サックスにおけるスケール上達のコツとアドリブ練習方法

サックスにおけるスケール上達のコツとアドリブ練習方法

あなたがステージ上で、サックスのアドリブ演奏を行う場面を想像してください。拍手喝采、羨望の眼差し。そのためには、スケールとコードアルペジオの上達が必要不可欠です。今回は、その2つを上達させる方法を紹介します。


アドリブ演奏に欠かせないサックスのスケール・コードアルペジオとは

スケールとは、ドから1オクターブ上のドまでの13音の中から、いくつかの音で作られている音階のことです。ハ長調であるメジャースケール、イ短調のマイナースケールなど数種類あります。スケールを練習すると、調の移り変わりに慣れて、さまざまな曲を弾きこなせるようになります。

サックスは単音楽器なので、ピアノなどのように一度に複数の音(和音)を奏でることはできません。しかし、「分散和音」といって、音を少しずつばらして和音にできます。

それがコードアルペジオです。サックスには欠かせない技術の1つです。特にジャズなどを演奏したい方は、ぜひ習得しましょう。

アドリブ演奏を上手く行うには、このスケールとコードアルペジオの地道な練習が必要です。

スケールの練習方法

日本で一番メジャーなアルトサックスを例に挙げましょう。アルトサックスはピアノでいうドレミと鳴らすと、ミ♭、ファ、ソの音程になります。だから、ミ♭ファソラ♭シ♭ドレミ♭がメジャースケールとなります。開始の音によって、スケールは違ってきます。

メトロノームに合わせて、4拍ずつ丁寧に吹いてみましょう。慣れてきたら、音階を1オクターブ上のミ♭から下の音階へと下げていきます。最初は息が苦しくなったり、口が辛くなったりするかもしれません。その際は、リズムやテンポを変えていくのも良い方法です。このようにして、マイナースケールやペンタトニックスケールなどもマスターしましょう。

コードアルペジオを身に付ける方法

まずは、コードの基本中の基本、トライアド(3和音)を身に付けましょう。ドレミファソラシドの中のド、ミ、ソやレ、ファ、ラのように1音ずつ飛ばした和音をトライアドと呼びます。

おすすめは、4度ずつ移調して12キーすべてが練習できる楽譜を用意してサックスを吹くことです。12キーだと、すべての指の動きが練習できます。コードも覚えられて一石二鳥です。また、エチュードと呼ばれる練習曲で練習するのも良い方法です。

まとめ

アドリブ演奏を上達させるためのスケールとコードアルペジオ、2つの練習方法を紹介しました。2つともマスターして、アドリブ演奏を楽しみましょう。

本記事は2016年06月19日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

関連する投稿


サックス等の管楽器における移調の実践方法

サックス等の管楽器における移調の実践方法

サックスなどの管楽器が移調楽器であることをご存じでしょうか。今回はサックスなどの管楽器における移調についての解説と実践方法を紹介します。


サックスはブレスが重要!安定した息継ぎを行うコツとは

サックスはブレスが重要!安定した息継ぎを行うコツとは

サックスを演奏する最大のコツはブレスだと言われています。指の動きも重要ですが、息継ぎも重要な要素です。今回は、安定した息継ぎを行うためのサックスにおける腹式呼吸のテクニックを紹介します。サックス演奏者を目指そうと考えている方は必見です!


サックス入門に最適なエチュード(練習曲)とは

サックス入門に最適なエチュード(練習曲)とは

「サックスで大好きなあの曲を吹けるようになりたい」、これはサックスのレッスンを始めた多くの方の願いではないでしょうか。サックスが上達し、その願いを叶えるためには、まずは基本的な曲を繰り返し練習するのが1番です。それがエチュードと呼ばれる練習曲です。今回は、エチュードの種類や効果的な活用方法を紹介します。


サックス演奏の基本、タンギングをマスターするコツ

サックス演奏の基本、タンギングをマスターするコツ

サックス演奏において、多くの初心者に立ちはだかる壁の1つにタンギングがあります。上手なタンギングは音そのものを綺麗に聴かせ、基礎練習や楽曲練習など、サックスを演奏する上で必ず必要な技術です。タンギングの正しい仕組みや方法を知って、1ステップ上のサックス奏者を目指しましょう。


サックスの基礎練習、ロングトーンを効果的に行う方法

サックスの基礎練習、ロングトーンを効果的に行う方法

ロングトーンは、サックスを演奏する上で欠かせない基礎練習であり、プロ奏者も行っています。ロングトーンの目的や練習方法を理解して、さらなる上達を目指していきましょう。


最新の投稿


初めてのウクレレ教室の料金相場と失敗しない教室の選び方

初めてのウクレレ教室の料金相場と失敗しない教室の選び方

ウクレレのやわらかく心地良い音色に魅了され、「自分も弾けるようになりたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。ウクレレはコンパクトでギターよりも弦の数が少ないため、より簡単に演奏できる楽器として人気があります。しかし、独学で始めると「どんなウクレレを選べばいいの?」「コードの押さえ方が分からない」といった壁にぶつかることも少なくありません。そんなときに役立つのがウクレレ教室です。講師から直接学ぶことで、効率よく上達できるだけでなく、正しい演奏方法やリズム感も身につけられます。この記事では、ウクレレ教室の料金相場やレッスンの種類、費用を抑えるコツについて詳しく解説します。


テニススクールの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

テニススクールの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

テニスは、運動不足解消やストレス発散に最適なスポーツです。特に初心者にとっては、正しいフォームやルールを学ぶことが上達への近道となります。そのため、多くの人がテニススクールの受講を検討します。しかし、いざテニススクールを探してみると「料金がどれくらいかかるのか?」という点が気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、テニススクールを検討している初心者の方に向けて、料金相場や、費用を抑えるポイント、スクールの選び方まで詳しく解説します。


ピラティスの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

ピラティスの料金相場はどれぐらい?月謝を安く抑えるためのポイントや失敗しない選び方を徹底解説

ピラティスは、姿勢改善や体幹強化、柔軟性向上を目的としたエクササイズで、健康志向の高まりとともに人気が急上昇しています。特に、デスクワークが多い方や運動不足を感じている方の間で注目されており、ダイエット効果やストレス解消にもつながるため、幅広い世代に支持されています。本記事では、初めてピラティス教室に通おうと検討している方に向けて、料金相場や、月謝以外にかかる費用の内訳、費用を抑えるためのコツなどを詳しく解説します。


社交ダンスのレッスン料金(月謝)の相場は?費用を安く抑えるためのポイントなど解説

社交ダンスのレッスン料金(月謝)の相場は?費用を安く抑えるためのポイントなど解説

社交ダンスを始めてみたいけれど、料金が気になる方も多いのではないでしょうか。社交ダンスの料金は教室やレッスン形態によって実にさまざまで、予算に合わせて選択できます。社交ダンスは、音楽に合わせて優雅に踊るだけでなく、姿勢が良くなったり、運動不足の解消になったりと、たくさんの魅力があります。また、パートナーとのコミュニケーションを通じて、新しい出会いも期待できます。この記事では、社交ダンス教室の料金相場やレッスン形態、さらに料金を抑えるコツまで、分かりやすく解説します。