料理の盛り付けの基本
■食材は高く盛ればより美しくなる
料理を美しく見せるためのやり方はいくつかありますが、まずはその基本について見ていきましょう。
そのうちの1つが、「食材を高く盛る」ということです。
パスタに代表されるように、料理は、「高さ」を出して盛り付けることでよりおいしそうに見えます。
たとえば、ポテトサラダ。これは平面的に盛り付けるのではなく、こんもりと高く盛り付けしましょう。
こうすることで、非常にボリュームが出て、美しくなります。
■食材に「色」を添える
食材にいろいろな色味を付けるのもポイントです。
白いポテトサラダの下にレタスを敷き、途中途中にもミニトマトやレタスを差し入れます。そうすると、白いポテトサラダが華やかになりますし、色がアクセントになって食欲をそそる出来になります。
肉料理などは、上から緑のハーブを散らすだけで、とても美しく見えます。
■「皿」はもう1人の主役です
私たちは、「料理を美しく見せること」を考えるとき、ついつい「料理」にだけ注目してしまいがちです。
しかし「皿」はもう1人の主役です。
皿は、料理の印象自体を大きく変えます。少し見慣れた人であるならば、写真越しであっても、「この皿は100円均一の皿だ」「この皿は、ある程度値段が張る皿だ」ということが分かるものです。
もちろん、「高いお皿をとにかく購入しろ」ということではありません。
ただ、少し珍しいかたちの皿を使ったり、個性的でモダンな柄のものを使ったり、クラシカルで美しい皿を使ったりするだけで、料理の印象は大きく変わります。
思い切って、赤色や茶色の皿を使うのもよいでしょう。
ただ、「青色の皿」は基本的には避けましょう。これもうまく使えれば素晴らしい印象になるのですが、青色に代表される寒色系は料理をまずそうに見せてしまいます。
ダイエット方法の一つとして、「青い皿や照明を使って、料理をおいしくなさそうに見せる」という方法があるほどです。
盛り付けに自信がある人ならばともかく、それ以外の人ならば、これらの色は避けた方が無難です。
■「皿の余白」が生み出す効果
「皿の余白」について考えたことはあるでしょうか。
大きなお皿にあえて小さく料理を盛り付けることで、お店の料理のように見せるというテクニックです。
また逆に、小さな器いっぱいに料理を盛り付ける、という技法もあります。
これらの技法は、どちらが良い・悪いと言えるものではありません。
ただ、「余白を作った方がきれいに見えるか、それとも作らない方が美しいか」という観点から盛り付けをしていくことで、盛り付け技術はどんどん上がっていくでしょう。
■背景にこだわる
また、「背景」にこだわることも重要です。
乱雑な机であったり、関係のないものが散らかっていたりするテーブルでは、どんなにきれいに盛り付けた料理も色褪せてしまいます。
しかし、きちんとした背景、美しいランチョンマット、考え抜かれたフィギュア類(文字通り「人形」を指すこともあるが、ペッパー&ソルトであったり、ナプキンホルダーであったり、花類などを指す言葉であったりもする)を置くことで、料理はさらに美しく、おいしそうに見えます。
テーブルコーディネート教室でプロから学ぶ !
ここまでさまざまなテクニックについて述べてきましたが、これらはプロから直接学ぶと身につきやすいでしょう。
特に最後の「背景にこだわる」ということに関しては、「テーブルコーディネート教室」が役に立ちます。
テーブルコーディネートでは、「作法としてのテーブルコーディネート」から、「色の組み合わせ方」「食器類はどのように並べたらいいのか」などを学べるようになっています。
シチュエーション別、季節別のテーブルコーディネートを勉強することができるため、SNS映えがする飾りつけだけにとどまらず、ホームパーティーのときのおもてなしでも役に立つことでしょう。
また、きちんとしたテーブルコーディネートを学べば、安価な道具であってもきれいに空間をかたちづくることができるようになります。
美しい盛り付けに加えて、「それを楽しむためのテーブルを美しく設える」という技術を手に入れれば、まるでお店のような空間を自分の手で演出することができます。
まとめ
料理は、盛り付けや背景によって印象や味までが変わってきます。
美しい盛り付けやきれいなテーブルコーディネートを学ぶことは、「周りから褒められる」ということで料理へのモチベーションを挙げることや、自分自身の日々の食生活を豊かにすることにもつながっているのです。
「一段階上の料理」を演出するために、ぜひこれらを系統立てて学んでみてください。
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