啓蟄 花粉症、花粉皮膚炎のしくみ

啓蟄 花粉症、花粉皮膚炎のしくみ

虫がはい出す啓蟄。 花粉もたくさん飛んいる気がします。


啓蟄

3/5は啓蟄です。

啓はひらく、
蟄は土中で冬ごもりをするをする虫、
をあらわしているそうで、この時期に虫が穴から這い出して来ることからこの時期を啓蟄と名付けられたんだそうです。

虫の習性として、光、つまり自然であれば太陽の光である日照の時間に応じて、生活をしているそうです。これを光周性と呼ぶそうです。そのため、年毎に気温の違いがあってもだいたい同じ時期に同じ虫を見ることが多いようです。

花粉皮膚炎とは

杉花粉のピークとなってきました。
花粉症の方は目や鼻が大変つらい時期になりますね。

前回の『雨水』の時の記事でも書きましたが、花粉による肌荒れもあるそうなので花粉症の方はお気を付けください。
最近では花粉による皮膚炎を花粉皮膚炎とも呼ぶそうです。
肌のバリア機能が弱くなると、花粉に免疫細胞が反応して炎症を起こしてしまうのです。

花粉症、花粉皮膚炎はアレルギー

そもそも花粉症になる人、ならない人がいますが、花粉症になる人は体内にある免疫細胞が花粉に反応してしまうため、花粉症を発症します。花粉症は以下の手順で発症します。



①まずは花粉が体内に入る 
↑これを防ぐのがマスクや眼鏡

②免疫細胞『T細胞』が花粉を排除すべき異物(抗体)として認識する

③免疫細胞『B細胞』が花粉にとりつく抗体を生産する
↑花粉が体内に入らなければ抗体も増えない

④体内に再び入ってきた花粉に抗体が取り付く
↑体内の抗体が多い程反応しやすくなる

⑤花粉にとりついた抗体が免疫細胞『肥満細胞』と結合する

⑥免疫細胞『肥満細胞』がヒスタミンなどの物質を体内に放出する

⑦ヒスタミンなどの物質によって炎症(かゆみ)、鼻水、涙、くしゃみなどを誘発する
↑これを防ぐのがいわゆる「抗ヒスタミン剤」

花粉が体内に入れば入るほどさらに抗体が増えて花粉に反応しやすくなります。ちなみに炎症が起こると皮膚ではバリア機能が弱くなるため、普段よりも外部からの物質に反応しやすくなってしまいます。花粉皮膚炎はこのことが原因と考えられるため、乳液やクリームなどでバリアを強化することが有効と考えられます。

今年の花粉の飛散量は?

今がピークのスギ花粉の量は、前年の夏の日照時間などの影響を大きく受けるそうです。
去年の6,7月、東北北部、関東、北陸ではお天気が良く日照時間が長かったため例年より多めとなりそうとのこと。
その他の地域では曇りや雨が多かったことから例年に比べ少な目、特に近畿、山陰地方ではかなり少ないとのことです。

去年に引き続きコロナ禍でマスク着用することが多いため、もしかしたら花粉症、花粉皮膚炎も少なくなりそうかも?
その分マスクによるこすれや蒸れによる肌荒れがあるかもしれないのでご注意を。肌荒れから花粉による影響を受けやすくなることも考えられますので、そちらもご注意ください。

それでは皆さん今日も健康なお肌でお過ごしください。

本記事は2022年03月08日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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