二十四節気 立夏(りっか)
立夏の頃は田植えが始まり、蛙が鳴くのを聞いたり、田舎に行くとタケノコをもらったりと、生命が輝きだしているのを感じます。
先日は藤の花が満開で目で楽しむだけでなく、花の香りも楽しめました。
つつじやシャクナゲも咲いているのを目にしました。
このように様々な動植物が元気になってくるのも太陽の光のおかげですが、もちろんその分紫外線も強くなってくる時期なんです。
紫外線の増加と備え
紫外線は冬至(2021年は12月21日)の頃が一番弱く、量も弱く少なく、夏至(2022年は6月21日)の頃が一番強く、多く降り注ぎます。
5月になるとお昼前後では紫外線の身体への影響を数値化した“UVインデックス”も強いとされる数値の8を超えてきます。
日中にお出かけされる際には、日焼け止めの使用、ひさしのある帽子の着用、長袖の衣服などで素肌を隠して直射日光を浴びないようにするとよいでしょう。
UVインデックス
UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。 国内では環境省から「紫外線環境保健マニュアル」が刊行され、この中でもUVインデックスに応じた紫外線対策の具体的な例が示されています。
《UVインデックスの指標》
1〜2 弱い 安心して戸外で過ごせます
3~5 中程度→→→日中はできるだけ日陰を利用しましょう。
6~7 強い→↑ 出来るだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しましょう。
8~10 非常に強い→→→→日中の外出はできるだけ控えましょう。
11+ 極端に強い→↑ 必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しましょう。
コントロールカラータイプの日焼け止め
最近ではただ紫外線を防ぐだけでなく、肌色を調整する機能を持たせた日焼け止めもあるようです。
日々のメイクに取り入れるだけで、かつ、お肌もきれいに見えるのは嬉しいですね。
『コントロールカラー 日焼け止め』などで検索してみてください。
あえて日焼けしたい場合は?
美容の観点から、『日焼けしない』ようにする方が多いと思いますが、夏らしく小麦色に日焼けしたい、という方も少なくないかもしれません。特に男性では多いのでは?
ではその場合、何に気を付けたらよいでしょうか。
■素肌のまま、日焼けをするのは×。お勧めしません。
素肌のままは炎症など肌に大きな負担がかかるのでお勧めしません。
炎症を防ぐSPFの数値が低いもので肌を守りながら、きれいな日焼けを目指すのがよいでしょう。肌の色が濃くなるにつれて、SPF値を下げていっても良いかもしれません。
※日焼けしてメラニン色素が増え、肌の色が濃くなると炎症を起こしにくくなります。
※日焼け用のサンオイルなどは炎症を防ぐよう設計されています。炎症を起こすのは主に紫外線の中でもUVBと呼ばれるものです。サンオイルなどは最低限炎症が起きないようにする程度の紫外線防御力しかないので注意が必要です。
※炎症が起きなくても紫外線にさらすことで、皮膚の線維を壊してしまい、シワになりやすい、弾力が低下するなどのリスクもあります。
■日焼けしたい場合の時間および時間帯は?
時間は初めは数十分程度など、短時間から始めたほうが良いでしょう。
理由は、表皮内にメラニン色素が少ない状態では、紫外線による肌の炎症やシミなどの色素沈着などの害が起きやすいからです。
日焼けをする時間帯も重要です。
5月の時期は11時から13時(真夏は10時から14時)は紫外線が強いので肌にダメージを与えやすくなります。その時間をさけたほうが良いでしょう。
■日焼で肌が茶色く変化するまでの時間
小麦色に日焼けするのは、実は紫外線を浴びてからかなりの時間を要します。
当日ではなく、数日後に茶色くなり始めるのです。
そのため茶色くならないからといって長時間にわたり日光に肌をさらすのは危険です。
紫外線を浴びて数日後に皮膚の色が濃くなり始めるので、毎日少しずつ日光を浴びて、少しずつ色の変化を確認するようにしましょう。