インテリアコーディネーター資格試験の難易度と合格率

インテリアコーディネーター資格試験の難易度と合格率

インテリアコーディネーターは、快適な住空間を作るための重要な仕事です。一見スタイリッシュで人気も高い仕事ですが、インテリア家具やファブリック、照明、住宅設備などに関する幅広い知識が要求され、インテリアの計画や商品の選択に関して適切なアドバイスを行います。ここでは、インテリアコーディネーターになるための資格試験の難易度と合格率についてご紹介します。


1.インテリアコーディネーターになるには

インテリアコーディネーターになりたい場合は、大学や短大、専門学校を卒業して住宅や家具メーカー、デザイン事務所などに就職することが多いです。学部や学科は問わないこともありますが、空間デザインや建築を学んでいる、有利になることも多いです。

試験は、公益社団法人インテリア産業協会(https://www.interior.or.jp/)が運営するインテリアコーディネーター試験が一般的で、就職した後に働きながら取得する人もいます。

インテリアコーディネーターとして働く人の多くがこの資格を取得しており、インテリア業界や住宅メーカーなどに就職や転職をする上で有利になる場合が多いです。

2.インテリアコーディネーター試験の概要

インテリアコーディネーターになるために、資格や学歴は必要ありません。しかし、取得すれば様々な面で有利になる可能性があります。スキルアップによる就職・転職はもちろん、独立した場合にも信頼性アップに貢献するかもしれません。受験方法は一次試験と二次試験があり、一次試験合格者のみ二次試験に進むことが可能です。以下に受験内容や日程、試験科目について記載しました。参考にしてください

項目 一次試験 科目免除者用一次試験
受験資格 年齢・性別・学歴・職業・経験は問わず 年齢・性別・学歴・職業・経験は問わず
試験科目 学科(160分) (1) インテリア商品と販売(100分)
(2) インテリア計画と技術(100分)
マークシートによる択一式 マークシートによる択一式
(※2015年12月現在の情報)
項目 二次試験
受験資格 一次試験に合格した方で、年齢・性別・学歴・職業・経験は問わず
試験科目 論文・プレゼンテーション試験(180分) 記述式

また、一次試験の免除が認められる場合があります。一次試験(学科)または科目免除者用一次試験に合格した方は、次年度から3年間一次試験が免除される制度です。3年過ぎると一からやり直しなのでご注意ください。

3.インテリアコーディネーター資格試験の難易度や合格率とは

インテリアコーディネーター資格試験は一次試験の受験者数が8,907名で合格者が2,648名。一次合格率は29.7%となっています(2014年度の結果です)。また、二次試験は受験者数が3,633名、そのうち合格者数は2,297名で、合格率は63.2%です。

一次と二次を合わせると全体合格率は24.5%で、4名に1人の割合しか合格していません。合格率は毎年20%前後ですが、一次試験の合格率が極端に低く、受験資格がない割に難しい試験となっています。また男女比率としては女性が7割、男性3割という比率です。年齢別で言うと男女とも30~39歳で受ける場合が最も多いことがわかっています。

仕事別合格者は「施工(新築、リフォーム、内装関連)」が最も多く810人、「その他」以外では「デザイン、設計」255人、「主婦」206人という内訳でした。意外と主婦が多いというのが驚きですね!

4.インテリアコーディネーターの講座について

生活者にインテリアを含めて住環境の適切なアドバイスができる存在として、インテリアコーディネーターはニーズが増えています。住宅メーカーだけでなくインテリアショップ、デザイン事務所でも活躍できます。独学でも問題ないでしょうが、講座を受けるとスムーズに受験可能です。講座で勉強すれば受験対策やコツも同時に学べますし、なにより大幅な時間短縮にもなります。独学で試験に対応しようとしても、忙しい生活のさなかで一から自分で勉強していては時間が足りません。仕事をしながら受験する方にはぜひ講座やスクールをおすすめしたいです。

5.インテリアコーディネーターの仕事について

受験者の合格内訳でもわかるように、関連企業に就職して仕事をこなし、経験を積んでいきながらインテリアコーディネーターの資格取得をしている人が多いです。資格が先か就職が先かと悩みますが、リフォーム市場の伸びや住空間をもっと良いものにしたいというニーズの高まりから、インテリアコーディネーターの需要は増えています。一般住宅だけでなく、オフィスや病院などの専用施設でも活躍の場が広まっています。

年収としては400万円~500万円(就職した場合)、独立して個人事務所を展開されている方では600万円~700万円など、人によりますが多少高くなる傾向にあります。もちろん独立せずとも、就職された先で高い年収が見込める場合もあります。

まとめ

インテリアコーディネーターは今や介護施設や病院、リフォームの現場などで大活躍されています。近年日本でも住環境をめぐる設備やインテリアの重要性が見直されてきました。ますますニーズが高まるインテリアコーディネーターを目指してぜひがんばってください!

本記事は2015年12月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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