チャレンジ!お鍋でお米を炊くときの手順
まずは、「どうやったらお鍋でお米を炊けるのか」ということを見ていきましょう。
そのやり方は意外と簡単です。
1.いつも通りにお米をとぐ
2.夏ならば30分程度、冬場ならば1時間程度、水にお米を付けておく
3.水を切る
4.お鍋にお米を入れる。1合ならば200ミリリットル、2合ならば450ミリリットル、3合ならば650ミリリットルを一つの目安として、水を入れる
5.お米をならす。偏りがないようにして、蓋をして、中火にかける
6.鍋が音を立て始めたのを確認したら、そのまま2分ほどおく
7.少しだけ弱火にして、そのまま3分間加熱する
8.もっと弱火にして、6分ほど炊く
9.炊き上がり!
10.これから10分ほど置いて、お米を蒸らす。温かい状態にしたいのであれば、中火で10秒ほど加熱して完成。
このようにしてみていくと、実はお鍋で炊くのと炊飯器で炊くのとでは、それほど時間が変わらないことがよくわかります。
「火のところにつきっきりになっていなければいけない」というマイナス点はありますが、これも、「横でおかずを作っている間に、コンロを1つ使ってお鍋でお米を炊く」というようなやり方をしていれば、それほど気にはならないでしょう。
水の分量に関しては、好みやレシピによって異なります。
基本は「米1合に対して、同じ分量の水」ですが、上でも述べたように、「少し多めの量にする」というものや、「1合に対して180ミリリットル」とする説もあります。
このあたりは、何度か繰り返していくうちに、「自分の好みの硬さ」をはかっていって、レシピに反映させるのがよさそうです。
お鍋でお米を炊くときの課題! 炊いたお米はどう保存する?
お鍋でお米を炊いたときに困るのが、「余ったお米の保存方法」です。
炊飯器ならば保温機能があるのでそのままでも大丈夫ですが、お鍋には保温機能がありません。
また、そのままお鍋に残しておくと、こびりついてしまったり、乾いてしまったりします。だからといって、余ったお米を捨てるのはもったいない……。
そんなときには、いくつかのやり方があります。
■おひつに入れておく
昔、炊飯器がなかった頃、お米を炊くために使っていたのがお鍋です。そしてそれを保管するためには「おひつ」が使われていました。
おひつは時間が経ってからでも、「おいしいご飯」を保つことができるとても便利なものです。湿気の調整を上手に行ってくれますし、お米を硬くさせずに柔らかく保つことも得意です。現在は木のおひつだけではなく、さまざまなおひつが出ています。
性能にこだわって選ぶのもよし、デザインにこだわって選ぶのもよし。お鍋と一緒におひつも用意するとよいでしょう。
■冷凍保存する
これも定番のやり方です。ラップなどにくるんで、冷凍庫に保管しましょう。
それを電子レンジで温めれば、温かくておいしいご飯を食べることができます。
一般的に、お鍋で炊いたお米は、冷凍保存をしても劣化しにくく、十分においしさを保っていられると言われています。
常温解凍をしてしまうと、お米は激しく劣化します。このため、必ず電子レンジなどで急速に火を加えるようにしてください。
この方法は、硬めに炊いたお米よりも、柔らかめに炊いたお米の方が向いている方法です。
「今日は少し食欲がないな」「おかずが多いな」というときには、初めから、少し水分を多めにして炊いておくとよいでしょう。
それでもお米の寿命はそれほど長くはないもの。
明確な「消費期限」が決められているわけではありませんが、早めに食べきるようにしたいものです。
■チャーハンなどにしてしまう
「それでもお米の質が悪くなってしまった」「電子レンジは使いたくない」ということであれば、チャーハンなどにしてしまいましょう。
このように、お米を調理してしまえば、多少古くなってしまったお米でもおいしく食べることができます。
ここでは「チャーハン」と言っていますが、もちろんそれ以外にもさまざまな料理方法があります。
オムライス、ドリア、パエリヤ、ピラフ……。これらもすべて、家で簡単に作れてしまうものです。
また、キャベツや鶏肉などとあわせて小さい耐熱容器に詰めて、蒸しあげて食べるのもおいしいものです。
まとめ
「お鍋でご飯を炊くのは難しい」、「お鍋でご飯を炊くのは時間がかかる」、「お鍋で炊いたご飯は保管が難しい」と思っている人も多いかもしれません。
しかしこのように、お鍋でお米を炊くことは、意外と難易度が低いものなのです。
お鍋で炊いたご飯を食べてしまったらもう炊飯器での炊飯には戻れないという人もいるほど、お鍋で炊いたご飯はおいしいもの。
一度やってみてはいかがでしょうか。
また、「忙しいときは炊飯器に任せて、休日はお鍋で炊く」などのように、ライフスタイルに応じて使い分けるのもよいでしょう。
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