“就職”や“サロン開業”など、「手に職をつけるまで責任を持ってサポートする」というコンセプトの整体学校の教務部で生徒さんの就職支援を担当しています。
生徒さんに提供している「就職・転職のノウハウ」の一部を、全5回にわたりウェブ講座として公開いたします。
「やりたいことを仕事にしたいんです」と言って入学される方が多いのですが、最初の整体師、セラピストとしてのお仕事とのマッチングに失敗すると、ただその一店舗とあなたが合わないだけなのに、「あぁ、私、この仕事に向いてないんだ」って思われてしまう場合があります。
それは、とてもとてももったいないことです。
そこで、コレさえ知っていれば、ミスマッチを大幅に防げる「5つの就職活動のコツ」をご案内します。
前回は、
「あなたのやりたいこと」を見つめ直していただくことでたくさんある求人情報からの絞込み方法をご案内しました。
(前回の記事は、下記の「記事一覧を見る」からご確認いただけます)
今回は、
「採用する側の意図や想い」を汲み取ることでの求人情報の絞込んでいくことをお伝えします
■第ニ章 ふたつめの視点「 採用する側の立場で考える 」■
採用担当者は、なにを思っているのでしょう。
まずは、世の中のすべての求人にする、たった3つの採用目的をご紹介します。
■たったの3つしかない、すべての業種に共通する「採用の目的」
実は、業種、職種を問わず、「人を採用する」ことの理由は次の3つしかありません。
1.お客さまが増えてなど業績拡大による人材拡充
2.新規事業、新規店舗出店のオープニングスタッフ確保
3.退職スタッフさんの発生による人材補充
それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。
1.お客さまが増えてなど業績拡大による人材拡充
お客様が増えて、対応する施術者が欲しいということなので、サロン自体の成長性は高い傾向にあると言えます。
【 ○メリット 】
業績が安定していて、良い意味で忙しく、安心して働ける傾向にあります。
2.新規店舗出店のオープニングスタッフ確保
新店舗のオープンは熱気あふれる環境であることが多いです。
既存店での採用には無いメリットとデメリットがあります。
[ ×デメリット ]
オープンに関わる業務が発生するので、通常より忙しい可能性があります。
また、これから業績の良いサロンに成長していくのか、採用される時点では不透明な点も心配です。
【 ○メリット 】
初めて出会ったスタッフさん同士でお店を作りあげていくので、
できあがった人間関係の中に飛び込むのが苦手という方には、おすすめしてます。
また、将来、サロン開業を目指す方にとっては、メニュー作りや広告のつくり方、
オープン前の準備など、参考になる場面にたくさん触れられると思います。
3.退職スタッフさんの発生による人材補充
一見すると、できれば避けたい求人です。
実際に、あまり退職者が多い場合、長く働きやすい環境が整っていない可能性があります。
ただし、「早く責任ある立場に立ちたい」という方にとってはサロン内での
自分のポジションをあげやすい環境とも言えます。
前任者の退職があるようでしたら、その方の退職理由も訊いてみましょう。
[ ×デメリット ]
多くの人にとって、長く働きやすい環境が整っていない可能性がある
離職者が多いと、スタッフさんのモチベーションががりにくく、
サロン内の雰囲気も停滞してしまう
【 ○メリット 】
サロン内でのポジションを上げやすい
■「3つしかない採用の目的」のまとめ
これら、3つの採用意図を読み取ることは、長く求人情報に触れていたり、
各社の事情を知ることのできる立場でないと、難しいことかもしれません。
見分け方のコツについては、第四章でご紹介します。
それでも、ただこの3つの違いを知っておくだけでも、
あなたが求人情報を見る際に見極める新しい基準になります。
この視点を持って求人情報を見たり、
面接の際の質問を投げかけたりすることで、
あなたに合ったサロンを見つけるヒントになればうれしいです。
では、採用担当者は、どんな人に応募して欲しいのか
実際には、どんな人に来てほしいのでしょうか。
私自身、サロンの採用担当もしていましたが、
実際には、すごく単純です。
「自分があなたのお客さんになりたいか」
「あなたと一緒に働きたいか」
この二つが基準で、そのうえに各運営会社さんの色がついています。
ご自身のことを振り返って、
「お客さんになりたい」、「一緒に働きたい」と思えますか?
ご自身を客観視することは難しいですが、人のことはよく見えるようです。
「あの人は一緒に働きたいと思える」
「あんな人に施術して欲しい」
と思える人を見つけて、
何がそう思わせるのか。
考えて、真似できるところを取り入れてみましょう。
今回は、
“整体師、セラピストの就職活動のときにもつべき5つの視点”のうち、
「採用担当者の視点」に焦点をあててみました。
続いて、第三章では、「どこで求人情報を探すのか(就職先の探し方による情報の偏り」を取り上げていきます。
いろんな想いの方が通われています。「人を元気にすることを仕事にしたい」
「ずっとやってみたかった」 「もっと解剖学とかの基礎を固めたい」 「もっとお客さまに喜んでもらえるようにスキルアップしたい」 「自分のサロンを持つのが夢」 「もっと幅広い技術を身につけたい」 「就職まで安心できるサポートをしてほしい」 お一人おひとりの夢を叶えるお手伝いをしています