パン教室開業にあたって、必要な資格とは?
インターネットで「パン教室開業」と検索すると、色々なパン教室の講師になる為のスクールのサイトが表示されます。しかし、パン教室の講師になる為に、絶対に必要な資格というものはありません。美味しいパンが焼けることのみが条件となります。
確かに、スクールなどに通えば、看板やチラシにその名前を書くことができるでしょう。しかし、一番大切なのは、生徒さんを引き寄せる「パンの味」です。スクールの名前だけで、実力が伴わないと、いずれ生徒さんは離れていってしまいます。
ただし、大手スクールなどで習ったレシピを教える場合は、そのスクールに「レシピ代」を支払わなければならないこともある、ということを頭の隅に置いておいてくださいね。
パン教室は飲食店扱いにならない。つまり保健所への連絡は必要なし!
パン教室は、パン屋のように「パンを販売する」のではなく、あくまで「パンの作り方」を教えるところです。ですから、自宅で教えようが、部屋を借りて教えようが、保健所への手続きの面で面倒なことは一切ありません。
税務署への開業届けも、65万円の控除額が欲しい場合は出すべきですが、強制ではないです。
パン教室を開業するのに、最低限必要なものは?
ここからは、1回に教える人数が2人から6人くらいの少人数のパン教室を想定してお話ししていきます。
・パンを焼くオーブン:30,000円~100,000円前後
機能によって価格が幅広いですが、ここではパンが焼ける家庭用オーブンの価格をあげています。というのも、家庭でも作れるように家庭用オーブンを用意するパン教室も多いからです。
・発酵機:20,000円から40,000円くらい
オーブンにも発酵機能が付いていることがあります。が、付いていない場合は、用意すると冬場の発酵に便利です。
・デジタルスケール(電子はかり):2,000円から8,000円前後
0.1グラム単位で測れるものが理想です。理由としてはレシピによっては、0.1グラム単位で材料を測るものがあるからです。
ボウルやめん棒などは、家庭にあるものですが、人数分揃えると10,000円以上かかることもあります。
また、スケッパー(パンを切る道具)やキャンパス地(パンマット)などは、包丁などで代用できることがありますが、パン教室という体裁を考えた場合、やはり揃えた方が良いかもしれません。
また、こね機(二―ダー)は、パン教室では手でこねることが多いと思いますので、ここでは省きます。
パン教室にかかる道具代は、経営者の考え方によっても変わってきますが、必要最低限の道具だけで、品質も良く、かつおしゃれな物を用意するとなると、200,000円近くはかかると考えた方が良いでしょう。
その他にも、自宅以外で教える場合は部屋代などがかかりますし、電気代、ガス代、原材料費なども考えなければなりません。
パンの原価率は、一般的に30パーセントくらいと言われています。 それも踏まえて、パン教室の受講料を決めましょう。
一般的なパン教室では、どれくらいの受講料を取っているの?儲かるの?
パン教室は、利益を出している教室もあれば、赤字ギリギリの教室もあります。ほとんどの教室は、儲けるというよりは、美味しいパンを人に教える喜びや自己実現のために、開業している所が多いです。収入は生徒さんの人数、必要経費などに変わってきますが、月に30,000円くらいになってしまうこともあるそうです。 赤字になることだけは避けたいですよね。
では、一般的な個人のパン教室では、どれくらいの受講料を取っているのでしょうか?だいたい1回につき2,000円から5,000円くらいが相場だと言われています。
5,000円と聞くと、「高い!お客さんは、来てくれるだろうか?」と心配になると思いますが、原材料の小麦粉や卵を品質の良い、こだわりあるものに変えたり、オリジナルレシピ代が入っていると考えれば、逆に受講者のモチベーションアップにつながることもあります。
そのあたりは、原価率や必要経費なども計算して、決めてくださいね。
お客さんの効果的な集客方法は?
今は、インターネットという便利なツールがあります。無料ブログに手作りパンの写真を載せたり、技術がある方はホームページを立ち上げるのも良いでしょう。
案外、アナログですが効果が高いのがチラシ!ご近所のお店やカフェにチラシを置かせてもらうと結構な確率で目を留めてくれます。
味に自信がある方は、友人やご近所の方に自分で焼いたパンをサンプルに差し上げて、実際に味わっていただくというのも有効な手段です。
そして、イメージ作りもとても大切。女性受けしやすい教室の内装や外装もさることながら、「天然酵母を使用」「お子さんも安心して食べられる」などのお店の確固たるコンセプトを打ち出しましょう。そこに、共感してくれる生徒さんなら、教えやすいというメリットもあります。
まとめ
パン教室はお料理教室に比べると、原価率も良いですし、用意するものも少ないのでハードルがちょっとだけ低いです。「儲け」ということに執着しなければ、パン作りという趣味を仕事にできるでしょう。自分がやりたいパン教室のコンセプトを前面に出して、自分らしい教室を目指してくださいね!
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