話し上手より聞き上手であれ
コミュニケーションテクニックを指南するサイトや本などを見ても、「話し上手」であることよりも、相手の話をきちんと聞ける「聞き上手」であることが良いとされています。「私は! 私だったら!」と、相手の話を遮って話の主導権を奪い取ってしまうよりも、話を最後まで聞いてから、自分の話をするほうが好まれます。絶妙なタイミングで相槌を打つことや、相手の気持ちに共感することが大切です。相手の気持ちに共感するとは、相手の感情を受け止めるということ。「相手はいまどんな気持ちなんだろう?」「どんな感情を伝えたいんだろう?」と想像し、言葉や態度で相手に共感を示しましょう。
たとえば、「昨日は○○に行ったんだよね」という相手の言葉に対して、「○○に行ってきたんですね」とオウム返しするだけでも十分です。もう少し高度なテクニックになると、単にオウム返しをするのではなく、相手の感じている感情を言葉にします。つまり、「昨日は○○に行ってきたんだよね」という言葉に対して、「へー、それはすごく楽しかったでしょうね」というふうに返します。これだけでも、「私はあなたの話を真剣に聴いています、あなたの気持ちを理解しています」という態度を示せます。また、自分が会話の中心にいるなら、相手が共感できるような話題を持ち出すと良いでしょう。
笑顔が大事
人と話をすることが苦手という方でも、不思議と好かれている方はたくさんいます。好かれている方の共通項として見えてくるのが「いつもにこやか」という点です。対話をせずとも、いつでも笑顔で会釈をしてくれる人は好感度が高いのです。嫌な顔をせずに話を聴いてくれる人のもとでは、会話をしやすいと思いませんか?たったそれだけでも、「信用できる相手」「私のいろいろな部分を受け入れてくれる相手」と認識してもらえる確率が高まります。ただ、どんな話題にもにこやかに受け答えする必要はなく、NGな話題であれば、話題を変えるよう促しても構わないのです。
ウワサ話はコミュニケーションではない
女性が何名かで集まると、「この場所にはいない誰か」のウワサ話に興じることがあります。このような話題は一番話が盛り上がり、楽しい時間を過ごしていると感じられます。これをコミュニケーションの基礎だと考えている方は、TPOをわきまえずにウワサ話を持ち出すケースがあります。実はこのようなウワサ話は聞いているほうも苦痛であり、話を合わせないと次の標的になるという不安から話に加わっていることが大半です。
このような第三者のウワサ話に参加する場合は、誤解されない話し方に気をつけ、言葉尻を捕えられて話が大きくならないよう気をつけましょう。相手の話に共感は示しつつも、一歩距離を置くことが大切です。決して積極的にウワサ話や悪口に加わることのないよう、気をつけてください。
まとめ
コミュニケーションにストレスを感じる人は、対人関係において一方的な振る舞いが多い傾向にあるようです。話が下手だけど話の輪に入っている、他人と上手に溶け込んでいる方は、自分の話題も少しずつ提供しながら、相手の話をきちんと聴くスキルが備わっています。自己分析を客観的に行いながら、どうしたら人間関係が円滑に進むようになるのか模索することも大切です。
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