“就職”や“サロン開業”など、「手に職をつけるまで責任を持ってサポートする」というコンセプトの整体学校の教務部で生徒さんの就職支援を担当しています。
生徒さんに提供している“ 整体師、セラピストの就職・転職のノウハウ ”の一部を、全5回にわたりWEB講座として公開いたします。
整体師、セラピストのお仕事は、自身の提供したサービスに対して、
お客さまから直接「ありがとう」と言ってもらえるため、
お仕事の実感とやりがいを得られやすいお仕事です。
ただ、近年、健康や癒しに関するニーズが増えるとともに、サービスの多様化がどんどん進み、
せっかく就職をしたのに「私のやりたいこととなにか違った」という
就職のミスマッチが発生するケースも見受けられています。
そこで、コレさえ知っていれば、ミスマッチを大幅に防げる
“整体師、セラピストの就職活動のときにもつべき5つの視点”をご案内します。
■第一章 ひとつめの視点「 あなたのやりたいこと 」■
-「 あなたは、お客さまに何をして喜んでもらいたいですか? 」-
実は、整体師・セラピストというお仕事は、同じようでいて幅広い種類があります。
コレを事前に知っておけば、
「やりたかったことと違った」というケースを防げて、
働く場所を「自分の居場所」にしていくことができます。
『自分のやりたいこと』と
『就職先候補のやっていること』が
近いかどうかを確認するのもとても大切なことです。
【整体師・セラピストの系統6種類 】
・癒し系
・からだのお悩み解決系
・美容系
・運動指導系
・機能回復系
・心理系
6つの系統のそれぞれ、お客さまから「ありがとう」と言ってもらえる理由も違います。
「〇〇さんにやってもらって疲れがとれたぁ」
「どこ行っても辛かった肩が楽になったんです」
「ちょっとキレイになれてテンションあがる」
など
なんで「ありがとう」と言ってもらえるかであなたのやりがいも変わっていきます。
これを考えるとき、どれかひとつに縛る必要はありません。
就職先においても、
癒しとからだの悩み解決が混ざっていたり、
運動指導と美容が混ざっている場合もあります。
ホームページに掲載されている情報や求人情報の中でも、
施術メニューやサロンのコンセプト、お客さまの声などに注目して、
「お客さまに、なにをして喜んでもらっているのか」を確認してみましょう。
そして、系統が違うと、
『お客さまへの在り方』、
『接客スタイル』、
『必要とされる手技』、
『必要な知識』も違います。
極上な癒しの提供者になりたいですか?
先生と呼ばれるような施術者に憧れますか?
アドバイザーを目指しますか?
トレーナーになりますか?
メンタルケアができるのもいいですね
なんのプロになりたいですか?
就職活動を焦らず、ちょっと、立ち止まって、
「やりがい」と感じられることができる職場かどうかという目線で見つめ直すと、
たくさんの求人情報から『あなたの居場所』になる就職先が絞れると思います。
続けて、あなたのもう少し先の未来についても想い描いてみましょう。
-「就職したあと、どうしたいですか?」-
学院の就職支援では、コレもご紹介先選定の基準のひとつになります。
「長く現場で活躍したい」
「将来は開業したい」
「ガッツリ稼ぎたい」
「空いている時間を活かしたい」
「ゆっくり自分に合うトコロを探したい」
どれが、あなたの想いに近いでしょう。
例えば、女性で「長く現場で活躍したい」という場合、
比較的遅い時間までのシフトもありうる駅前路面店や幹線道路沿い、温浴施設内より、
商業施設内のサロンを優先してご紹介しています。
(もちろん、生徒さんの望む生活リズムによりご紹介先は変動します)
では、「将来は開業したい」というご希望の場合、
メニュー作りやキャンペーンなどの集客法を考えたりなどについても、
現場で経験を積みたいと考えていらっしゃると思います。
そういった業務は、商業施設内のサロンでは、本部で一括して行っているケースも多く、
個人サロンの方が携わりやすかったりもします。
ほか、「空いている時間を活かしたい」という子育て中の主婦方の場合、
接骨院や鍼灸院、病院併設サロンの方が、夕方までの開院時間の場合もあるので、
そういった治療院を探すのも有効です。
“就職すること”をゴールにしないで、
“その先のやりたいこと”も見つめることで、
もっともっと自分に合ったサロンを見つけられる可能性が高くなります。
今回は、
“整体師、セラピストの就職活動のときにもつべき5つの視点”のうち、
「あなたのやりたいこと」に焦点をあててみました。
続いて、第二章では、採用する側、サロンや院の意図や想いの見極め方を取り上げていきます。
いろんな想いの方が通われています。「人を元気にすることを仕事にしたい」
「ずっとやってみたかった」 「もっと解剖学とかの基礎を固めたい」 「もっとお客さまに喜んでもらえるようにスキルアップしたい」 「自分のサロンを持つのが夢」 「もっと幅広い技術を身につけたい」 「就職まで安心できるサポートをしてほしい」 お一人おひとりの夢を叶えるお手伝いをしています