サックスの構造
サックスとは、マウスピースのリードを振動させてベル部分から音を発することができる楽器です。マウスピースから吹き込まれた息は、ボディ全体に位置するいくつものトーンホールや先端部分のベルから抜けますが、この時トーンホールをタンポやキーと呼ばれるパッドで押さえると、音階などのさまざまな音色を奏でられる構造となっています。
パッドは両手の指を使って決められた組み合わせで押さえる必要がありますが、反復練習を重ねることで、比較的簡単に覚えられます。
サックスの正しい構え方
運指を覚える前にまず重要なのが、基本姿勢を知り正しい構え方を癖付けるステップです。これを誤ったまま癖付けてしまうと、後々の修正が困難になり「出したい音がスムーズに出せない」などの壁にぶつかってしまいます。基本の姿勢としては、まずサックスを構えた際にマウスピースが自然と口元の高さになるように、ネックストラップの長さを調節しましょう。
そして、ボディは自分の体の右側にやや斜めに構えるのが一般的です。サックス自体は、演奏者が右側に構えた時に最も演奏しやすいように設計されているので、基本姿勢を守ることが上達の近道となります。
運指の覚え方
正しい姿勢でサックスを構えたら、いよいよ運指の練習に入ります。指の置き方は、教則本や入門書にある運指表通りで問題ありません。これを覚えるためのファーストステップとして、まずは基本のドレミファソラシドを何度も繰り返し吹いて練習しましょう。
練習中に気が付く方も多いですが、ベルに近い下の指から順番に放していく指の動きは、リコーダーの運指に良く似ているため、比較的簡単に覚えられます。
1オクターブ(低いドから高いド)の運指を覚えたら、次はさらに上のオクターブ(高いドからさらに高いド)の練習を行います。ここで出す音は、オクターブキーと呼ばれるキーを左手の親指で押すだけなので、そのほかの運指は基本的に変わりません。低音から高音まで幅広い音を出せるサックスですが、特別なテクニックがなくてもこのオクターブキーを使うことで、何通りもの音階を吹くことができます。
まとめ
いくつものキーやパッドを見て、運指が覚えられるか不安になるサックス初心者は、まず正しい構え方で基本の1オクターブを繰り返し練習しましょう。高音域ではオクターブキーを用いただけで同様の運指となるので、1度覚えられればすぐにさまざまな音階を出すことができます。スムーズな指使いで、より多くの音階をマスターできるよう、取り組んでいきましょう。
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