ
最後は肩です。
いずれかの腕の肘の辺りを持って横に引きます。
この時首は引いている腕と逆方向に向けると更に効果的です。
姿勢法
ストレッチが終わったら正しい姿勢のとり方です。
せっかくストレッチで体をほぐしても姿勢が悪いと首、肩が力みやすく喉を閉めて発声してしまう等、悪い癖をつける発声練習になりかねません。
ここでは立った状態の姿勢と、座った状態の姿勢を紹介します。
■立った状態
肩の力を抜いて足を適度に開きます。
足の開き加減は任意です。体がふらつかない程度の開きがあれば結構です。
顎を軽く引き頭を上方へ引き上げられるようなイメージで体を上に伸ばします。
自分が操り人形になって上に引っ張られるようなイメージです。
この時、顎が上がらないように注意しましょう。
■座った状態
座った状態でも上半身は同じ状態です。
足を前方へ伸ばすと後ろにふんぞり返りやすいので、足はあまり前方へ出さずに横から見ると直角か手前よりが良いです。
まとめ
以上が発声練習するための身体の準備の前半でした。
次回は身体の準備の後半と実際に発声していきますので、どうかお楽しみながらのご購読よろしくお願いいたします。
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