『お客さまにリピートしてもらえる施術はなんですか』
というご質問をいただきました
向上心の高さからくる良い質問ですね
お答えとしては、
施術やご案内後に、
「あぁ、私にとって、ここに通うことは必要なことなんだ」
と思っていただける手技
ということになりますが、
これは、
「この手技さえあれば確実ですよ」
「この技法であればリピート率改善されますよ」
と特定してお答えできるものではありません
ただ、
実際に多くのお客さまのリピートに支えられている
整体師やセラピストの施術には
いくつかの共通するポイントがあります
逆にいうと、
そのポイントをおさえられれば、
整体にしても、カイロプラクティックにしても、
リフレクソロジーやリンパドレナージュ、
パートナーストレッチにしても、
リピートしてもらえる手技として用いられるといえます
そのポイントの中から代表的な5つを取り上げます
【リピートしてもらえる施術の5つの共通点】
1.「なんとなく」のニーズに具体的な目標を加える
2.おからだの現状を評価できること
3.施術後に明確な変化を出せること
4.かつ、変化が伝わりやすいこと
5.次回のご来店理由を明確に示せること
これらのポイントを抑えた流れのゴールは、
施術とご案内を終えたときに、
お客さまに、
「あぁ、私にとって、ここに通うことは必要なことなんだ」
と感じていただくことです
今回は、
このひとつめを、少し詳しくご案内しますね
1.なんとなくのニーズに具体的な目標を加える
当たり前なことですが、
お客さまのニーズはけっこう漠然としています
「〇〇筋と〇〇筋をほぐして、
□□の関節をストレッチしてほしい」
なんておっしゃる方は稀なもので
漠然と「こうして欲しい」とした想いをおっしゃられます
例えば、
「なんか背中がだるい」とか、
「どうも疲れがとれない」、
「からだ全体が重い」など
例えをひとつ取り上げてみます
「なんか背中がだるい」という想いの場合ですね
まずは、そのお気持ちを汲んだうえで、
施術を進めていきましょう
「特に肩甲骨の内側が固くなってますね」
「これだと、普段から辛くて、疲れもたまりやすいですよね」
「どうです?触られてると、左に比べて、
ここがコリコリしているのがわかりますか?」
「では、ここを中心にほぐしましょうね」
「あとで、確認しますので、今の感じを覚えててくださいね」
とお客さまの同意を得ながらご案内したとしましょう
そうすると、
お客さまのなかで、
「なんとなくな漠然としたニーズ」に
「右の肩甲骨の内側のコリをほぐす」という
「明確な目標」がついてきます
漠然としたニーズにたいして、
なんとなく施術をして、
なんとなく結果が出ても、
お客さまの感想も、
「なんとなく良かった」
にしかなりません
「あそこのサロンどうだった?」
と、ひとに聴かれても、
「なんとなく良かったよ」というこたえでは、
たずねたひとも、
「行ってみたい」とはならないでしょう
それにたいして、
明確な目標を設定すると、
結果としてのスッキリ感は一緒でも、
「変化があった」という印象の大きさや、
満足度は全然違うものになります
また、
この後には、
2.おからだの現状を評価できること
3.施術後に明確な変化を出せること
4.かつ、変化が伝わりやすいこと
などのポイントが続きます
これらは、
ビフォーアフターの違いをお客さまに感じてもらいやすくするため、
前後の変化を可視化や数値化をすることが重要になるのですが、
その前後の比較をする箇所を明確に意識していただくことにもつながります
各ポイントを踏まえることで、
おからだの現状を知っていただき、
施術前後の明確な変化に感動していただき、
「次回、また来店される理由にも納得いただく」
という流れをスムーズにできるようになるのです
ゴールである
「あ、私にとって、ここに通うことは必要なことなんだ」と
こころから感じていただき、
あたまでも理解いただき、
からだでも納得いただけるようになります
生徒さんに向けて伝えている“厳しいお話”
生徒さんには、厳しいお話もしています
整体師、セラピストのお仕事は、
「施術をして終わり」
ではなくて、
「施術後に『また来たい』と思ってもらうまで」
ですよ、と
実際、
リピート率が高いということは、
サロンオーナー視点では、
売上向上に直結することのほかに、
いち整体師、セラピストとしても、
「お客さまに選んでもらえている」
「お客さまに喜ばれることができている」
という実感が生まれるので、
「この仕事をやってて良かった」
「ここが自分の居場所なんだ」
というお仕事のやりがいを感じられることにつながります
さいごに
「取った資格を活かせてない…」
というお悩みもけっこう相談いただきます
今回の記事は、まさに、
資格を取るために学ぶ範囲が、
「手順だけ身につける」までなのか
「実際に、お客さまに選ばれる技術を提供できるようになる」までなのか
の違いも表しています
せっかく資格をとったり、スクールに通うのなら、
「どこまで学ぶのか、学べるのか」も
基準に考えていただくことが
「取った資格を活かせる」ことにもつながると思います
ぜひ、
時間も努力もお金もかける自己投資を、
素敵な夢につながるものにしていかれることを祈ってます
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