サックスに腹式呼吸が重要な理由
サックスの音源はリードによる振動です。サックスは口で咥える部分のマウスピースにリードを付けて、震わせて音を出します。そのリードを振動させるのは「ブレス」です。サックスやオーボエ、クラリネットなども同じリード楽器で、ブレスが非常に重要になります。
サックスの音を安定させるには、息継ぎが安定しなければなりません。これを自然な状態で無理なく行うことができれば、上質な演奏を奏でるのも夢ではありません。そのためには腹式呼吸を行って、たくさん息を吸い、吸った息を自分で調整して吐くことが重要です。そしてたくさんの息を吸い、効率的に循環させるには、ただ腹式呼吸ができるだけでは十分ではありません。
隔膜を上げて肺を平らにして、肺に入る息の量を増やすブレス方法を行うことが重要です。わざとお腹を膨らませるのではなく、腹式呼吸を行って横隔膜が下がり、結果的にお腹が膨らむのです。
サックスのための腹式呼吸とは
サックス初心者にとってたくさん息を吸うのは、なかなか難しい行為かもしれません。日常的にスポーツなどをしている方なら、呼吸を意識しているかもしれませんが、サックスにおける息を吸うタイミングや吐く時間は、普通の呼吸とは異なります。
音楽を奏でるタイミングに合わせてブレスを行う必要があり、場合によっては非常に短い時間で息継ぎをする必要があります。プロのサックス演奏者は息継ぎが非常に短く、しかも大量の息を吸って演奏しています。そのためには、自然な状態で腹式呼吸を行う必要があります。無理な呼吸では続かないので、以下の点を意識して練習しましょう。
1.しっかり息を吐ききる
2.息を吐ききった反動で息を吸う
一見簡単そうですが、サックスの場合は少し難しいと言えます。なぜなら、マウスピースの限られた大きさの出口に向かって息を吐ききる必要があるからです。息の量とスピード、出口の大きさのバランスが良ければ、出したい音に最適な圧力の息を吐くことが可能になります。そしてこれらのバランスを調整できるのが腹式呼吸です。
具体的には、へそ下の丹田(下腹部あたり)に重心を持ちます。そして息を吐くに従って横隔膜も一緒に上がりますが、重心をその丹田あたりに下げるようにします。こうすると、横隔膜は急に戻らず自然に戻ります。これは重心を下にすることで上半身が自由になり、息の圧力を調整することが可能になるからです。
まとめ
ブレスはサックス演奏における重要な要素です。ただ単に息を吐くだけではサックスのブレスは上達しないので、腹式呼吸などの練習を繰り返してタイミングを掴みましょう。
習い事・趣味のスクール・レッスン探しサイト グッドスクールがお届けする、習い事・趣味に関する情報をご紹介いたします。