二十四節気 穀雨
4月20日で二十四節気では穀雨(こくう)と呼ばれる時期となりました。
多くの穀物がこの時期の雨を受けて育つという意味の“百穀春雨”という言葉から穀雨と呼ばれるのだとか。
日本では多くの場面で『年度始め』だった4月も半ばを過ぎました。入学、入社、転勤等新しい門出だった人も、そろそろ落ち着いてきた時期ではないでしょうか。
またその中でワクワクやドキドキと共に、多くのストレスを受けている人もいるかもしれません。
ニキビやクマなどもストレスが影響しているかのうせいもあります。
春のニキビ
今の時期、ニキビが増え始める人も多いようです。
「学生の頃はあまりなかったのに働き始めてからニキビが…」というお声を聞くことも。
その原因について調べてみました。
■皮脂の変化
寒い冬から暖かい春に移り変わるにつれて、皮脂の量と質に変化があるようです。
暖かくなるため汗もかくようになるので、皮脂の量は増えるように思えますが、人によっては減ることもあることが調査で分かっています。
皮脂が増加する場合のニキビ
ニキビは皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴が詰まることで多く溜まってしまい、アクネ菌などによりその皮脂が分解されて、その結果炎症が起きることで発症します。
皮脂が増加するとその分皮脂が皮脂腺にたまりやすくなると考えられます。そのためニキビができやすくなると考えられます。
皮脂が多く分泌される場合はあぶら取り紙などでこまめに皮脂を取ることが効果的でしょう。
皮脂が減少する場合のニキビ
皮脂が減少する場合は、皮脂の減少により皮膚が乾燥しやすくなり、ターンオーバーの乱れを起こすなどして毛穴を塞いでしまう角栓ができやすいと考えられます。その結果ニキビにつながることもあると思われます。
皮膚に乾燥を感じる場合は保湿をしっかりすることです。化粧水で水分や保湿成分を補うだけでなく、乳液やクリームで油脂分を補うとよいでしょう。
時期的にべたつくのが気になる方も多いかもしれません。スキンケアはお肌全体に対して同じケアをすることではありません。乾燥しやすい部分、皮脂が多い部分など、その部分に応じたスキンケアを心掛けることが大切です。
ストレスによるホルモン変化
人がストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが多く分泌されます。
このコルチゾールはアクネ菌に対する細胞の防御反応を過剰にしてしまうことが分かっており、炎症を誘発すると考えられます。
そのためニキビもできやすくなると考えられます。
ストレスはいつの間にか溜まってしまって、もう何もしたくない、となってしまうこともありますね。そうなる前に自分のストレス解消となる方法を見つけてどこかに書いておくといいかもしれません。
ちなみに私の場合は、自然の多いところに出かけて草や木、花、鳥や動物を眺めることが好きです。好きな映画や音楽、というのも手元にストックしておくのもよいですね。
青いクマ
目の下の青いクマ、気になりますね。
青いクマは血行不良により起こると考えられています。
酸素を多く含む血液の色は鮮やかな赤色ですが、酸素が少なく二酸化炭素が多くなると血液は黒っぽくなります。(血液検査で抜く血が黒っぽい血液です。)
目の周りの皮膚は他の部分と比べて薄いため、血液の色が反映されやすく、血行不良により青く見えるといわれています。
■血行不良の原因
眼精疲労
デスクワークが多かったり、スマホを長時間いじってしまうことで眼精疲労がたまり、目の周りの血液が滞ってしまうことが原因だと考えられます。
対策としては、目の周りを温めたり、軽くマッサージすることが有効でしょう。ちなみに血管は全身でつながっているので、目の周りと共に全身も軽く動かすと血行改善により効果的だと思いますよ。
不眠
慣れない環境でのストレスが直接不眠の原因になることもありますし、また、PCやスマホの見過ぎで目が冴えてしまい眠れなくなることも。
起床時には朝日を浴びる、寝室は暗くする、就寝の二時間前にはテレビ、PC、スマホは見ない、ぬるめの湯船にゆっくり浸かる、等を実践すれば、眠りを誘うホルモン、メラトニンがうまく働き、自然と眠りにつけるようになるといわれています。
二十四節気で、春の最後の時期となる穀雨。
この時期も健康に過ごし、元気に初夏を迎えましょう。